1990 平成2年7月5日(木)

平成544日目

平成2年7月5日(木)

1990/07/05

【秋篠宮さまご夫妻】三重県入り

秋篠宮ご夫妻は5日正午すぎ、2泊3日の日程で三重県の伊勢神宮と奈良県の神武天皇陵を参拝のためJR東京駅発の新幹線で三重県へ向かわれた。ご結婚を報告するための参拝で、結婚後ご夫妻が地方へおそろいで出掛けられるのは初めて。お二人にとっては実質的な“新婚旅行”になる。

この日正午すぎ、ご夫妻はJR東京駅発の新幹線で名古屋へ。秋篠宮さまはグレーのダブルのスーツ、紀子さまはピンクのワンピース姿。午後2時すぎ新幹線から近鉄電車に乗り換えられたが、狭い近鉄名古屋駅ホームはお二人をひと目見ようとする人でびっしり。紀子さまはいつものスマイルで軽く手を振って歓声にこたえられた。《共同通信》




【銀恋の碑】除幕式

肝細胞がんのため昭和62年7月に52歳で亡くなった俳優の石原裕次郎さんが大ヒットさせ、いまでもカラオケファンに愛唱されている「銀座の恋の物語」を記念する歌碑「銀恋の碑」がゆかりの地、東京・銀座の数寄屋橋公園に完成し5日午前、作詞者の大高ひさをさんや裕次郎さんの未亡人のまき子さんらが出席して除幕式が行われた。《共同通信》

【日本中央競馬会】汚職発覚

政府全額出資の特殊法人「日本中央競馬会」(JRA、東京・西新橋)の課長が、競馬場内のミニFM局などの設置をめぐり、作詞家として著名な音楽出版会社社長らからわいろを受け取っていたことが分かったとして、警視庁捜査二課と愛宕署は5日、課長と業者2人を日本中央競馬会法違反(贈収賄)の疑いで逮捕、JRA関係施設や課長宅など8ヶ所を家宅捜索した。《共同通信》

【長野県警】売春を仲介、私立高教師ら2人逮捕

長野県警防犯課と長野中央書は5日までに、タイ人女性2人をブローカーから買い受けてスナック経営者にあっせんしていたとして、茨城県那珂郡東海村、私立高校教諭A容疑者(40)とタイ人女性のB容疑者(24)を職業安定法違反の疑いで逮捕、送検した。《共同通信》

【東京地裁】男女の昇格差別は違法

勤続年数を基準に男性だけを昇格させ、女性を除外したのは憲法、労働基準法に違反する、と特殊法人「社会保険診療報酬支払基金」(本部東京、正木馨理事長)の女性職員18人(うち2人は提訴後退職)が、同基金に昇格の確認と、昇格の遅れによる賃金の差額など総額約1億1000万円の支払いを求めた訴訟の判決が4日、提訴から10年ぶりに東京地裁であった。

相良朋紀裁判長は「女性職員を昇格させなかったことは、合理的理由のない男女差別で違法」と、18人全員に計約9600万円を支払うよう基金に命じた。

男女の昇格差別に関しては、地方公務員法を根拠に違法とした例(鈴鹿市役所訴訟一審判決)はあるが「憲法、労基法に照らして許されない」とした判決はこれが初めてで、男女差別解消の流れを加速する司法判断が一つ積み重ねられた。

原告は同基金兵庫県事務所の辻曄子さんを団長とする青森、宮城、東京、富山、静岡、大阪、兵庫、徳島、高知、山口、熊本、大分の12都府県事務所の18人。

判決で相良裁判長は「憲法14条(法の下の平等)を受けた労基法は、賃金以外の労働条件についても、合理的理由のない男女差別を許容しておらず、労働条件の男女差別禁止は、民法でいう公の秩序として確立している」との見解を示した。

その上で、同基金が昭和53年、二つの組合との協定を基に男性職員だけを昇格させた措置について「組合間の格差解消のための措置であったとしても、結果として生じた男女間格差は、性別を理由とした差別と異ならず、合理的理由は認められない」と判断。

昇格確認請求に関しては「昇格させる法律、契約上の根拠がない」と棄却したが、不法行為による賠償責任を認め、53年に昇格した場合の賃金と現在の賃金との差額などのほか一人一律10万円の慰謝料の支払いを基金に命じた。

訴えによると、二つある組合との間で協定書、確認書をそれぞれ結んだ上、例えば三等級は21年1カ月、四等級は各事務所別平均で14年ー20年3カ月と勤続年数だけを基準に男性職員を昇格させたが、女性職員は除外した。《共同通信》

【海部俊樹首相】韓国・盧泰愚大統領と電話会談

海部首相は5日午前、首相官邸から韓国の盧泰愚大統領に電話をし、先進国首脳会議(ヒューストン・サミット)を控えて国際情勢などについて約15分間意見を交換した。

大統領はサミットの場で、朝鮮半島情勢をめぐって、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の孤立化を望んでいないという「日韓の共通の認識を表明してほしい」などと要請。海部首相も「サミット参加国がアジアの問題に相応の関心を向けるよう努めたい」と述べ、アジアの代表として臨む考えを伝えた。

会談では首相が先の韓ソ首脳会談について「朝鮮半島をめぐる国際情勢の流れを加速させるものだ」と評価したのに対し、盧大統領は朝鮮半島情勢について韓国の立場を踏まえて発言するよう求めた。

また、盧大統領は「新興工業国・地域(NIES)の繁栄は西側に利益になる。そのような立場をサミットにも反映してほしい」と述べた。

さらに、大統領は日本が北朝鮮と対話をする際には①南北対話が意義ある進展を見せる②北朝鮮が国際原子力機関(IAEA)の査察を受け入れる―よう働き掛けることを要請した。海部首相は、サミニット終了後、渡辺外務審議官を韓国に派遣して、結果について説明する方針を伝えた。

また、盧大統領が「遠からず訪韓してほしい」と述べたのに対し、首相も「いつかまた、お目にかかりたい」と答えた。サミット前の日韓首脳電話会談は今回で3回目。《共同通信》




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