1990 平成2年10月7日(日)のできごと(何の日)

平成638日目

平成2年10月7日(日)

1990/10/07

【巨人・斎藤雅樹投手】2年連続20勝達成

中日5−6巨人◇7日◇東京ドーム

不調の斎藤を打線と救援の水野が助け、斎藤の2年連続20勝を後押しした。

巨人は宇野の2点本塁打で再逆転された六回、中尾の右犠飛で追い付き、八回には左前打の原が内野ゴロと三盗で三塁まで進んだ二死から駒田が中前に適時打して勝ち越した。前半の3点を追い付いた粘りの攻めといい、九回水野をマウンドに送る継投といい、斎藤へのバックアップが厚かった。

中日は斎藤に今季8敗目を喫し、全日程を終了した。《共同通信》


試合後の斎藤は怖い顔をしていた。2年連続で最多勝と防御率のタイトルを手中に収めた喜びはうかがえない。やっとの思いで2年連続20勝に到達した苦しさだけが表情に表れたようだ。

「よく20勝まできたな、という感じが強い」。巨人を支えてきたエースはうめくように言った。八回まで10安打を浴び、5失点。八回裏に味方打線が1点を勝ち越すと、九回は水野にマウンドを譲った。

夏場から、前半戦のような威圧感はなかった。この日を含め、ここ3試合は19回で自責点16。防御率が実に7.58点という乱調である。

巨人の優勝が9月8日に決定。緊張感を欠き、個人記録のための登板が続いた。「優勝が早く決まり過ぎて気が抜けた面もあるし、少しのんびりしたい気もあったし…」。

だが、記録に執着できない斎藤を周囲が盛り立てた。この日も先手を取られながら追い付いて、八回に勝ち越した。「みんなが打ってくれたし、この前(9月29日)も勝たせてもらった。みんなが頑張れと言ってくれた」と、感謝の言葉を並べた。

バックとの気持ちのつながりに励まされて勝つのが斎藤らしいところ。信頼を集めるエースは日本シリーズに向け「もう一度調整し直すけど、気持ちを切り替えれば大丈夫」と言い切った。《共同通信》




【男子ゴルフ・日本オープン】中嶋常幸選手が優勝

日本オープン・ゴルフ選手権(7日・小樽CC=7119ヤード、パー72)3位スタートの中嶋常幸が4バーディー、1ボギーの69で回り、逆転の通算7アンダー、281で4年ぶり3度目の優勝を遂げ、賞金1800万円を獲得した。中島はツアー通算33勝目。

史上初の3連覇を狙った尾崎将司は75と崩れ、2打差の2位に終わった。《共同通信》

【自民党・安倍晋太郎元幹事長】政権とりへ決意

自民党安倍派は7日午後、神奈川県・箱根町のホテルで研修会を開き、病気入院中の安倍元幹事長も出席し、約30分間講演した。

この中で安倍氏は「健康上の都合で皆さんに心配をかけ申し訳なく思っている。いろいろなことがあったが、私の政治への情熱は一切変わっていない。今後一層体力、気力を充実させ、皆さんとともに一致結束、所信に向かってまい進したい」と述べ、先月17日に訪ソ断念を発表して以来一部に動揺が見られる派内の結束を訴えるとともに、今後とも先頭に立って派閥を率い、政権とりを目指す決意を表明した。

また、安倍氏は日本を世界から信頼、尊敬される国家にするため、成金国家を脱却し「風格ある国家」づくりの努力をするよう訴えた。

中東問題については「憲法の許す範囲内で最大限紛争解決に貢献すべきだ。このような問題をいつまでも民間の手にゆだねているわけにはいかず、国連平和協力法(仮称)を来る国会で速やかに成立させなければならない」と強調した。

さらに政治改革に触れ徹底した論議の必要性を強調。今後、衆院小選挙区比例代表並立性の問題について派内で本格的な論議をスタートさせる考えを示した。

【石原慎太郎氏、亀井静香氏】安倍派復帰

自民党安倍派を離脱していた石原慎太郎元運輸相と亀井静香衆院議員が7日、神奈川県・箱根町で開かれた安倍派研修会に出席、同日付けで復帰が認められた。

石原氏は昨年8月、宇野前首相の後継をめぐる総裁選に立候補したことから安倍派を離脱。亀井氏は竹下元首相が退陣した際、後継者として山下元利元防衛庁長官を擁立する動きをしたことから、昨年6月に事実上の除名処分となっていた。

安倍派には5日、富山二区の長勢甚遠氏が入会しており、石原氏らの入会で安倍派は衆院66人、参院25人の計91人となる。《共同通信》

【橋本龍太郎首相代理】自衛隊観観閲式で訓示

中東貢献策と絡み自衛隊の海外派遣問題が論議の的になっている中、自衛隊の平成二年度観閲式が7日午前、埼玉県の陸上自衛隊朝霞訓練場で行われた。観閲官には中東歴訪中の海部首相に代わって首相臨時代理の橋本蔵相が立ち、訓示した。観閲式に最高指揮官の首相欠席は、昭和39年の池田首相(病気のため)以来、26年ぶり。

訓示の中で蔵相は、冷戦の発想を超えた東西関係の変化を歓迎しながらも「これまで抑止されてきた第三世界の粉争が生起しやすくなるとの懸念がある」と指摘。特に、イラクのクウェート侵攻で緊迫する中東情勢について「湾岸地域の平和、安定に向けた国際的努力に積極的に貢献していく」と強調した。

また国連の平和維持活動に協力できる体制を整えるため国連平和協力法(仮称)の策定を進めていることに言及した。

【社会党・土井たか子委員長】国連活動協力で機構創設を

社会党は7日、甲府市内のホテルで全国政策研究集会を開き、土井委員長はあいさつで、政府、自民党が臨時国会に提出する国連平和協力法案(仮称)について「自衛隊の海外派兵の既成事実を作り、実質的に憲法を改悪しようとしている」として、強く反対していく姿勢を示した。

この上で土井氏は政府案への対案の基本的な考えとして、自衛隊とは別に国連の平和維持活動に協力する組織・機構の創設を目指すことを表明した。社会党は同党中東訪問代表団の帰国を待って、この考えに沿った国連平和協力大綱をまとめる意向だ。《共同通信》

【海部俊樹首相】オマーン国王と会談

中東歴訪の最終訪問国オマーンのサララ入りした海部首相は、7日午後7時半からホスヌ宮殿にカブース国王を表敬訪問し、約1時間15分にわたってペルシャ湾岸情勢、二国間問題をめぐり会談した。

国王は湾岸危機に関し「平和のうちに解決することを望む」としながらも「ただそれがいつまでも不可能なら他の方法も考えなければならない」と述べ、事態が長引けば武力行使の可能性も否定できないとの認識を示した。

国王はイラクの姿勢について①イラクは時間がたてば(クウェート併合が)既成事実となって受け入れられると考え、他の問題とリンクしようとしている②米国の民主主義体制の下で世論が政府の考えを変えると考えている—などと指摘し、イラク側が「時間稼ぎ」に出るとの見通しを示した。

首相が来年秋から再来年春にかけての国王の来日を招請したのに対し、国王は「招待を感謝する。これを受けるよう真剣に考えたい」と述べた。また、首相と国王は日本の技術協力など二国間関係を強化することで一致した。《共同通信》




10月7日のできごと

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