平成392日目

平成2年2月3日(土)

1990/02/03

【プロ野球ダイエー・中内功オーナー】元木大介選手について語る

ドラフト1位で指名した上宮高・元木大介内野手(18)に関し、プロ野球ダイエーホークスの中内オーナーは3日朝、福岡市内のホテルで、あくまでも個人的な見解としながらも「ダイエーに入っても、巨人への思いが断ち切れない場合には、ひとつの方策としてトレードを考えてもよい」と話した。

元木選手は入団拒否宣言し、交渉は暗礁に乗り上げている状態で、同オーナーは「入団を拒否しても、翌年すぐに意中の球団に入れるようではドラフト制度の意味が薄れる」と前置きし、これまで同様に「入団するということは、野球機構に加盟するということ。いやならばプロ野球に行かないと宣言すればいい。プロでやりたいのなら、ドラフト制度を守る意味でもまずダイエーに入ること」と語った。

しかし、このあと、本人の意志を尊重するのならば「巨人へのトレードもひとつの手段である」との重大発言をした。野球協約では、142条で新人選手の公式戦開幕までのトレードを禁止しているほか、ドラフト会議で指名した選手はいかなる場合でもトレードを前提として契約することを禁じている。《共同通信》


ダイエーの中内オーナーは3日、沖縄県中頭郡読谷村のキャンプ地で記者会見し、入団交渉が暗礁に乗り上げているドラフト1位指名の上宮高・元木大介内野手(18)について「入団した後に巨人へ移るという方法もある。それが協約に反するというのであれば、ルールを変えればいい」と同日朝福岡で表明した“トレードの可能性”をさらにエスカレートさせた極めて注目される発言をした。

同オーナーは、ドラフトで指名されながら、入団を拒否している元木選手に対し、「入団しないのはルール違反。プロ野球をやるならば、まずドラフトで指名された球団に入るべきだ」と批判。元木選手がドラフト前に巨人を逆指名、プロ入り拒否を表明した後は米国留学のうわさがあることにも「逆指名して希望球団に入るのはおかしい。米国の大学へ行くのなら、4年間行く意思があっていい。1年だけというのもおかしい」と元木サイドの対応に疑問を投げかけた。《共同通信》




【第39回衆院選】公示

第39回衆院選は3日公示された。同日午後5時の届け出締め切りまでに953人が立候補の手続きを終え、18日の投票日まで15日間の政治決戦がスタートした。

今回の選挙は自民党が過半数を獲得し、保守合同以来の保守単独政権を継続するか、昨年夏の参院選に続いて野党が衆議院でも勢力を逆転するかが最大の焦点で、結果は政界再編の動きに影響を与えることになる。

海部首相は公示後直ちに東京・渋谷駅前で第一声を上げ「一夜漬けの野党の連合に政権を任せられるか」と批判。日米関係や世界情勢の厳しさを背景に「体制の選択」を有権者に求めた。これに対し野党の各党首も都内の街頭演説で「消費税廃止」を一致して前面に掲げるとともに「リクルート事件のような政治腐敗の一掃」など政治倫理のけじめを主張。逆転への支持を呼び掛けた。《共同通信》


衆院選公示の3日、自民、社会、公明、共産、民社、社民連、進歩の各党首は第一声の場をいずれも東京都内の繁華街に選び、18日の投票日に向けて十五日間の舌戦の火ぶたを切った。

海部首相(自民党総裁)、社民連の江田代表は、ともにJR渋谷駅前で有権者の支持を訴えた。首相は「一夜漬けで(政策を)考える野党の連合政権に任せるのか、自民党の今日までの努力を評価するのか判断願いたい。野党のいう消費税廃止はまやかしだ」と体制の選択を強調、自民党政治に理解を求めた。「江田代表は「日本のベルリンの壁といえる自民党一党支配の壁を市民パワーで突き崩そう」と強調した。

社会党の土井、共産党の不破委員長はJR新宿駅の東口と西口前で、それぞれ野党の勝利を呼び掛けた。土井委員長は「まず政治を変えよう。自民党は全く反省が見られない。皆さんの一票一票で政治改革を進めるしかない」と声を張り上げた。不破委員長も「国民の願いに沿った日本を作る天下分け目の選挙だ。野党は大同団結しなければならない」と力説した。

公明党の石田委員長は上野公園入り口で「自民党政治は問題があり過ぎる。“生活者の政治”を焦点にして、消費税を廃止しなければならない」と与野党逆転の必要性を呼び掛けた。民社党の永末委員長は、JR大森駅前で「自民党の長い金権政治に決着をつけ、新しい庶民の政権を作るのが今回の選挙の意義だ」と熱弁。進歩党の田川代表も世田谷区三軒茶屋で「自民党は消費税と政治腐敗問題という二つの争点を隠そうとしている」として政治の変革を訴えた。

各党首はこれを皮切りに投票日に向け、全国を駆け回る強行遊説日程をこなす。《共同通信》

【自民党・小沢一郎幹事長】消費税は堂々と議論

自民党の小沢幹事長は3日昼の記者会見で、今回の総選挙に臨む姿勢について「21世紀に向けた日本のカジ取りを自民党を中心とした政権に任せるのか、社会党を中心とした野党の連合政権に任せるのか、国民に判断していただく選挙だ」と体制選択論を改めて強調した上で、政局安定のため257議席の過半数確保に全力を挙げて取り組む考えを表明した。

小沢氏は最大の争点となっている消費税問題についても「避けて通るつもりはない。堂々と議論する」と述べ、廃止を訴える野党側との論戦にも積極的に応じていく考えを強調した。《共同通信》

【徐勝氏】19年ぶり釈放へ

韓国の李秀正・青瓦台(大統領府)スポークスマンは3日、盧泰愚大統領(民正党総裁)が金泳三・民主党総裁、金鍾泌・共和党総裁との会談で金泳三総裁の要求を受け入れ京都出身の在日韓国人政治犯、徐勝氏(44)=懲役20年で大田刑務所服役中=の釈放を「肯定的に検討する」と述べたと発表した。会談後、金泳三総裁は徐勝氏の釈放で盧大統領と合意したと語り、徐勝氏の釈放が決まったとしている。

徐勝氏は1971年にソウル留学中に弟の徐俊植氏(41)とともに「学園スパイ団事件」の首謀者として逮捕され、在日韓国人政治犯のシンボル的な存在で、日本を中心に国際的な救援運動が展開されてきたが、逮捕以来19年ぶりに釈放されることになった。《共同通信》




2月3日のできごと