平成560日目

平成2年7月21日(土)

1990/07/21

【社会党】朝鮮労働党と会談

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪問中の社会党訪朝代表団(団長・久保副委員長)は21日、平壌の朝鮮労働党本部で、同党の金容淳書記(国際部長)と第一回政治会談を行った。

団員の田並広報局長からの連絡によると、席上、久保氏は日朝関係改善について「前提条件なしに政府間交渉を始めたい」との海部首相の意向を伝えるとともに「政府、自民党の中にも変化が起き、関係改善への意思と意欲が出てきている」との判断を表明した。また、今秋に朝鮮労働党代表団の訪日を公式に招請する金日成主席にあてた土井委員長の親書を手渡した。

この第一回会談と田辺副委員長も加わる22日の第二回会談では、日朝関係改善について社会党側が考え方を表明、23日の第三回会談で北朝鮮側が見解を述べる予定。

第一回会談で久保氏は「日朝関係改善の基本は植民地支配、強制連行などにより朝鮮の人たちに多大な苦痛と迷惑を掛けたことに対する謝罪と反省、さらには戦後、日本政府がとってきた南(韓国)一辺倒、共和国(北朝鮮)無視の政策に対する遺憾の意と政策の是正が必要だ」との見解を述べた。さらに久保氏は韓国と首脳会談を行ったソ連、米国との関係について北朝鮮側の考え方を聞きたいと申し入れた。《共同通信》




【ユニコーン】シングル「働く男」発売

【校門圧死事件】門を閉めた教諭を事情聴取

神戸の女高生圧死事件で、兵庫県警捜査一課と玉津署は21日、校門を閉めた県立神戸高塚高校のA教諭(39)から業務上過失致死の疑いで事情聴取を始めた。A教諭からは6日の事故発生直後に聴取をしているが、同容疑で本格的に聴取するのは初めて。《共同通信》

【金賢姫さん】親類と対面

大韓航空機事件で死刑判決確定後、特赦された金賢姫さん(28)は21日、ソウル市に住む母方の祖父のいとこ、林寛浩さん(70)と林さんの姉、林命福さん(71)と初めて対面した。

金さんは、韓国に親類がいることを父母から全く知らされていなかったといい「母方の親類にめぐり会い、母への思いが一層募ります。私をあんなにかわいがってくれた母方の祖母に対し(大韓機事件を起こした)罪悪感で胸が張り裂けそうだ」と涙をこぼしながら語ったという。

盧泰愚大統領が南北自由往来を提案した翌日に金賢姫さんの対面が実現したことは、南北合わせて一千万人に上るという離散家族を意識、国民に対して大統領提案の心理効果を狙った結果とみられる。《共同通信》

【大相撲名古屋場所14日目】千代の富士、賜杯に執念

大相撲名古屋場所14日目(21日・愛知県体育館)優勝争いは1敗大関旭富士と2敗横綱千代の富士の千秋楽決戦となった。

旭富士は横綱北勝海の突き、押しをかわしてあっさり引き落とした。この前の一番で千代の富士は4連敗中だった大関小錦を右四つから寄り切った。千秋楽の土俵で千代の富士が勝つと、優勝決定戦に持ち込まれる。北勝海は4敗目、小錦は5敗目を数え、大関北天佑は9勝目をマーク。

再関脇安芸ノ島は新関脇琴富士を寄り切って、給金相撲6連敗を免れて勝ち越しを決定した。《共同通信》

【ベルリン】壁テーマにロック・オペラ

サーチライトに浮かび上がる巨大な野外ステージと夜空を圧する大歓声―。

東西ベルリンの境界に位置するポツダム広場で21日夜、史上最も大掛かりなロック・オペラ「ザ・ウォール(壁)」が上演され、詰め掛けた若者約20万人を熱狂させた。

ザ・ウォールは英国のロックグループ「ピンク・フロイド」が1979年、人間の疎外とコミュニケーションをテーマにアルバムを発表、当時爆発的に売れた大ヒット作。

ベルリンの壁開放にちなんだ今回の公演は一カ月がかりで舞台上に作られた長さ180メートル、高さ18メートルの発泡スチロール製の壁を背景に進行。壁をスクリーンにした映像や車、オートバイまで登場する大掛かりな演奏が、壁崩壊のラストシーンでクライマックスを迎えると、会場は、割れるような拍手と歓声が渦巻いた。

ピンク・フロイドの元リーダー、ロジャー・ウォーターズやシンディ・ローパーらのロックアーチストのほか、東東のベルリンのシンフォニー・オーケストラ、ソ連軍合唱団も上演した。

公演は、世界各地の災害発生に直ちに対応できる総額5億ポンド(約1350億円)の救済資金づくりの一環として実現した。

会場となった同広場には、前夜からの泊まり込み組を含め、一枚40マルクのチケットを手にした東西ドイツや欧州諸国からの若者が集まり、公演開始の午後10時には舞台前はぎっしり埋まった。公演は全世界にテレビ中継、計10億人が見たとされる。《共同通信》




7月21日のできごと