平成415日目
1990/02/26
この日のできごと(何の日)
【上宮高・元木大介選手】ハワイ行きを表明
ドラフト会議でダイエーに1位指名されながら入団を拒否している上宮高の元木大介選手(18)は26日、大阪府豊中市の自宅で卒業後の進路について「ハワイに行きます」と語り、近日中に日本を離れてトレーニングを積むことを明らかにした。
その後については「父親にまかせてあるので分からない」と述べたが、関係者の話を総合すると、4月からは米国本土に野球留学をする予定で、これによりダイエーの同選手獲得は事実上不可能となった。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【大相撲】
日本相撲協会は26日朝、大相撲春場所(3月11日初日・大阪府立体育会館)の新番付を発表した。上位に大きな変動はなく、新十両に藤島親方(元大関貴ノ花)の長男、若花田とハワイ出身の曙(東関部屋)がそろって昇進したのが目を引く。
若花田と曙は昭和63年春場所初土俵の同期生で、12場所費やしての十両昇進は史上5位のスピード昇進だ。若花田は西十両3枚目に進んだ弟の貴花田に2場所遅れの昇進で、史上10組目の「兄弟関取」。親子関取は7組目。藤島部屋は関取5人の一大勢力を誇る。
曙は東関親方(元関脇高見山)が育てた初の関取。戦後の外国人関取は5人目となる。《共同通信》
【東京株式市場】
週明け26日の東京金融・資本市場は、前週以来の金利情勢の先行き不透明感が一層強まり、株式、円相場が相互に連動して大幅安となるなど波乱の展開となった。
午前中、先物取引の下げに引きずられる形で全面安となった東京株式は午後に入って一部銘柄への押し目買いからやや値を戻したものの、平均株価(225種)は結局前週末比1569円安と1987年10月のブラックマンデー(世界的株価大暴落)時に次ぐ史上2番目の下げ幅で取引を終了。
円相場も日銀の断続的介入が奏功、午後には下げ渋ったが昨年6月中旬以来約8ヵ月半ぶりの円安水準となった。午前中下げた債券市場は、日銀の利上げ警戒感の後退を手がかりに反発したが、金融、資本市場の混迷は当面続くとの見方が強まっている。《共同通信》
【政界メモ】
〇…海部首相は26日、特別国会の召集、首相指名を控えて官邸執務室にこもり切り、閣僚人事をめぐる調整に余念がない様子。昼ごろ記者団の前に姿を見せたが、自民党の加藤六月政調会長に「海部降ろしはしない」旨の誓約書を求めていた、との報道をめぐる質問に「そんなことは全くありません。事実でないことを書かれると迷惑するんだ」とぶ然とした表情。
なおも食い下がる記者団に「全くありません。本人に聞いてみて下さい。あの場にいた幹事長にも聞いて下さい」と、立ち止まって大声で打ち消しに躍起。総選挙の勝利でこのところ自信をつけてきたふうの首相だが、いつまでも消えない「弱い首相」のイメージにいらだち気味だった。
〇…土井社会党委員長は、都内で開かれた旧総評系組合などによる「社会党を支持し強める会」であいさつ。総選挙での大躍進に関連して「責任がこれくらい大きいことはこれまでにない」と“政権とり”に向けて責任の重さを強調。
「政権担当能力、政権政党としての資質については今までも受験資格があると言われていたが、これからはいよいよ受験して合格ですよ、と言われるところまで持っていきたい」と自信満々だったが、絶好機とされた先の総選挙で、目標の候補者180人擁立を実現できなかった経緯もあるだけに、本当に“受験”できるのかどうか。《共同通信》
【チェコ駐留ソ連軍】来年6月までに完全撤退
ソ連を実務訪問したチェコスロバキアのハベル大統領は26日、ゴルバチョフ・ソ連最高会議議長と会談した後の同日夜、記者会見し、両首脳が「両国の新しい関係」をうたった共同宣言に調印し、両国外相間では「来年6月30日までにチェコ駐留ソ連軍約8万人の撤退を完了する」との協定に調印した、と発表した。撤退は22日に両国外務次官がプラハで仮調印していた。
また、テロや麻薬密物に関する両国治安当局の協力協定も調印された。大統領は、共同宣言により「両国関係は平等と相互の主権尊重を基礎とした新しいものになる」と述べ「ゴルバチョフ議長と私は、過去の暗いページを取り払う最善の道は将来に目を向けることだという点で一致した」と、両国が新しい関係に入ったことを強調。同時に、ことし夏に切れる両国相互援助条約については「古い関係のものだから更新しない」と述べた。
またソ連国営テレビによると、会談後、ゴルバチョフ題長も「われわれは過去の肯定的なものは取り、双方の政治経済関係の重荷になっているものは取り除くことで合意した」と語った。
ソ連軍のチェコ駐留は、1968年の「プラハの春」を圧殺したソ連・ワルシャワ条約機構軍の軍事介入以来続いていた。《共同通信》
【自民党二階堂系】解散を否定
自民党二階堂系(木曜クラブ)の江崎真澄会長と山下元利事務総長は26日午後、都内の事務所で記者会見し、派閥の解散説を否定するとともに今後も存続させ、政治活動を続けていくことを表明した。
しかし、二階堂系は今回の総選挙の結果、落選議員に加え引退議員や他派閥入りする議員が相次ぎ、解散時の12人から派閥離脱中の二階堂前副総裁を入れても江崎、山下両氏の3人に激減。党内での影響力はほとんどない状況となっている。
二階堂系は昭和62年に旧田中派から竹下派が独立した際「田中政治の継承」を掲げ、二階堂氏を中心に旗揚げした。しかし、もともと小人数のうえ竹下内閣誕生などで党内影響力も先細りになっていたことに加え、田中元首相も政界を引退した。《共同通信》
【新潟県越山会】正式解散
田中角栄元首相の後援会「新潟県越山会」(片岡甚松会長)が26日までに県選管に政治資金規正法による政治団体の解散届を提出、正式に解散した。同会は新潟三区12郡市越山会、約350支部越山会の上部団体。《共同通信》