平成140日目
1989/05/27
【中国共産党】動乱の黒幕は趙氏
27日付香港の中立系紙明報は、中国共産党中央当局が下部に配布した、趙紫陽総書記ら「反革命集団」の五大罪状を中心とする重要文書内容を一面トップで大きく報じた。同文書は軍隊、北京市の各機関、国家機関へと三段階に分けて伝えられ、反体制知識人36人のブラックリストが付属文書として付いている。
同紙によると、文書はまず、今回の運動の性質を明らかにしなければならないとし、趙紫陽総書記の五大罪状を列挙、趙氏を動乱の黒幕、党中央政治体制改革委をその近衛軍と決めつけた。
中でも注目されるのは、趙氏が胡耀邦前総書記と同様の誤りをしたと強調されていることで、具体的には学生運動への生ぬるい対応、ゴルバチョフ・ソ連共産党書記長との会談で機密を漏らしたこと、経済失政で自己批判していないことなどが挙げられている。
明報はこれまで四大罪状と報じてきたが、今回は趙氏が経済政策について自己批判しなかった点を加え、五大罪状としている。《共同通信》
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【自民党】次期総裁に宇野宗佑氏が確定的に
混迷を続けた自民党の後継総裁選出は27日午後、竹下首相が入院中の安倍幹事長を東京・本郷の順天堂医院に訪ね役30分にわたって会談し、6月2日をめどに宇野宗佑外相(66)を新総裁に選出する手続きを進めることで一致した。
自民党内も「宇野後継」を了承する方向に大きく傾いており「けじめ問題」の最優先を主張していた福田元首相もワシントンで「よかった」と語り、竹下・安倍会談の結果について同調する姿勢を示した。《共同通信》