平成1431日目

1992/12/08

この日のできごと(何の日)

【インド】ヒンズー教指導者逮捕

インド・アヨディヤのイスラム寺院破壊事件で全国に広がったヒンズー、イスラム両教徒の宗教暴動は8日に入っても沈静化せず、さらに西部のマハラシュトラ州、グジラート州などで175人が殺され、事件発生以来の死者数は400人以上となった。隣国のイスラム国パキスタンではイスラム教徒がヒンズー教徒を襲撃、少なくとも7人のヒンズー教徒が死亡するなど暴動はインド亜大陸全域に拡大する兆しをみせている。

パキスタンからの報道によると、同国西部のバルチスタン州ロレライでヒンズー教徒の子供5人と女性1人が焼き殺されたほか、同州クスダルではやはりヒンズー教徒1人が撲殺された。

暴動の深刻化に、インド政府は8日、イスラム寺院破壊事件にかかわったヒンズー至上主義の最大野党「インド人民党(BJP)」指導者ラル・クリシュナ・アドバニ氏らを「宗教対立をあおり平和を乱した」として逮捕、強硬手段で事態収拾に乗り出した。

さらに政府治安部隊は同日、破壊されたアヨディヤのイスラム寺院構内から居座りを続けていたBJPとその母体である宗教団体「世界ヒンズー評議会(VHP)」の支持者を退去させ、構内全体を当局の管理下に置いた。ラオ首相はすでに「宗教対立をあおる組織」を非合法化する方針も決定しており、VHPなどが活動禁止となる可能性も強い。

これに対し、BJPでは逮捕に抗議して9日全国ストライキを呼びかけることを決めた。《読売新聞》

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【広島・北別府学投手】契約更改

広島の北別府学投手(35)が8日、広島市中区の球団事務所で契約更改交渉に臨み、投手としての史上最高額となる1億300万円で契約を更改した。

プロ17年目のシーズンに通算200勝を達成したベテラン右腕は「自分の希望額には届かなかったが(1億円の)大台はクリアしたのでサインしました」とにこやかな表情で話した。

7月16日の中日15回戦でプロ野球22人目の快挙を達成し、チーム最多の14勝(8敗)を挙げた。今季の8300万円から1億円に到達するかどうかが注目されたが、広島のこれまでの最高年俸だった1986年の山本浩二の8500万円を一気に抜き、両リーグ通じて投手の最高だった87年の東尾(西武)と92年の郭源治(中日)の1億円をも上回った。(金額は推定)《共同通信》

【社会、公明、民社】竹下氏辞職勧告決議案を衆院提出

社会、公明、民社の3党は8日、皇民党事件との関連を指摘されている竹下元首相の責任問題について、関係者の証言により竹下政権誕生への暴力団の関与が明白になったとして竹下氏の議員辞職勧告決誠案を衆院に提出した。

議員辞職勧告決議案は同日、3党間で文案調整を行ったあと、午前11時すぎ、山花・社会、市川・公明、米沢・民社の3党書記長が桜内義雄衆院議長あてに提出した。辞職勧告決議案では提案理由について、「総裁選挙の過程の中で暴力団等の関与を許したことは客観的事実であり、重大な責任を免れることはできない」とし、さらに「暴力団関与は、本院の名誉と権威を傷つけ、国民の政治不信を増大させた」と指摘し、竹下氏の政治的・道義的責任の重大さを強調している。共産党は決議案に同調する方針だ。

決議案の取り扱いは、同日の衆院議院運営委員会理事会で協議されたが、本会議での早期採決を求める野党側に対し、自民党が強く難色を示したため、9日に再協議することになった。自民党は議院運営委員会段階で審議未了とする方針のため、決議案が本会議に上程される可能性は小さい。

辞職勧告決議案は、ロッキード事件に絡み共産党が、昭和62年7月に田中角栄元首相と佐藤孝行・自民党総務会長について提出して以来5年ぶり。《読売新聞》



12月8日 その日のできごと(何の日)