平成523日目
1990/06/14
【中山太郎外相】対中円借款「早期再開は困難」
中山外相は14日夕、外務省で記者会見し、米サンフランシスコで15日行われるベーカー米国務長官との日米外相会談に臨むに当たっての考えを明らかにした。
この中で、昨年6月の天安門事件への制裁措置として現在凍結中の対中第三次円借款(90ー95年度、約8100億円)について「今日の時点では、まだ(凍結解除の環境が)整った状況にないと認識している」と述べ、早期解除はなお厳しいとの見解を示した。
中山外相は米側に凍結解除へ重ねて理解を求める考えだが、この日の発言は7月の先進国首脳会議(ヒューストン・サミット)後、早期に円借款供与を再開するのは困難、との認識を示したものとみられる。《共同通信》
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【海部俊樹首相】閣内一致をひたすら強調
海部首相は14日昼、全閣僚による前夜の「総理慰労会」について「非常に和やかな雰囲気だったよ」と、記者団に向け和気あいあいムードだったことをことさら強調。というのも首相が慰労会の席で「内閣支持率は高いが帯を締め直して頑張ってほしい」とハッパをかけたことに対し一部の閣僚が「ごちそうしたのに説教をくらったようなもの」と不満を漏らしたのが減員だったらしい。
首相は「冒頭にちょっと言っただけ。別に説教したのではない」などとひたすら弁明。あたかも「閣内不一致」が海部内閣支持率ダウンになりかねないと心配しているようだった。《共同通信》