平成416日目

平成2年2月27日(火)

1990/02/27

【特別国会】海部俊樹自民党総裁を首相指名

総選挙を受けて第118特別国会が27日召集され、午後の衆参両院本会議で海部俊樹自民党総裁を第77代首相に指名した。また衆院議長に自民党の桜内義雄元外相、同副議長に社会党の村山喜一元副委員長を選出、正副議長は党籍を離脱した。

与野党勢力が逆転している参院でも総選挙での自民、社会両党の突出、公明、共産、民社敗北の結果により野党間に亀裂が生まれ、野党の首相候補一本化は成立しなかった。このため昨夏の臨時国会の「土井社会党委員長指名議決」は再現せず、衆参両院とも海部首相指名となった。《共同通信》




【桜内義雄衆院議長】国会改革に努力

桜内衆院議長と村山同副議長は27日午後、国会内で就任後初の記者会見をし、今後の国会運営などに対する抱負を明らかにした。桜内議長は、国会運営について「国民の声にこたえて、公正、円満な運営ができるように努力したい」と述べるとともに、国会改革に対しては「政治改革の一環として国会もいろいろと(改革を)考えねばならない。議長として、できる限り成案を得られるよう(各党の)話の促進、取りまとめができれば幸いだ」と意欲を示した。

また、参院との“ねじれ現象”については「参院は衆院をチェックできる力を持っている。二院制(の趣旨)を考えると、非常にいいことだと思う。皆が知恵を出すことが必要だ」と話し合いの重要性を指摘した。

村山副議長は「国民の立場から分かりやすい政治の実現が必要」と指摘した上で「立法府の権威を高めるために、国会の審議権が尊重されるような仕組みに持っていきたい。対話の積み重ねでそれぞれが譲り合う中、合意形成がされるべきだ」と述べた。《共同通信》

【政界メモ】土井コールに冷や汗

〇…第一次海部内閣辞表取りまとめの閣議が27日午前、首相官邸で開かれたが、海部首相や各閣僚の対応ぶりもさまざま。初の女性民間人として入閣した高原経企庁長官は「再任は決まりか」と記者団の質問を受けても「あなたたちの方が詳しいでしょ」と軽く受け流した。橋本蔵相は「為替とか問題が多くて頭が痛い。バトンタッチしたいよ」と、再任を自ら認める発言。

一方、海部首相は心境を聞かれると「厳粛な気持ちです」と型通りの答え。佐藤孝行氏の処遇など閣僚人事についての質問には「組閣本部ができてから」と繰り返すばかり。人事をめぐって首相の指導力を問う声も出ていただけに、終始硬い表情。

○…公明党はこの日昼の衆参両院議員総会で首相指名選挙の対応について協議した。社会党との連合政権協議が整わなかったことから「参院の決選投票では土井さんに投票しない」(市川書記長)方向で幹部間では一致していたが、意見を求めると意外な展開に。少数とみられていた「決選での土井投票」の意見が予想以上に飛び出した。新人の大半に加え、幹部までが「反自民の姿勢を示すためにも土井さんに投票すべきだ」と言い出す始末。

結局、三役が協議して「決選は白票」と決めたが、市川書記長は「報道関係者がいなかったら、(土井氏に投票すべきだとの)もっと激しい意見が出てたはず」と、冷や汗。《共同通信》

【ソ連最高会議】大統領制導入を可決

ソ連最高会議は27日夕、連邦・民族合同会議で最高会議幹部会の提案した大統領制の導入案と、これを審議し、大統領を選出するための臨時人民代議員大会を3月12、13両日に開くとのゴルバチョフ同会議議長の提案をそれぞれ賛成多数で可決した。

また大統領制導入に関する憲法改正案は今後一週間最高会議幹部会と関係委員会で協議し、最終案を最高会議をとばして直接臨時人民代議員大会に提案することも決めた。これにより臨時人民代議員大会で大統領制を敷く憲法改正が可決され、ゴルバチョフ最高会議議長兼共産党書記長が初代の特例として、同大会で初代大統領に選出されることがほぼ確実となった。

投票結果は大統領制導入の可否は賛成347票、反対24票、棄権43票、またゴルバチョフ議長自身が提案した臨時人民代議員大会開催は賛成315票、反対70票、棄権30票でいずれも圧倒的多数の支持を得た。

会議の冒頭、新憲法準備委員会(議長ゴルバチョフ最高会議議長)のメンバーであるクドリャフツェフ・ソ連科学アカデミー副総裁が同修正案の報告を行い、大統領は直接選挙で選ばれる、と条文を説明した。同時に副総裁は、同委員会メンバーの付帯意見として、初代大統領に限って本来の任期5年を4年に短縮して、人民代議員大会で選出してもよい、との提案をした。

この後の討議では、急進改革派から、新憲法制定まで大統領制導入を急ぐべきでない、との早期導入反対論が出たのに対し、強い権力が必要との賛成意見も出るなど、激論が交わされた。《共同通信》




2月27日のできごと