平成429日目

平成2年3月12日(月)

1990/03/12

【米移民帰化局】勝新太郎氏に強制退去処分

米ハワイ入国の際にコカインなどを持ち込み麻薬不法所持で罰金刑を受けた俳優勝新太郎容疑者(58)に対する米移民帰化局ホノルル支部の審判が12日午前8時40分から旧連邦ビルで開かれ、米国からの強制退去処分の決定が言い渡された。

弁護側はこれを不服として、上訴の意向を明らかにするとともに、ハワイにいる重体の親友の見舞いなどを理由に、勝容疑者の10日間のハワイ滞在延長許可を求めて認められた。これにより一両日中にも帰国するとみられていた勝容疑者の帰国は再び延期され、予想されるコカインの入手先をめぐる警視庁の事情聴取も先送りとなった。《共同通信》




【大相撲春場所2日目】旭道山、幻の金星

大相撲春場所2日目(12日・大阪府立体育会館)千代の富士、北勝海の両横綱は共に薄氷を踏む思いの2勝目を挙げた。千代の富士は初顔合わせの平幕、旭道山にもろ差しを許して大苦戦。旭道山の切り返しに背中から土俵に落ちたが、物言い取り直しの末に寄り切手辛うじて初黒星を免れた。

北勝海は巨漢の小結水戸泉の寄りの速攻に後退したが、相手の勇み足で、行事軍配差し違えの白星を手にした。大関陣は順当勝ち。十両では人気者の新十両、若花田が初勝利を挙げたが、弟の貴花田は敗れて共に1勝1敗。《共同通信》

【竹下登前首相】米・ブッシュ大統領と会談

訪米中の竹下元首相は12日午後、ホワイトハウスでブッシュ大統領と約1時間会談し、日米間で最大の懸案となっている構造協議など経済摩擦問題を中心に意見交換した。

ブッシュ大統領は、難航する構造協議問題を念頭に「日米関係は困難に直面しており、両国が問題解決の努力をせずに日米グローバルパートナーシップ(世界的規模の協力関係)が危険にさらされてはいけない」と強い危機感を表明。その上で「米国内で高まる保護主義に対抗するためにも、構造協議進展を図り日米貿易問題の解決を急がなければならない」とし、竹下氏に協力を要請した。

これに対し竹下氏は「問題の緊急性を認識し、両国の信頼を阻害する要素を除去することが重要」と述べ、構造協議の国内調整などに最大限の努力をする考えを表明した。《共同通信》

【紀宮さま】成年祝賀行事

天皇家の長女、紀宮さま(20)の成年祝賀行事が12日、皇居・宮殿で行われた。紀宮さまは昨年4月、満20歳となられたが、当時は昭和天皇の喪中だったため祝宴など華やかな行事は見送られ、今回喪明けを待って実施された。

紀宮さまは現在学習院大学文学部国文学科二年にご在学中。授業以外にも学園祭に参加したり野鳥観察に出掛けるなど、学生生活を楽しまれている。また成年皇族として宮中行事や国賓歓迎の晩さん会に出席されたり、神戸市で行われた旅客船「にっぽん丸」の命名・進水式へのお出掛けをはじめ公務も増えている。

この日午前11時55分、紀宮さまはまず宮殿・千草、千鳥の間で両陛下とともに、国内庁の藤森長官ら職員約90人から祝賀のあいさつを受けられた。

次いで石橋の間では、海部首相、草場最高裁長官ら皇室会議のメンバー、宮内庁幹部ら約50人が並ぶ中、海部首相が代表して祝詞を述べ、天皇陛下もお祝いの言葉を掛けられた。この後全員が宮殿・小食堂連翠に移り、昼食会が催された。雅楽が流れる中、桜内衆院議長の音頭で全員が乾杯、紀さまの成年を祝った。

この日夜には連翠に皇族方や親族ら約50人が集まり、晩さん会が開かれる。13日午後にも赤坂御所で紀宮さまの恩師や元側近らを集めての茶会が催される。《共同通信》

【中国共産党・六中総会】「大衆路線」を協調

9日から北京で開かれていた中国共産党十三期中央委員会第六回総会(六中総会)は12日「党と人民大衆の関係強化に関する党中央の決定」を採択し閉幕した。決定は、社会主義諸国の中での孤立化、国内諸問題を、党が大衆の中に入ることによって解決するという「大衆路線」を強調している。同日夜発表されたコミュニケによると、注目された政治局員補充人事などは行われなかった。

また、党の指導、社会主義一の道、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想など四つの基本原則と、改革・開放の堅持をうたう一方、不況が深刻化する中で経済建設を中心とし、今世紀末までの国民総生産(GNP)倍増達成を改めて呼び掛けた。しかし、文革期を想起させるような大衆路線、自力更生、刻苦奮闘の発揚が強調された保守色の濃い総会となり、新味はなかった。

コミュニケはまず、党はマルクス・レーニン主義、毛沢東思想によって武装した労働者階級の前衛であり、長期にわたって大衆路線を歩んできたことが優れた伝統であると指摘した上で、この数年来一部の党組織、幹部に官僚主義、主観主義、形式主義、腐敗など大衆から遊離する現象がまん延していると批判した。

中央委総会はその解決策として、党と人民大衆の関係強化が必要だとし(1)大衆の中から出て大衆の中に入る(2)各級指導幹部が末端現場に出て大衆の中に入る制度を堅持(3)社会主義的民主と法制の強化(4)清潔な政治(5)党内外での監督制度の建設と改善など七項目の方針を掲げた。

90年代の目標については「引き続き中国の特色を持った社会主義の道を前進し、偉大な勝利を勝ち取る十年とする」と規定した。《共同通信》




3月12日のできごと