平成651日目

平成2年10月20日(土)

1990/10/20

【中国、韓国】貿易事務所を相互開設

中国国際貿易促進委員会(CCPIT)の鄭鴻業会長と大韓貿易振興公社(KOTRA)の李宜基社長は20日午前9時(日本時間同10時)、北京の国際貿易促進委員会で、民間貿易事務所をソウルと北京に相互開設する合意文書に調印した。

事務所は名目上、民間組織ではあるものの領事機能を持ち、職員には事実上の外交特権が与えられており、中韓関係はこれにより、従来の経済交流中心の政経分離方式から一歩踏み出し、国交樹立に向けて大きく前進することになった。

朝鮮半島情勢は東西緊張緩和の流れの中で最近急展開し、韓国とソ連の国交樹立、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と日本の関係改善の動きなど政治体制の壁を超えたクロス外交承認実現の可能性が高まっている。今回の合意は南北朝鮮の対立解消と平和統一に向けた対話の行方にも大きな影響を与えよう。

合意文書によると、事務所の名称はそれぞれ「大韓貿易振興公社駐北京代表部」と「中国国際商会駐ソウル代表部」で、設置時期について鄭CCPIT会長は「年内にも」と述べ、また李KOTRA社長は「合意は即日発効だ」と指摘、いずれも早期開設に強い意欲を示した。国際商会はCCPITの別組織で鄭会長が会長を兼任している。《共同通信》




【東海道・山陽新幹線】修学旅行生355人が東京〜新大阪立ちっぱなしに

東海道・山陽新幹線で20日、修学旅行帰りの広島県の高校生355人の席と一般の乗客の席が二重に発売され、高校生は東京ー新大阪間を約3時間立ちっ放しになった後、特別列車で広島に帰る騒ぎがあった。

トラブルに遭ったのは広島県立廿日市西高校の二年生。17日から4日間の日程で東京、横浜や東京ディズニーランドを回り、この日東京駅を午後1時4分に出るひかり85号で広島に帰るところだった。

JR側が重複販売に気付いたのは東京駅発車の約5分前。車掌からの連絡を受けたJR東海の指定席管理係が後続列車への振り替えを検討しようとしたが間に合わなかった。ホームには最低3人の駅員が配置されているが、定員の2倍の客がいる混雑に気が付かなかったという。《共同通信》

【プロ野球・日本シリーズ第1戦】西武が先勝

巨人と西武が日本一を争う1990年プロ野球日本シリーズは20日、東京ドームに約4万6000人の観衆を集めて開幕。第1戦は、エース渡辺久が好投した西武が5-0で巨人を圧倒して、先勝した。

西武は一回、予想を覆して先発した巨人・槙原を攻め、二死一、三塁からデストラーデが今シリーズ第1号の3点本塁打を放って先制。五回には平野、九回には辻の適時打で1点ずつを追加した。

渡辺久は力の投球で巨人打線を寄せ付けず被安打3、9三振を奪ってシャットアウト勝ちした。渡辺久は五度目のシリーズ出場で初完投、初完封。第2戦は21日、午後1時から東京ドームで行われる。《共同通信》

【ボクシング・松村謙二選手】WBC王座獲得ならず

世界ボクシング評議会(WBC)ジュニアバンタム級タイトルマッチ12回戦は20日、韓国・ソウルの漢陽大体育館で行われ、挑戦者の世界ボクシング協会(WBA)同級2位松村謙二(JM加古川)は、チャンピオンの文成吉(韓国)に5回終了負傷判定負けしタイトル奪取に失敗した。松村は今回が3度目の世界挑戦だった。文は2度目の防衛に成功。

松村は序盤から守勢に回り、1回に二度、3回に一度それぞれダウンを奪われた。その後反撃に転じたものの、4回に偶然のバッティングから文が両目の上を負傷。6回開始前に、文の試合続行が不可能と判断され、規定により5回までの採点で松村の負傷判定負けが決まった。5回までの採点はジャッジ3人とも文が上回っていた。《共同通信》

【公明党】保守・中道路線に道開く

公明党は20日、11月に開く第29回党大会に提出する活動方針案を発表した。焦点となっていた政治路線について「中道の主体性を発揮する」ことを強調しながらも「自民党単独政権の転換や、生活者の立場に立った政治勢力の結集など新しい対応を視野に入れるべきだ」として、新たに保守・中道路線に道を開く考え方を打ち出した。

4月の党大会で凍結した「社公民」路線による連合政権については安保・自衛隊問題など基本政策で社会党に変化がないことを理由に将来展望がないとの厳しい見方を示し、自民党との連携を含めた保守・中道路線への方向性を浮き彫りにした。

活動方針案では、先の衆院選での敗北を受けた4月党大会から引き続いて自民、社会、中道(公明党)による「三極体制論」を展開、その一極として主体性を発揮していくことを基軸に据えた。

従来の政治路線については、自民党単独政権が社会党を中心とする野党陣営より常に優位に立っていたため「左に力点を置かざるを得なかった」と、野党色を強く打ち出した経緯を説明。その上で昨年の参院選での与野党逆転、衆院選での自社二極化など情勢が様変わりしているとの認識から「元来の意味での中道主義に回帰すべきだ」と提唱、社会党と距離をおく考えを表明した。《共同通信》

【皇后陛下】56歳に

皇后さまは20日、56歳の誕生日を迎えられた。1月に昭和天皇の喪が明けた後、紀宮さまの成年式、秋篠宮さまの結婚などの慶事が続き、11月には即位の礼など重要行事を控えて多忙な毎日だが、この一年、風邪ひとつひかず、元気に過ごされているという。

誕生日当日は、国体秋季大会開会式出席のため、天皇陛下とともに福岡県をご訪問中とあって、特にお祝いはせず、公式の祝賀行事は26日、皇居・宮殿で行われる。

皇太子妃時代恒例だった誕生日の記者会見は、昨年は喪中などを理由として中止、ことしも「皇后という立場で、単独会見された前例はない」という宮内庁の意向で行われなかった。

侍従などによると、皇后さまの一日は、朝食前の赤坂御用地内の散歩から始まる。荒天の日を除き、天皇陛下、皇太子さまと3人で約30分間、日本庭園などを散策。公務のない日は、読書やハープの演奏を楽しみ、週末には陛下とテニスをされることも。

間近に迫った即位の礼、大嘗祭のために、最近では儀式の内容について担当者の説明を受けたり、宮殿で新しい十二単の着付けをするなど慌ただしさも増しているご様子だ。《共同通信》

【海部俊樹首相】主要閣僚と勉強会

海部首相は20日午後、首相官邸で中山外相、石川防衛庁長官、坂本官房長官、工藤内閣法制局長官らを交え22日の参院予算委員会、それに続く国連平和協力特別委員会に備え、答弁のための“集中勉強会”を開いた。

19日の衆院予算委員会では、自衛隊を含む国連平和協力隊の海外派遣の基準、業務範囲などをめくって首相と外相の答弁が食い違い、政府統一見解まで出す羽目になったことから、こうした失態を二度と起こさないよう主要開僚の意思統一を図っておく狙いで急きょ行われた。

勉強会は午後2時から延々6時間以上に及んだ。首相らはワイシャツ姿で、分厚い書類の束をめくりながら、その内容を頭にたたき込む作業となった。首相はトイレに立った際「想定問題をやっているんだ」と記者団に語るい声で話し掛けるなど国連平和協力法案にかける熱意からか張り切っている様子がうかがえた。

一方、19日の審議で矛盾したり舌足らずの答弁を繰り返した中山外相は「時差ぼけだよ」と、今月7日から12日までのシリア訪問の疲れが残っているらしく、長時間の勉強会でさらに疲労の色を増したよう。勉強会では、防衛庁長官が加わったことからみて、首相に一本化したという平和協力隊に対する指揮権、事実上の併任となる平和協力隊に参加する自衛隊員の身分などについて、詰めを行ったとみられる。

しかし、特別委員会などで、野党側はしつこく憲法論議をもちかけてくるだけでなく、法案の細かい内容を突いてくることは必至だ。《共同通信》

【MLBワールドシリーズ】レッズ、14年ぶり王座

米大リーグのワールドシリーズ、アスレチックス(ア・リーグ)レッズ(ナ・リーグ)第4戦は20日、カリフォルニア州オークランドのオークランド・コロシアムで行われ、2-1で勝ったレッズが4連勝し、14年ぶり5度目のワールドチャンピオンの座に就いた。

アスレチックスが一回、ランスフォードの適時打で1点を先行。これを追うレッズは八回、無死満塁からブラッグスの内野ゴロとモリスの右犠飛で2点を挙げて逆転。先発リホが二回以降立ち直って、無安打に抑え、九回途中からマイヤーズが締めくくった。

シリーズ最優秀選手(MVP)には、第1、4戦でいずれも勝利投手となったレッズのホセ・リホ投手が選ばれた。《共同通信》




10月20日のできごと