平成244日目

平成元年9月8日(金)

1989/09/08

【社会党・土井たか子委員長】「政権交代の扉は半分開いた」

委員長就任4年目に入った土井社会党委員長は8日午後、国会内で記者会見、3年間の実績を強調、都議選、参院選の大躍進、マドンナ候補の大量進出と政界の地図を着実に変えているとの自負をみなぎらせた。

土井氏は「政権交代の扉は半分開いたが、自動扉ではないからあとの半分を開くのは今までの何十倍ものエネルギーが必要。どれは総選挙で自民党を過半数割れに追い込むことだ」と土井ブームを弾みに総選挙での与野党逆転に意欲満々だ。

土井氏は「この3年間は未知への挑戦、全く新しい体験の連続」「社会党の躍進は国民の理解と寛容のおかげ」と3年間を総括。選挙に勝った要因について「国民がいつまでもよどんだ政治では自分たちが望んだ中身にならないと鋭く受け止め、政権交代の気持ちが(選挙の)場面、場面であった」と述べた。

土井氏は当初、短期のつなぎの委員長と受け止められていたことに「私も3カ月か6カ月(の委員長)と言われていたことを知っている」とさらりとかわし「失った議席を取り戻すこと、さらにどれだけ議席を増やしていくかが与えられた使命と考えてきた」と、選挙の実績をてこに党内の基盤を固めてきた自信をのぞかせた。

ただ石橋前委員長が連合政権の基本政策や180人以上の次期衆院選擁立方針に反発、引退を表明したことは、やはりショックを隠せない様子。「(社会党は)石橋氏の敷かれた道を走ってきたと思う。私の至らなさで迷惑を掛けたことをおわび申し上げる」と語り、このことで党内が混乱しないよう配慮を示した。《共同通信》




【公明党・石田幸四郎委員長】安保政策で社会党を批判

石田公明党委員長は8日午前、東京都新宿区の公明会館で開かれた第64回党中央委員会であいさつし、野党が目指している国民連合政権について(1)各党がそれぞれの連合政権構想を11月をめどに提案してはどうか(2)連合政権の政策の基本は原則10年間は変更しない—など「3つの提案」を明らかにした。

また、山口社会党委員長が8月の同党全国選対委員長・書記長会議で安保・自衛隊について「当面、維持・存続」としたことに触れ、「単に“維持・存続”とするでは何も言っていないに等しい。当面維持される自衛隊は違憲なのか、合憲なのか、認識を明らかにすべきだ」と批判、社会党が一層の歩み寄りをするよう求めた。《共同通信》

【海部俊樹首相】11月に消費税見直し

米国など3カ国歴訪の公式日程を終えた海部首相は8日夜、バンクーバー市内のホテルで同行記者団と懇談し、焦点となっている消費税の見直し問題や臨時国会への対応、政局運営などについて見解を明らかにした。

この中で首相は消費税見直しについて「できるだけ早く手続きを進め11月をめどに案がまとまるようにしたい」と言明した。首相が11月末までの消費税見直しの大綱提示時期を示したのは初めて。衆院解散・総選挙については「今は全く考えていない」と早期解散の可能性を否定した。《共同通信》

9月8日のできごと