平成550日目

平成2年7月11日(水)

1990/07/11

【熊本県】オウム真理教に開発中止を命令

新興宗教団体オウム真理教(本部・静岡県富士宮市)が熊本県阿蘇郡波野村でキャンプ場を建設する名目で工事を進めている問題で、熊本県林務水産部は11日までに「無許可開発で森林法に違反している」として、開発行為の中止を命令した。

熊本県は同教団の登記上の本部がある東京都江東区亀戸に命令書を郵送した。近く波野村の開発現場にも職員が命令書を持参、通告する予定。《共同通信》




【中曽根康弘元首相】ソ連、2島返還も

中曽根元首相は11日都内で国際関係について講演した中で「ソ連も日米安保容認にいずれ出てくるだろう」との見通しを示した。さらに「ソ連は日ソ共同宣言のラインに戻るのではないか。ゴルバチョフ大統領が来た時に恐らくそうなるかもしれない」と述べ、来年の大統領来日の際にソ連側が北方領土の歯舞、色丹の二島返還を明記した同共同宣言の立場に戻る可能性を指した。

ソ連は1956年の日ソ共同宣言では二島返還を認めていたが、1960年の日米安保条約改定で極東情勢に変化があったとして「北方領土はソ連領」の見解を繰り返している。

中曽根氏は、ソ連側の認識変化の原因として、米ソ間の協調体制の下ではソ連側が「日本と米国が手を結んでいた方が安定と思うかもしれない」点を挙げた。《共同通信》

【 H2】燃焼試験で火災

日本の次期国産大型ロケット「H2」の主力エンジン「LE7」の燃焼試験が11日午後、鹿児島県・種子島の宇宙開発事業団種子島宇宙センターで行われたが、配管からの燃料漏れで火災を起こし、実験に失敗した。《共同通信》

【第16回先進国首脳会議】ヒューストンサミット閉幕

新しい世界経済の枠組み作りを模索した第16回先進国首脳会議(ヒューストン・サミット)は11日午後、農業保護の削減やソ連に対する支援を盛り込んだ経済宣言を採択し、ブッシュ米大統領が発表。3日間の討議の幕を閉じた。《共同通信》

【政界メモ】張り切る「建設族のボス」

〇…自民党の金丸元副総理は11日、都内で開かれた自ら会長を務める全国河川総合開発促進期成同盟会の総会であいさつし、「日本の風土は台風や渇水があって住みにくいが、皆さまの支援でつひとつ解決している」と前置き。そして、日米構造協議で合意した430兆円の公共投資を挙げ、「ばく大なカネの投資だというが、国の財産として残る。貯水池やダムを造り、災害防止や渇水対策に役立てる。水は絶対に必要だ。430兆円を来年度予算に大きく反映させる」と、公共事業予算の大幅アップに向け進軍ラッパを鳴らした。

金丸氏は「建設族のボス」を自認しているだけに、水を得た魚のような張り切りぶりだった。

〇…この日、12日出発の超党派訪米団に参加する四野党政審会長が国会内で集まった席上、社会党の伊藤政会長が消費税をめぐる税制問題両院合同協議会の構成を話題にした。「専門者会議に国対委員長が入ってるのは社会党だけ。オーさん(大出国対委員長)は税の専門誌を読んで勉強してるが、詳しくなると困る。本人にも“あんたがしゃべると会議の時間が倍になるから、あまりぶたないでくれ”と言ってある」と、けむたそうな口ぶり。

さらに10日出発した幹事長、書記長クラスの訪欧団を「あれは国対政治の延長」とこき下ろし、「訪米団はまじめな政治ミッションだ」とPRするなど言いたい放題。《共同通信》

【大相撲名古屋場所4日目】両国関、連日の殊勲

大相撲名古屋場所4日目(11日・愛知県体育館)横綱千代の富士は水戸泉のパワーを封じ切り快勝、大関霧島が敗れたため、全勝は千代の富士と大関小錦、関脇の安芸ノ島と平幕の春日富士の4人となった。

千代の富士は水戸泉をもろ差しからの投げで体を崩し、豪快に寄り切った。横綱北勝海は太寿山を立ち合い一気の突き、押しで土俵際へ運び、寄り切って1敗を守った。霧島は前日、大関旭富士を破り意気上がる両国の突き、押しに後退、土俵際の突き落としも及ばず、押し出された。小錦は落ち着いた取り口で寺尾を下し、旭富士は花ノ国に攻め込まれながらも巧みな右からのすくい投げで退けた。十両は貴闘力と曙の2人が全勝を守った。《共同通信》




7月11日のできごと