平成551日目

平成2年7月12日(木)

1990/07/12

【ボリス・エリツィン氏】ソ連共産党を離党

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ソ連共産党急進改革派のリーダー、エリツィン・ロシア共和国最高会議議長(59)は12日、党大会の場で脱党を宣言して退場した。懸念されていた党組織の分裂が現実のものとなったことで、ソ連共産党は結党以来最大の危機に直面した。今大会で党内結束を誇示し、ペレストロイカ(改革)路線の本格化に向け基盤固めに努めてきたゴルバチョフ書記長にとって、深刻な打撃となろう。

エリツィン氏はこれまで、民主社会主義党への党名変更を主張、新しい社会主義政党への脱皮を訴えていた。

エリツィン氏を指導者の一人とする民主綱領派は、マルクス・レーニン主義からの決別を求める立場から、今大会の内容を不満として11日、脱党と新党結成の方針を明らかにしていた。今回のエリツィン氏の脱党は、事実上、同派全体の脱党宣言の意味を持つものである。急進改革派が新党結成に走ったことにより一党独裁から複数政党制に向かう民主改革は、政治勢力の再編に向け一気に流動化する見通しとなったと言える。

同派は大会代議員(約4600人)の中では約100人と少数派だが、大会の討議では組織刷新と国内民主化要求の急先ぼうの役割を果たしていた。党全体では約1900万人党員のうち1割前後の支持者を集めているといわれ、大量脱党となれば、党を根底から揺さぶることになるだろう。

共産党内では既にバルト三国で独立派が立共産党を結成、12日の大会討議でも党の連邦化を求めるグルジア、モルダビア共和国党の不満が噴出しており急進改革派と共和国党の双方から離脱の“遠心力”が掛かり始めている。《共同通信》




【花博・ウオーターライド】転落事故から101日ぶりに運行再開

大阪・鶴見緑地の花の万博で、開幕直後(4月2日)の転落事故以来、営業運転を休止していた場内交通ウオーターライドが12日正午、101日ぶりに運行を再開した。

トラブルが相次いだ花博だが、これにより入場者の足となる場内4輸送機関がすべて出そろうことになる。《共同通信》

【大相撲名古屋場所5日目】横綱、大関陣、初めて安泰

大相撲名古屋場所5日目(12日・愛知県体育館)今場所初めて2横綱、4大関がそろって勝った。横綱千代の富士は右四つ、十分の体勢から速攻で関脇琴富士を寄り切って土つかずの5連勝。北勝海は琴錦の逆襲にヒヤリとさせられたが、右小手投げで逆転勝ちして1敗を守った。

大関陣は、小錦が右四つがっぷりから両国を寄り切って全勝を堅持。旭富士は小結寺尾を左突き落としで退け、巨漢の水戸泉を右上手出し投げで仕留めた霧島とともに4勝目を挙げた。北天佑は巨砲を寄り切って3勝2敗と白星先行。

全勝は千代の富士、小錦と元気な関脇安芸ノ島の3人。北勝海ら7人が1敗で続いている。《共同通信》

【プロ野球オールスター・ファン投票】野茂、与田投手が選出

プロ野球オールスターゲーム運営委員会は12日、東京・内幸町のコミッショナー事務局でファン投票の最終結果を発表、セ、パ両リーグの投手部門で与田(中日)、野茂(近鉄)の話題のルーキーがそろってファンに送り出されることになった。

新人投手の選出はセが1960年の堀本(巨人)、パが80年の木田(日本ハム、現中日)以来で、両リーグそろっての選出は史上初めてとなった。

初めてファン選出されるのは両投手のほかセが一塁手駒田(巨人)遊撃手川相(巨人)外野手彦野(中日)、パが遊撃手安達(近鉄)外野手ブライアント(近鉄)で、彦野以外はいずれも球宴初出場。

駒田は5000票余の差で落合(中日)を、川相は約3200票中差で池山(ヤクルト)を抑え、最終中間発表で3位の安達は小川(オリックス)らを抜く逆転当選だった。

最多当選は新人の81年にそろって選ばれてから9度目となるセ外野手の原(巨人)とパ三塁手の石毛(西武)。両リーグを通じての最多得票はパ一塁手の清原(西武)で32万7463票だった。また巨人は4年連続で6つのポジションを占めた。

ファン投票はことしからあらかじめノミネートされた選手をマークして投票する方式が採用され、投票総枚数は昨年の2倍強にも及ぶ約120万枚が寄せられた。《共同通信》




7月12日のできごと