平成209日目

平成元年8月4日(金)

1989/08/04

【天皇皇后両陛下】即位後初の会見

天皇、皇后両陛下は4日午後3時から約40分間、皇居宮殿「石橋の間」で、ことし1月の陛下即位後初めて内外記者団との記者会見に臨み、ご自身の憲法観、平成時代の皇室の在り方などについて見解を明らかにされた。

この中で天皇陛下は(1)憲法に定められた天皇の在り方を念頭に置き、天皇の勤めを果たしていきたい(2)この前の大戦で内外多数の人々が亡くなり心が痛む。一日も早く世界に平和が訪れるよう願っている(3)天皇制についての議論も含め言論の自由が保たれることは民主主義の基礎で大切だーなどの考えを示された。

昭和天皇の戦争責任については「私の立場では答えられない」と明言を避けられた。

会見に先立ち天皇陛下は、昭和天皇ご逝去時などの寄せられた国民からの多数の弔意に感謝の言葉を述べられた。《共同通信》




【社会党・土井たか子委員長】訪米に意欲

土井社会党委員長は4日、都内で開かれた税制国民会議(清水信次議長)との懇談会で、「アマコスト駐日大使と定期協議することで合意している。近く(訪米日程を)調整したお」と訪米への意欲を表明、米側と乗ってい調整に入る方針を明らかにした。

これに関連して山口書記長は「委員長の外遊は委員長自身の判断を中心に考えていく。その判断に沿って党を上げて支持する」と述べ、土井訪米を積極的に推進する意向を示した。《共同通信》

【自民党・橋本龍太郎幹事長】総裁選不出馬を表明

自民党の橋本幹事長は4日夕、記者団と懇談し「総裁選に出馬する気持ちは最初からなかった」と述べ、正式に不出馬を表明した。

橋本氏は「11カ月以内にある総選挙に向け、党内が結束していかなければならない。しかし、私が出馬した場合、党内が混乱することも予想される。次の総選挙では絶対に勝たなければならないので、出馬すべきではないと考えた」と述べ、総選挙に向け党内の結束を優先した判断であることを強調した。《共同通信》

【自民党・橋本龍太郎幹事長】擁立話しに明快さ欠く

自民党は4日の顧問会議で新総裁選出に向けて長老らが意見を聞いたが、次期総裁が確実視される海部元文相に対し「リクルート問題がある」との批判や、海部氏浮上の過程への反発が相次いだ。

ところが記者会見した橋本幹事長は、型通りの報告に終始。橋本氏には党内からなお出馬要請があるだけに記者団がこの点を突くと「大変光栄なことです」と一言答えるや「宇野総裁がまだ仕事をしておられるので、私も戻って仕事を」と、そそくさと席を立った。

所属していた竹下派の大勢が、海部氏を推す中での橋本コールだけに、橋本氏の胸中は複雑のようで、いつもの明快さはどこへやら。《共同通信》

8月4日のできごと