平成4300日目

2000/10/16

この日のできごと(何の日)

【若田光一宇宙飛行士】接続通路取り付け成功

米スペースシャトル「ディスカバリー」に乗り組んだ若田光一さん(37)は16日午後0時48分(日本時間17日午前2時48分)、ロボットアームを操作して国際宇宙ステーション(ISS)に接続通路「PMA3」を取り付ける作業を終えた。ディスカバリーは若田さんの確実なアーム操作で、今回のISS組み立てに成功した。

若田さんは、ピーター・ワイゾフ飛行士(42)ら2人が船外に出て貨物室で見守る中、アームでPMA3を荷台から持ち上げ、作業を本格的に開始。ゆっくりとアームを貨物室側からシャトル操縦室の前まで半回転させ、途中、アームとISSの連結施設「ユニティ」とのすき間が約50センチしかない所もクリア。

さらに、PMA3をユニティの結合リング前でいったん停止し、ワイゾフ飛行士らから詳しい位置を教えてもらいながら、慎重にPMA3をリングにはめ込んだ。

PMA3は、通信・姿勢制御設備「Z1トラス」に太陽電池パネルを取り付けるため、11月30日に打ち上げられるシャトルのドッキングに使われる。《時事通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【中国・朱鎔基首相】リニアモーターカーに試乗

訪日中の朱鎔基・中国首相は16日午前、山梨県都留市のリニアモーターカー実験センターで、初めて日本のリニアモーターカーに試乗し、時速452キロの速さを体験した。同リニアモーターカーの最高時速は552キロと世界一。

中国政府は第10次5カ年計画(2001−05年)の期間中の着工を目指す北京−上海高速鉄道を車輪型にするか、リニアモーターカーにするかを検討中。朱首相は決定の参考にするため、試乗を希望していた。

日本は官民一体で、同高速鉄道への新幹線売り込みに努めてきたが、朱首相は6月にドイツを訪問した際、同国のリニアモーターカーを上海市の実験線に導入する事業化計画に合意。試乗もして、ドイツのリニアモーターカーに傾斜しているとの見方が一時強まった。

実験センターに到着した朱首相は記者団に対し、日本の高速鉄道受注の可能性について「チャンスはあるが、競争は必要だ」と語った。試乗後は乗り心地について「なかなか良かった。ドイツに比べ、トンネル内では雑音や振動がちょっと大きい」と述べたが、ドイツのリニアモーターカー試乗時に感じたようなめまいは「なかった」と話した。

首相は新幹線の乗車経験はあり、16日夜、新幹線で東京から神戸へ移動し、あらためて乗り心地を味わう。《共同通信》

【天皇、皇后両陛下】中国・朱鎔基首相と会見

天皇、皇后両陛下は16日、皇居・宮殿「竹の間」で、公賓として来日している中国の朱鎔基首相夫妻と会見された。陛下が同首相に会うのは平成4年の訪中の際と、6年に副首相として来日した際に続いて3度目。宮内庁によると、会見は正午から始まり、終了後、皇太子、秋篠宮両ご夫妻が竹の間に入って陛下が朱首相夫妻に両ご夫妻を紹介した。

引き続き、宮殿の小食堂「連翠」で昼食会が開催され、日本側から両陛下、皇太子ご夫妻らのほか森喜朗首相夫妻、河野洋平外相らが出席。中国側からは朱首相夫妻に加え、唐家璇外相ら随員も出席した。《共同通信》

【プロ野球・西武】選手不祥事で社長と広報課長を解任

プロ野球西武の小野賢二球団社長は16日、埼玉県所沢市の球団事務所で会見し、松坂大輔投手が道交法違反容疑、黒岩彰広報課長が犯人隠匿容疑で書類送検された問題で、小野球団社長自身と黒岩課長の解任を発表した。

この日、小野社長が黒岩課長とともに所沢市の西武鉄道本社に戸田博之オーナー代行を訪ねて辞表を提出し、受理された。小野社長は同日付けで球団代表となり、フロント業務を継続するが、来季以降については未定。黒岩課長はコクド総務部に戻る。《共同通信》

【パ・リーグ】全日程終了

王ダイエーが連覇を果たしたパ・リーグは16日、今季の全日程を終了した。2位は西武で、以下は日本ハム、オリックス、ロッテ、近鉄の順。オリックスが3位以内を逃したのは阪急時代の1988年以来で、近鉄は33年ぶりの連続最下位に終わった。

個人タイトルでは来季、米大リーグ入りを目指すイチロー(オリックス)が、歴代2位でリーグ歴代最高の3割8分7厘の高打率を残し、自身の持つプロ野球記録を更新する7年連続の首位打者を獲得した。

14勝を挙げた松坂(西武)は高校出投手としては宅和(南海)以来、45年ぶりのプロ入りから2年連続最多勝の快挙となった。144で最多奪三振のタイトルにも輝いた。

中村(近鉄)は39本塁打を放って、110打点をたたき出して、初のタイトルで打撃二冠を制した。13勝以上が対象の勝率1位はこの日、13勝目を挙げた小野(ロッテ)が獲得し、防御率1位は3.27で10年目の戎(オリックス)。最優秀救援は38セーブポイントのペドラザ(ダイエー)で、盗塁王は33で小坂(ロッテ)が2年ぶり2度目のタイトルを奪った。《共同通信》

【田中康夫氏】五輪招致「真実開示を」

15日投開票の長野県知事選挙で当選した作家の田中康夫氏は16日、長野市内のホテルで記者会見し、長野五輪招致委員会の会計帳簿が焼却されたとされる問題について、「県民が納得できるような調査の結果を出すなり、真実の開示が行われなくてはいけないと思っている」などと述べ、改めて調査する意向を示した。

長野五輪招致委については、国際オリンピック委員会(IOC)委員らに対する過剰な“接待”が行われていたことなどが五輪後に判明。しかし、その会計帳簿は既に焼却されたときれ、詳細は不明のままとなっている。

田中氏はまた、「懸案となっている公共事業については、速やかにいったん停止し、わたしも現場に行き、地域の皆さんが判断できる形にしたい」などと述べ、反対運動など議論のある公共事奏を、白紙に戻して再検討する考えを示した。《共同通信》

【森喜朗首相】IT戦略会議に出席

政府は16日午前、首相官邸で森喜朗首相も出席して開いた「情報通信技術(IT)戦略本部・IT戦略会議合同会議」の第4回会合で、公共事業を除く政府調達の手続きに関して、インターネットを活用した電子入札システムを従来の計画から2年前倒しして2003年度から開始する方針を明らかにした。

入札手続きはこれまで書類で行ってきたが、「電子入札・開札」システムはインターネットを通じ入札し、その結果もインターネットで知らせる仕組み。これに先立ち、来年1月からは、競争契約の参加資格審査もインターネットで申請できるようになり、一省庁で参加資格が認められれば、他省庁でも登録されることになる。《共同通信》

【民主党・鳩山由紀夫代表】憲法に集団的自衛権を

民主党の鳩山由紀夫代表は16日午前、党本部で記者団に対し、集団的自衛権を憲法に明記すべきだとする自らの主張について「米本土が侵略された時に日本が無条件で行動すべきかというと、そうは思わない。集団的自衛権の行使は各国が自主的に判断すべきだ」と片務的な日米安全保障条約を双務的な内容に改める見直しには慎重な姿勢を表明。「むしろ国際貢献の枠内で議論すべきだ」として、国際平和協力部隊の派遣など国際貢献の分野で検討すべきだとの認識を示した。

ただ、鳩山氏は「個別的自衛権の方が解釈によっては危険。集団的な場合は他の国の同意が必要で、ある意味では抑制的だ。憲法の中で何がやれて何がやれないかを明記すべきだ」とあらためて強調した。《共同通信》

【国会】正常化のめど立たず

参院比例代表選挙への非拘束式名簿導入をめぐり混乱する国会の事態収拾に向けて斎藤十朗参院議長は16日午後、国会内で開いた参院与野党の各派代表懇談会で、参院比例代表は非拘束名簿式と拘束式の混合方式とし、定数は鹿児島選挙区だけを2削減するあっせん案を提起した。各党は17日午後の同懇談会で回答するが、野党は拒否する方針であっせんは不調に終わる見通し。与党は週内にも参院本会議を開き、非拘束名簿式導入を柱とする公職選挙法改正の与党案を採決する構えだ。

野党側は「中身がひどすぎる」(菅直人民主党幹事長)、「断固受け入れられない」(志位和夫共産党書記長)と反発。与党も「(この案での)局面打開は難しい」(参院自民党幹部)と消極的で、正常化のめどは立ちそうにない状況だ。あっせんが不調となった場合、斎藤議長の進退問題に波及することを懸念する声も与党内に出ている。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・中川秀直官房長官は16日の記者会見で、シドニー五輪金メダリストの中で女子マラソンの高橋尚子選手だけに国民栄誉賞を贈ることについて「有識者に意見を伺っているところ。作業に変更はない」と方針転換の可能性を否定。首相官邸に「同じ金メダルなのに、どうして柔道の田村亮子選手にはあげないのか」などの電話が相次いでいるとの指摘にも「現実に電話が来ていることは承知していない」と受け流し、「高橋選手には『前人未到』という条件に達している」などと重ねて「高橋選手は特別」を強調した。《共同通信》

【韓国・金大中大統領】ノーベル平和賞受賞について会見

韓国の金大中大統領は16日、青瓦台(大統領官邸)での記者会見で、ノーベル平和賞の受賞について、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記に対し「すまないという気持ちと、感謝する思いがある」と話し、単独受賞に複雑な心境をのぞかせた。

金大統領は、6月の南北首脳会談が受賞の要因になったのは明らかと指摘。金総書記への配慮は、北朝鮮との関係に今後微妙な影響が生じることを懸念したためとみられる。

金大統領は「平和賞の意図に見合うよう南北関係を着実に発展させたい」と意欲を示した。賞金の使途については「個人的に使うつもりはなく、国民と民族のため有益に使う」と明らかにしたが、具体的な構想については言及しなかった。《共同通信》

【セルビア共和国】暫定内閣発足で調印

ユーゴスラビアのコシュトニツァ新大統領を支持する民主野党連合、ミロシェビッチ前大統領率いる社会党、再生運動のセルビアの主要3党派は16日、セルビア共和国の暫定内閣の組織で最終合意し、新大統領の立ち会いで合意文書に調印した。

合意に基づき、共和国の現内閣は総辞職し数日中にも選挙管理のための暫定内閣が発足、共和国議会も10月中に解散の見通し。合意によると、首相は社会党から、副首相2人は他の2党派から選ばれる。

新大統領陣営は12月の繰り上げ議会選挙で多くの議席を獲得するとみられ、ミロシェビッチ氏の最後の牙城だったセルビア共和国の社会党主導体制は事実上崩壊、コシュトニツァ氏は完全な実権掌握へ大きく踏み出すことになった。《共同通信》

【この日の民主党】

長野県知事選挙結果で羽田特別代表が会見

民主党の羽田孜特別代表は16日の定例記者会見で、長野県知事選挙で田中康夫氏が圧勝したことについて、「政官業の支持をバックに、副知事経験者が知事になるという構造が四十年あまりも続いていた長野では、今回の選挙はまさに、官と民の闘いだった」と述べ、あまりにも強固な組織ができてしまったことへの県民の反発が強く、組織と個人の闘いで、県民は個人を選んだとの見方を示した。

また、羽田特別代表は「惰性よりも新しい視点を必要とする流れが県民にあった」と指摘。「長野県民が選択した県政の今後に注目したい」と期待感を示した。

さらに、マスコミが“民主党は知事選では自主投票を決め込んだ”と報道している点に触れ、「私・羽田の選挙区でもあるのに自主投票するとは何事か、という指摘もあるが、逆にそこで自主投票に決めてしまうことは大変なことだ」と言葉を強め、「民主党は積極的に自主投票を選んだ」と改めて説明した。

民主党では当初、公認候補として小山峰男参議院議員を推そうという動きがあった。しかし、小山議員は、「自分でなく第三者が出ることで、官主導で動いてきた長野県知事選の流れが変わるならば」とあえて田中氏の応援にまわった。

羽田特別代表は「県民が、候補者の訴える政策に対し、21世紀の長野県を考えながらどう選ぶか。そんな県民の投票に注目していくのが今回の選挙ではふさわしいと思い、党としては積極的な関与をやめた」と述べ、民主党が背後に回ることで、かえって田中氏勝利の原動力となった多くの勝手連的盛り上がりができる余地が生まれたことを強調した。

これに関連して、羽田特別代表は、「横暴・傲慢なやり方、暴挙の反省を自民党に促すのが(衆院東京21区や参議院滋賀県の)補欠選挙での国民の一票だ。知事選とでは多少は赴きが違うかもしれないが、今回の田中氏圧勝の選挙結果によって、“政治がおかしいぞ”という思いが大きく現れてほしい」と述べた。《民主党ニュース》



10月16日 その日のできごと(何の日)