平成391日目

平成2年2月2日(金)

1990/02/02

【南アフリカ】マンデラ氏釈放を決定

南アフリカ共和国のデクラーク大統領は2日開かれた国会の冒頭演説で、終身刑で服役中の黒人解放組織、アフリカ民族会議(ANC)の最高指導者ネルソン・マンデラ氏(71)の無条件釈放を決定したと述べた。釈放の時期は明言しなかったが「事務的な手続きが済み次第、即時釈放する」としている。

大統領演説はこのほか(1)非合法のANC、パンアフリカニスト会議(PAC)、南ア共産党の合法化、およびこれに関連した政治犯の釈放(2)統一民主戦線(UDF)など33の反政府政治団体に対する政治活動禁止令の解除(3)報道規制の解除などを盛り込んでおり、画期的な改革案となった。

1986年6月、南ア全土に敷かれた非常事態宣言については、多くの規制措置は解くものの、治安の維持のため現段階では必要であり、解除しないと述べた。《共同通信》




【ソ連・ゴルバチョフ書記長】ドイツ再統一を支持

ソ連を実務訪問した東ドイツのギジ社会主義統一党・民主社会党党首は2日、ゴルバチョフ・ソ連最高会議議長兼共産党書記長との会談後、モスクワで記者会見し、東西両ドイツ再統一問題について「ソ連はわれわれが目指す再統一に向けてのすべての過程を支持した」と述べた。

議長はこの日の会談で性急な統一論議は欧州の安全を脅かすとしてクギを刺しながらも、東西両ドイツ統一は避けられないとの認識を示したとみられ、これによりドイツ統一論議は加速することが必至となった。

ギジ党首によると、ゴルバチョフ議長は「段階的に答えを見つけなければならない。時間と歴史だけが答えを出してくれるだろう。しかし欧州の国境、安全保障、安定は守られなければならない」と述べたという。

ギジ党首は「ゴルバチョフ議長はドイツ再統一計画に理解を示した。ドイツ問題の解決策は見いだされるであろう」と強調するとともに「ドイツの再統一過程は欧州に安定をもたらし、欧州統一論議に組み込まれることになろう」と述べ、東西両ドイツが東西軍事ブロックから脱して中立化し、連邦の形態で統一するモドロウ首相の構想は欧州の安定につながるとの考えを明らかにした。ギジ党首はまた、ゴルバチョフ議長に東ドイツ訪問を招請したと述べた。《共同通信》

【5党首討論会】

海部自民党総裁(首相)、土井社会、石田公明、不破共産、永末民社の各委員長による5党党首討論会が2日午後、三時間にわたって東京・内幸町の日本記者クラブで開かれた。総選挙最大の争点となる消費税について、海部首相は昨年10月に自民党がまとめた見直し案を実現して定着させることを強調する一方で、総選挙後の特別国会での与野党協議には再見直しを含んだ柔軟な対応をしていく「考えを表明した。しかし、野党はそろって廃止を主張、与野党の対立が改めて浮き彫りになった。

総選挙で野党が過半数を獲得した場合の対応について永末氏が野党連合政権協議に楽観的見方を示したのに対し、石田氏は「政権協議が万一まとまらなければ、やむを得ない」と慎重な姿勢を示した。日米関係で首相が早期訪米の意向を示した。討論会での与野党の議論はかみ合わず、全体として各党が独自の見解を述べるにとどまった。《共同通信》

【テニス】シュテフィ・グラフ選手が50連勝

女子テニスの東レ・パンパシフィック・オープン第四日は2日、東京・代々木第二体育館でシングルス準々決勝などを行い、シングルスの第1シード、シュテフィ・グラフ(西ドイツ)が第5シードのラリサ・サブチェンコ(ソ連)を6-0、6-3で下し、自己のシングルス連勝記録を30の大台に乗せた。また雉子牟田明子(旭硝子)が日本選手として大会史上初めてベスト4に進出した。

雉子牟田は両手打ち同士のストローク戦の末、宮城ナナ(リゾートボックス)の終盤の乱れにつけこんで7–6、2-6、6-3で辛勝。準決勝に進み、第2シードのアランチャ・サンチェス(スペイン)に挑戦する。《共同通信》【プロ野球・近鉄】日本一に向け始動

悲願の日本一を目指す近鉄のキャンプが2日、サイパンのハファダイ球場でスタートした。気温31度。常夏のサイパンの日差しが照りつける中で正午すぎから練習が始まった。

準備運動、キャッチボール、ペッパー、守備練習、ハーフ打撃も行い、50メートルのダッシュを15回。そして筋力トレーニング。初日から精力的な動きだった。

澄み渡る青空の下でのキャンプインに仰木監督の表情も緩む。前日は雪の大阪を出発しての現地入りだった。それだけに「いい天気でよかった。きのうの藤井寺は雪が積もっていたもの。最高のコンディションでスタートが切れたね」と声が弾んだ。

昨季は“熱パ”を制し、あと一歩のところまでいきながら日本一を逃した。ハファダイ球場のセンターポールに掲げられるはずだったチャンピオンフラッグはお隣のグアムでキャンプを張っている巨人のものになっている。しかし仰木監督は「就任3年目でチームの形は備わってきつつある」と今季は勝負ありげである。

チームは若返った。サイパンキャンプ参加メンバーで30歳を超えているのは新井、大石だけ。あとはすべて20代である。さらにMVPのブライアント、新外国人トレーバー、最多勝、奪三振王の阿波野、そしてスーパールーキー野茂など、今年の近鉄には“派手”な部分も出てきた。

仰木監督は「粘りに若さと熱気が加わった。どれくらいうまくなるか楽しみ。それを開幕して1、2カ月で感じられたらいいんだが……」とスタートダッシュをもくろんでいるかのようである。《共同通信》




2月2日のできごと