平成522日目

平成2年6月13日(水)

1990/06/13

【文仁親王殿下】独立認定

天皇家の二男、礼宮さま(24)のご結婚に伴う皇室経済会議(議長・海部首相)が13日午前9時から、宮内庁3階の特別会議室で開かれ、礼宮さまを独立の生計を営む皇族として認定した。

29日の学習院大大学院生、川嶋紀子さん(23)とのご結婚を機に新宮家を創立され、宮家は7つとなる。宮家の創立は戦後4人目。

皇室経済会議には衆参両院の正副議長や海部首相ら正議員7人と予備議員1人の合わせて8人が出席。

「礼宮さまを独立の生計を営む皇族と認定する件について」との議案に続いて「礼宮さまは昭和60年11月に成年に達し、就学中には各方面に視野を広められた。世界自然保護基金日本委員会(WWFJ)など三つの総裁を務め、今後ますますの活躍が期待されることから、ご結婚を機に独立を認定していただきたい」との提案理由を事務担当者が説明した。

これを受けて議事が進められ、全員が起立して採決、認定を決議した後、出席議員全員が署名して会議は終了した。議事は約5分間で、質疑も特になかったという。《共同通信》



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【ベルリンの壁】本格撤去

29年にわたり東西ベルリンを隔ててきた壁の本格撤去が13日、東ドイツ軍縮国防省と東ベルリン市政府建設局の指揮下で始まった。

東西ベルリン間は現在17カ所で通行が可能となっているが、壁の取り壊しによって7月初めには両地区を結ぶ道路39カ所がすべて通れるようになる。

この日の作業は、ブランデンブルク門の北東約2キロの所でベルリン中央部をほぼ東西に横切る壁を、パワーショベルで崩すことからスタート。観光客を含め数百人の見物人が作業を見守った。壁の撤去には無償協力を申し出た西ドイツの建設企業35社も参加している。《共同通信》

【海部俊樹首相】消費税問題「与野党で話し合いを」

衆院税制問題調査特別委員会は13日、前日の野党提出の消費税廃止法案につづいて政府提出の同見直し法案について審議した。この中で首相は消費税問題への今後の対応について「自民党と(野党が)率直に話してほしい。与野党の話し合いの適正な結果は尊重しなければならないことは心得ている」と述べた。

首相としては、衆参両院の多数派が異なる国会の情勢下で廃止、見直し両法案とも成立する可能性がないとの見通しを踏まえ、与野党間の協議の場を設けて決着を図る考えを明確にした。《共同通信》

【北朝鮮】南北対話再開は無期延期

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の全今哲・国会会談予備会談首席代表と白南俊・首相会談予備会議首席代表は13日、板門店を通じて連名で韓国側に電話メッセージを伝達し、米サンフランシスコで行われた韓ソ首脳会談に対して強い不満を表明し、韓国側に対話への誠意を求めた。韓国当局は現在中断している南北対話再開の事実上の無期延期を通告したものと厳しく受け止めている。

北朝鮮側は韓ソ首脳会談直前の5月31日には国会、首相、赤十字の各会談の首席代表が連名で対話再開を求める声明を発表しており、二週間もたたないうちに事実上の再開中止の姿勢を示したことは、北朝鮮が韓ソ首脳会談に強い衝撃を受けていることを証明するとともに、韓ソ首脳会談により、少なくとも南北対話ではより閉鎖的路線を選択したものとして注目される。

北朝鮮側はメッセージで「最近、あなたの側の当局者は、わが南北問題を外へ持ち出して、だれを改革と開放に誘導してほしいとか、南北首脳会談と国連単独加盟を成功させてほしいと物ごいしているのは、われわれの主体的な統一への努力に反するものだ」と述べ、ソ連への名指し非難を避けながらも、韓国の姿勢は民族内部の問題を他国に頼みにいく反主体的姿勢と批判している。

さらに「他人を訪ねていって物ごいをせず、会談の障害となっている反共・対決政策と民族分断永久化策動から捨てねばならない」と韓国側を非難している。

この上で「あなたたちは自らの立場を明白にし、対話に対する誠意を示さなければならない。あなたたちの態度を見守るものだ」と述べ、事実上、対話再開を無期延期する姿勢を示した。

韓国と北朝鮮の南北対話はことし2月、北朝鮮側が米韓合同軍事演習チームスピリット実施を理由に中断を宣言したままになっている。《共同通信》

【ルーマニア】反政府デモに発砲

反政府派市民による暴動が続くルーマニアの首都ブカレストで13日夜(日本時間14日午前)内務省、首相府などに押し掛けたデモ隊に警官隊が発砲。政府発表によると、市民4人が死亡、うち2人が射殺され、警官を含む93人が負傷し、ブカレストは昨年12月末のチャウシェスク政権打倒の際の流血以来、最悪の事態となった。

イリエスク大統領は同日午後10時(同14日午前4時)すぎ、声明を発表、反政府派市民の行動を「ファシストによる政府転覆のための計画的な行動」と決め付け、国民に対して「正当な選挙で選ばれた政府を守るため軍隊、治安部隊と協力して(反政府派を)粉砕しよう」と呼び掛けた。

この声明は、大統領が反対派との妥協を拒否、武力行使を含めた強硬姿勢を示したもので、反政府派の一層の反発を招くことになりそうだ。

市警察本部の隣にある内務省では、包囲したデモ隊約1000人が激しく投石。また、国営テレビ局では市民がスタジオ内に乱入、放送が約1時間中断した。軍は市中心部近くに戦車10両を出動させるなど、放送局、政府庁舎を警備している。

また、テレビ局には1万人以上が詰め掛け「ウソを放送するのはやめろ」などと叫び、気勢を上げた。テレビ放送は同日午後9時(同午前3時)すぎに再開されたが、テレビ局正面のガラスが割れ、局内の設備にも一部被害が出た。

軍は、内務省近くの川沿いに戦車10両を一時出動させたほか、政府庁舎、テレビ局にもそれぞれ装甲車や兵士を配置した。

14日未明になって市民の多くは大学広場から引き揚げ、周辺は一時的に静けさを取り戻したが、上空ではヘリコプターが旋回、速くで銃声も聞こえた。

ブカレストでは今週に入って、政府から旧共産党員の幹部らの排除を求めるデモが二日連続で発生。政府側は13日未明、4月下旬以来、市民に占拠されていた大学広場に警官隊を導入、約300人を逮捕したが、市民は同日午後、警官隊を押し返し、広場を再占拠した。《共同通信》

【木暮実千代さん】死去

戦前の映画「愛染かつら」でデビュー、個性派女優として活躍した木暮実千代さんが13日午前0時4分、心不全のため東京都新宿区の東京女子医科大学病院で死去した。72歳。山口県出身。

日大法文学部芸術学科に在学中の昭和13年、松竹大船に入社「愛染かつら」でデビューした。個性的な美女として人気スターになった。新聞記者の和田日出男氏(故人)と結婚、戦時中に旧満州に渡ったが、終戦後引き揚げ、映画界にカムバック。「青い山脈」「酔いどれ天使」など300本以上の映画に出演したほか、舞台でも活躍した。

福祉活動家としても知られ、群馬県大胡町の養護施設「鐘の鳴る丘少年の家」の後援会長をしたほか、57年には「日本親子心中絶滅協会」(通称ワラの会)を作り、チャリティー公演を続けた。中国残留孤児の来日の際には、“一日里親”になって孤児たちを自宅に招いてごちそうしたり、プレゼントをして励ました。48年から保護司も務めた。

60年に腎臓を患って以降、透析を受ける不調などで、今月8日から入院していた。《共同通信》



6月13日のできごと