平成725日目
1991/01/02
この日のできごと(何の日)
【一般参賀】
新春恒例の新年一般参賀が2日、皇居で行われ、あいにくの曇り空の中、約7万8000人が参賀に訪れた。新年一般参賀は昭和64年が、昭和天皇のご病気で記帳だけ、昨年は喪中で中止になっており、三年ぶり。陛下は即位の礼後の昨年11月18日に即位を祝う一般参賀を受けられているが、新年参賀は平成になって初めて。
陛下は1、2回目は皇后さまや皇太子さまらご一家と常陸宮ご夫妻、高円宮ご夫妻合わせて10人で、残る5回はご一家の6人で計7回、宮殿・長和殿のベランダに立ち「新しい年を皆さんとともに祝うことを誠に喜ばしく思います。年頭に当たって国民皆の幸せを祈り、世界の平和を念願致します」とお言葉を述べられた。
多数の参賀者の一方で、過激派などの妨害に備え皇居周辺では警視庁の警察官約2000人、皇居の中では皇宮警察護衛官600人が整理、警戒に当たった。
皇居前広場では2日午前0時ごろ、男性数人が並ぶなど徹夜組を含め午前9時半の開門前には約8000人が列をつくった。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
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外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
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【第67回箱根駅伝】
新春恒例の第67回東京ー箱根間往復駅伝競争第一日は2日、関東の15校が参加して東京・大手町の読売新聞社前から神奈川県箱根町の芦ノ湖駐車場までの5区間107.2キロのコースで行われ、昨年14年ぶりの総合優勝を遂げた大東大が5時間39分32秒で、2年連続4度目の往路優勝を果たした。《共同通信》
【大相撲】若貴兄弟、けいこ開始
「力士の正月は初場所が終わってから」の言葉通り、元日から一夜明けた2日朝、藤島部屋では早くも初日(13日)に向けてのけいこが再開された。
正月らしいのは玄関の門松と神棚の新しいしめ縄くらい。あとはふだんの場所前のけいこと変わったところはなく人気者の若花田、貴花田も午前8時前にけいこ場に入った。ゆっくり体をほぐした後、小結に返り咲いた兄弟子、安芸ノ島と3人で幕下の若い者に交代で胸を出し、それぞれ約20番を消化した。
「暮れにあまりけいこできなかったですから」(安芸ノ島)と、正月返上も当然といった様子の弟子たちに、いつもは厳しい藤島親方(元大関貴ノ花)も「きようはみんな(けいこ場に)出てこないかと思ったら、いつもより早いぐらいだったね」と満足そうだった。
若花田、貴花田は午後から千葉市内のデパートでサイン会があり、身支度もそこそこに出発。人気者もことしも大変だ。《共同通信》
【海部俊樹首相】60歳の誕生日
海部首相は還暦を迎えた60歳の誕生日の2日、幸世夫人と水入らずで東京・赤坂のサントリーホールで開かれたウィーン・シュトラウス・カペレの「’91ニューイヤーコンサート」を鑑賞した。
昨年末に政治改革など懸案に一応の区切りをつけ、焦点の内閣改造も終えたことから「正月はゆっくり音楽を楽しみたい」(首相側近)と首相の強い意向で実現したが、正月3が日を東京で過ごすのは1978年の福田首相以来とか。《共同通信》
【ソ連・シェワルナゼ外相】辞意の真相語る
昨年末、突然辞意を表明したソ連のシェワルナゼ外相は2日発売のソ連改革派週刊紙モスクワ・ニュース新年第一号とのインタビューで、国内秩序回復のためにゴルバチョフ政権が民族運動などに対して軍事力を行使する可能性があることに反対して辞任の決意を固めたことを明らかにした。
外相が辞意表明後、真相について直接語ったのは初めてで、今回の発言により、内外さまざまな憶測を呼んだ外相の辞意が、ゴルバチョフ大統領の国内強硬路線への転換に対する警告だったことが明確になったと言える。外相は大統領についても、実際の行動より、会議ばかり開いていると述べ、初めて大統領の姿勢に明確な批判を加えた。
同紙のヤコブレフ編集長とのインタビューで外相は、辞意について「不安定な国内情勢がこのまま続けば従来の外交路線を堅持できなくなることを確信した」と説明した。
具体的には、自らの出身地であるグルジア共和国の首都トビリシで市民21人が死亡した1989年4月のデモ鎮圧事件「トビリシ事件」や、民族衝突を止めるため軍部隊を導入、多数の死者を出した90年1月のアゼルバイジャン共和国の首都バクーでの軍事作戦を挙げ、今後もこうしたことが繰り返される可能性があると述べた。《共同通信》
【ラトビア共和国】内務省軍部隊が銃撃
ソ連ラトビア共和国の首都リガにある新聞などの印刷センターを統制下に置いたソ連内務省軍部隊は2日、共和国内務省の軍部隊を銃撃、一般市民に暴行を加え、ソ連内務省軍と市民との間で緊張が高まっている。こうした事態を受けリトアニア、ラトビア、エストニアのバルト三共和国外相は同日夜、共同声明を発表一し、バルト駐留ソ連軍、内務省軍が武力を行使しないよう要求した。
3日付のソ連紙コムソモリスカヤ・プラウダなどによると、2日未明に印刷センターを占拠した内務省軍部隊は、センターの周囲で検問を行い、労働者以外の立ち入りを制限した。
兵士は自動小銃を空に向けて警告発砲を繰り返し、共和国内務省の車のタイヤを銃撃で撃ち抜いた。けが人はなかったが、運転手と同乗者は一時拘束された。
部隊の代表者が新しい印刷センター長としてウルプ「レフスキー氏を受け入れるよう労働者に要求、印刷業務を再開しなければ解雇すると警告しているが、労働者側は印刷機械を取り外すなどして抵抗している。《共同通信》