平成315日目

平成元年11月18日(土)

1989/11/18

【坂本弁護士一家失踪事件】新興宗教団体幹部が関与否定

横浜弁護士会の坂本堤弁護士一家3人が行方不明となっている事件で、失踪前に入信をめぐるトラブルで同弁護士と交渉を繰り返していたほか、同弁護士の自宅に信者バッジが落ちていた新興宗教団体は、18日までの共同通信社の取材に対し「事件とは全く無関係だ」と語り、疑惑を否定した。

同教団の幹部(26)によると、失踪直前の10月31日、団体の顧問弁護士と同幹部ら3人が坂本弁護士の事務所を訪れ、入信者の問題などで交渉した。

話し合いは約1時間半で終わり「被害者の会」から出されていた質問に対し文書で回答することなどを約束して別れた。交渉は理詰めで「たたりがある」などと脅したという事実はないという。

坂本弁護士が失踪した後の11月6日にこの回答書が完成。同弁護士の事務所に電話で連絡した後、8日夕、団体の顧問弁護士が事務所まで回答を持参したが、その時初めて失踪を知り驚いたーという。

この幹部は「われわれが失踪に関与していたら、苦労して回答書を作り、事前に訪問時刻の約束を交わしたりしない」と強調。バッジについては「エネルギーが入ったお守りのようなもので、セミナーの度に信者に配り、多数出回っている。弁護士が被害者の会からもらったのでは」などと述べている。《共同通信》




【高橋慶彦内野手】ロッテ移籍会見

交換トレードでロッテへの移籍が決まった広島の高橋慶彦内野手(33)、白武佳久投手(29)、杉本征使投手(22)が18日、広島市内のホテルで記者会見を行った。広島球団の不手際から、正式発表前の13日に名古屋市内のホテルで急遽記者会見に応じた時は当惑気味だった高橋内野手も、正式に行き先が決まったとあってすっきりした表情。

「わざわざこのような席を設けてくれたカープに感謝したい」と切り出した後「野球はどこでやっても同じだから、これまで通り全力を尽くしたい。広島での思い出と言えば日本一になったことです」とさわやかな表情で語った。

また白武、杉本両投手も「広島での経験を生かしてロッテで頑張りたい」と口をそろえ、新天地での飛躍を誓っていた。《共同通信》

【大蔵省造幣局】平成最初の「貨幣大試験」

硬貨が規定通りの重さで誘葉されているかを調べる恒例の「貨幣大試験」が18日、大阪市北区の大蔵省造幣局で行われた。明治5年に始まった大試験は今年で118回目。大蔵大臣が執行官を務める慣例に従い、今年は橋本蔵相が検査に立ち会った。

検査されたのは昭和63年度に製造された1円から500円までの通常硬貨と青函トンネル開通、瀬戸大橋開通記念500円硬貨の8種類。製造総数30億5000万枚のうち、一定の割合で抜き取って保管していた約4万1000枚を1000枚ずつ精密天びんで量り、誤差の範囲内に収まっていることを確認した。

この日は、天皇即位記念の十万円金貨など四種類の記念硬貨が来秋に発行されることも決まり、重量の正確さに橋本蔵相も満足した様子だった。《共同通信》

【橋本龍太郎蔵相】新空港の全体構想に慎重

橋本蔵相と関西経済連合会など関西経済3団体との懇談会が18日午前、大阪市内のホテルで開かれた。懇談会では、佐治敬三大阪商工会議所会頭が関西新空港の滑走路複数化を内容とする全体構想を、1991年度からの第六次空港整備計画に組み込むよう要望した。

これに対し橋本蔵相は「新空港着工時の運輸大臣だったので、(協力したい)気持ちはあるが、関西国際空港会社の長期的な収支、採算や伊丹空港の存続問題などを検討していかなければならず、運輸省との相談も必要になる」と述べるにとどまった。

また地価高騰について蔵相は、大蔵省としてもノンバンクも含めた土地関連融資の自粛通達を今後も続けていく考えを示した。《共同通信》

【東ドイツ・クレンツ書記長】「(東西ドイツ統一は)現実的でない」

東ドイツのクレンツ社会主義統一党書記長は18日、国家評議会で行われたモドロウ首相ら新閣僚の宣誓式で共同通信社など一部記者団の質問に答え、東西ドイツの再統一について「現実的な問題ではない」と述べるとともに「モドロウ首相が昨日(17日)人民議会で演説したことはすべてわたしの意見と一致している」と、新内閣と一致して改革に取り組む姿勢を表明した。

また、ホーネッカー前指導部について「社会主義統一党として多くの過ちを犯した。しかし、すべての党員が悪いわけではない。ホーネッカー前書記長、ミッターク前政治局員は非常に大きな責任を持っている」と語り、「行動綱領を読めば、全く新しい党としての始まりをつくりたいことが分かるだろう」と党改革を進めることを強調した。《共同通信》




11月18日のできごと