平成305日目

平成元年11月8日(水)

1989/11/08

【東ドイツ】改革路線に転換へ

東ドイツ社会主義統一党中央委員会は8日、新指導部選出に続き、クレンツ書記長が基調報告、集会・結社法や事実上の独裁を支えてきた選挙制度を見直す選挙法の策定を中心とした一連の政治改革方針を明らかにするとともに、経済分野でも一部市場原理の導入を示唆するなど、政治経済両面で抜本的に立て直す考えを表明した。

これにより従来、ソ連・東欧諸国で進む改革に対する“拒否戦線”のかなめだった東ドイツも、ホーネッカー前書記長の退陣をきっかけに、改革派陣営に急転換する可能性が強くなった。

クレンツ書記長は冒頭の国内情勢の分析で、過去の指導部の政治運営について「経済課題の設定は、現実ではなく、主観的な願望に基づいていた」などと指摘、「その結果、世界の発展から正しい結論を引き出せなかった」と述べ、ホーネッカー政権を痛烈に批判した。《共同通信》




【海部俊樹首相】ラオス首相と会談

海部首相は8日夕、首相官邸で来日中のカイソン・ラオス首相と1時間にわたり首脳会談を行った。日本・ラオス首脳会談は1975年の社会主義政権成立以来初めてで、日本側は今後のインドシナ政策の展開にとって重要な会談と位置づけている。

席上、両首脳はカンボジア問題をめぐって意見交換し、東南アジアの安定のためにはカンボジア問題の包括的政治解決が不可欠であるとの認識で一致した。《共同通信》

【故・松田優作さん】葬儀

ぼうこうがんのため6日死去した俳優の松田優作さん(39)の葬儀が8日正午から東京都三鷹市の禅林寺内の霊泉斎場でしめやかに営まれた。葬儀には俳優の原田芳雄さん、大竹しのぶさんら松田さんと映画やテレビドラマで共演した俳優や親しかった歌手、タレントが次々訪れた。《共同通信》

【消費税廃止法案】参院審議入り

国会は8日の参院本会議で、野党共同提案の消費税廃止法案(9法案)審議のための「税制等特別委員会」設置を全会一致で議決するとともに、社会党の久保亘氏が提案者を代表して趣旨説明を行ったのを受けて、各党が質疑に立ち、消費税の廃止か見直しかをめぐる本格論戦を開始した。

久保氏は「消費税には構造的欠陥があり、廃止以外にない」との立場を力説した。

これに対し自民党の大鷹淑子氏は廃止法案に反対の立場から(1)税制改革の具体的展望を欠き、無責任(2)廃止に伴う代替財源の中に自然増収を見込んでいるのはつじつま合わせ(3)所得減税だけをつまみ食いし、消費税を廃止するのはおかしい–と手厳しく野党提案を批判、早くも与野党対決の火花を散らした。《共同通信》




11月8日のできごと