平成393日目

1990/02/04

この日のできごと(何の日)

【ソ連・モスクワ】15万人集会

党の指導的役割を定めた憲法第6条と政治局の廃止などソ連共産党の歴史的大転換を討議する注目の党拡大中央委員会総会を5日に控え、モスクワのクレムリン隣にあるマネージ広場(革命50周年記念広場)で、約15万人の市民を集め、複数政党制への移行、党中央委の改革を含めた大幅なペレストロイカ(改革)断行、さらに、東欧に倣った民主勢力と党、政府などによる円卓会議の設置を求める集会が開かれた。

モスクワでは過去最大規模のもので、クレムリンの文字通り隣でこのような集会が開かれたのは初めて。

集会で発言した急進改革派のエリツィン人民代議員は、中央委が党の民主化を望んでいないと批判、中央委の活動を停止させ、代わりに特別委員会を設置するよう主張。党大会を10月から、5、6月に繰り上げるよう要求した。

同じ急進派のアファナシエフ・国立モスクワ歴史古文書大学学長は、ソ連の全民主勢力が結集して、円卓会議を構成、強い立場で政府に臨む必要性を強調、「1990年の平和的な2月革命万歳」と発言を締めくくった。

また、保守派のリーダー、リガチョフ政治局員の汚職を追及したグドリャン検事は、ゴルバチョフ・ソ連最高会議議長が別荘建設などで国民の金を浪費しており、捜査すべきだ、と爆弾発言を行った。

集会には、エリツィン氏をリーダーとする急進的改革派の「地域間代議員グループ」(MRG)を支持するモスクワ有権者同盟や党内の急進派「民主綱領グループ」、バルト地方の人民戦線など約20団体が参加。同日午後0時半(日本時間同午後6時半)、市内のゴーリキー公園を出発、環状道路などを通って同広場までの数キロをデモ行進した。《共同通信》

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【海部俊樹首相】ソ連情勢「改革の節目に」

海部首相は4日夕、ソ連共産党が複数政党制の容認などを柱とする新政治綱領案をまとめたことについて「モスクワ放送の情報サービスのインタファクスの情報で知る限りではあるが、複数政党制の容認は改革の大きな節目となるものであり、また共産党の指導体制を規定する憲法6条の破棄についても極めて重要な情報として注視している」とのコメントを秘書官を通じて出した。

自民党の小沢幹事長は「実現すれば歴史的なことだ。ソ連の体制が転換すれば日ソ関係の改善が進むだろう。成功することを期待している」と述べ、歓迎の意向を明らかにした。党本部で記者団に答えた。《福井新聞》

【別府大分毎日マラソン】

第39回別府大分毎日マラソンは4日、大分市営陸上競技場―別府国際観光港前折り返しの42.195キロに外国招待8選手を含む415選手が参加して行われ、ボクスラフ・プシェック(ポーランド)が2時間11分56秒で初優勝した。

マラソンに初挑戦した5000メートルの日本記録保持者、米重修一(旭化成)が、新宅水灯至(エスビー食品)の初マラソン日本最高(2時間12分23秒)を上回る2時間12分0秒で2位になった。3位は終盤に粘った弘山勉(資生堂)が入り、藤野は4位、西は5位だった。《共同通信》

【東レ・PPテニス】

女子テニスの東レ・パンパシフィック・オープン最終日は4日、東京・代々木第二体育館でシングルスとダブルスの決勝が行われ、シングルスは第1シードのシュテフィ・グラフ(西ドイツ)が第2シードのアランチャ・サンチェス(スペイン)6-1、6-2で破り優勝。昨年のウィンブルドン選手権からのシングルス試合連勝記録を「52」に伸ばした。獲得優勝賞金は七万ドル(約1020万円)。

世界ナンバーワンのグラフは、昨年の全仏オープン決勝で敗れている世界ランク5位のサンチェスを強打で攻め通し、試合時間わずか54分で完勝した。《共同通信》



2月4日 その日のできごと(何の日)