平成4299日目
2000/10/15
この日のできごと(何の日)
【長野県知事選挙】田中康夫氏が初当選
任期満了に伴う長野県知事選挙は15日投開票され、無所属新人で作家の田中康夫氏(44)が、前副知事の池田典隆氏(58)、病院職員の中野早苗氏(52)=共産推薦=、農業の草間重男氏(50)の無所属3新人を破り、初当選した。田中氏は、作家活動のかたわら、市民運動にもかかわってきた経歴を持ち、無党派層だけでなく、県内の一部有力経済人らの支援も得ての当選で、現職知事では最年少の異色の知事誕生となった。東京率は69.57%。
選挙戦は、引退する吉村午良知事の後継者で、最有力候補と見られた県庁OBの池田氏と田中氏の事実上の一騎打ち。同県では、ともに副知事から当選した西沢権一郎前知事と吉村知事の2代で41年余り続いたことから、池田氏の立候補を長期県庁支配と批判する一部有力経済人や連合長野が田中氏を支援。「官対民」の争いとして注目を集めたが、田中氏は池田氏を11万票余り上回る約58万9000票を得て圧勝、有権者は県政に新風を求めた。無党派の田中氏が勝利したことは、既成政党に大きな衝撃となった。《共同通信》
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選挙にお決まりの白手袋も、たすきもしなかった。「当たり前のことをあたり前に言える長野を取り戻そう。長野から日本を変えよう」。15日の長野県知事選に当選した作家の田中康夫さん(44)は単純明快なこのフレーズを繰り返し選挙を戦い抜いた。
「ダム建設をやめてほしい」という支援者の訴えにも「いきなりやめるのはファシズムにつながる」と素っ気なかった。しかし有権者は県庁OBの「官」ではなく、従来の枠にはおさまらない異色の作家知事を選んだ。《共同通信》
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【ゴルフ】日本オープン選手権
日本オープン選手権最終日(15日・千葉県鷹之台CC=7034ヤード、パー71)初日から首位の尾崎直道が1バーディー、2ボギー72にまとめ、通算3アンダ−、281で大会史上7度目(5人目)の連覇を果たし、優勝賞金2400万円を獲得した。尾崎直は今季、日本ツアー出場7試合目で初勝利。ツアー通算29勝となった。
5打差の4位から出た林根基(台湾)が68と追い上げ、1打差の2位。一昨年の優勝者、田中秀道がさらに2打差の3位だった。
6度目の優勝を目指した尾崎将司は5位タイ。現在賞金ランク1位の佐藤信人は11位だった。藤田大(皐月GC佐野)が通算15オーバーでベストアマとなった。《共同通信》
【森喜朗首相】「民間の方がIT進んでいる」
森喜朗首相は15日午前、政策の柱に掲げる情報技術(IT)の現状を探るため、東京都内で超高速インターネット通信サービスの全国展開を計画中の会社や、最新鋭のパソコンが並ぶ売り場を視察した。
視察後、首相は「(政府に比べて)民間企業の方が進んでいる。民間にはもっと良い物をつくろうという意欲も能力もある。急がなければいけない」と記者団に感想を述べた。《共同通信》
【中国・朱鎔基首相】野党党首と会談
朱鎔基中国首相は15日午前、社民党の土井たか子党首と都内の迎賓館で会談し、社民党が進める北東アジア非核地帯化構想に関連し、核兵器の①全面禁止②先制不使用③非核保有国に対する不使用−との中国の三原則を挙げて「全面的にサポートする」」と述べた。
土井氏が「同構想には核保有国の協力が必要だ」と指摘したのに答えた。土井氏は「この問題で年内に北京を訪問したい」と表明、朱首相は歓迎の意向を示した。
中国への政府開発援助(ODA)問題について、土井氏は「日本の財政や中国の経済発展状況から従来のようにはいかない」と。ODAのあり方の見直しを提起し、朱首相は一定の理解を示した。
一方、朱首相は共産党の不破哲三委員長とも会談。不破氏は中国海洋調査船による日本の排他的経済水域(EEZ)内での調査活動に関して「実務的な解決が大切だ。政治問題化しない方がいい」と述べ、首相は「賛成だ」と応じた。《共同通信》
【埼玉県三郷市】職質中の警官撃たれ重傷
15日午後11時45分ごろ、埼玉県三郷市のJR武蔵野線ガードしたで、吉川署員4人が不審な車に職務質問しようとしたところ、運転していた男を除く3人が逃走した。A巡査(26)らが1人を取り押さえたが、男は同巡査の短銃を抜き取り一発発射。A巡査は胸を撃たれ重傷を負った。同署は男を殺人未遂、公務執行妨害などの現行犯で逮捕、逃げた2人の行方を追っている。
調べによると、男は住所不定、自称中国籍のB容疑者(24)。運転席の男は同県川口市の無職C容疑者(46)で、同署は道路運送車両法違反(無車検運行)の疑いで逮捕した。B容疑者はピッキングの道具を持っており、同署は盗みに入る家を物色中だったとみて2人を追及している。B容疑者は何も話していないという。
署員4人は午後11時半ごろ、不審な車が行ったり来たりしているとの110番を受け、パトカー2台で現場に駆け付けた。車はドイツ製の乗用車で、4人の男が乗っていた。
職務質問しようとすると、運転手を除く3人が突然、逃走。A巡査らが追跡し、B容疑者をあおむけの状態で取り押さえた。この際、B容疑者は同巡査の短銃を抜き取り、安全装置を外して胸に向けて一発撃ったという。A巡査は集中治療室で治療を受けているが、命に別状ないという。《共同通信》
【若田光一宇宙飛行士】皇后陛下に返歌
「果てなき真闇の宇宙に生き生きと地球の草の緑輝く」−。米スペースシャトル「ディスカバリー」で飛行中の若田光一さん(37)は15日夜(日本時間16日朝)、テレビの生中継の交信で短歌を詠んだ。
この日の作業を終え、白いポロシャツ姿でリラックスした表情の若田さんは最初に、国際宇宙ステーションの組み立てが「非常に順調に進んでいます」と報告。その上で「シャトルの中から地球を見ますと、その本当に青い美しさに感動させられます。4年ほど前に皇后陛下が私たち宇宙飛行士のために歌を詠んでくださったことをとてもうれしく思った」と話し、返歌を書いた紙を示して読み上げた。
さらに、「私たちは人間の活動領域を広げていくとともに、本当にこの地球の環境を守っていかなければならない」と語った。
皇后さまは平成9年の歌開始で「生命おび真闇に浮きて青かりしと地球の姿見し人還る」という歌を詠まれた。《時事通信》