平成6806日目

2007/08/27

【第一次安倍改造内閣】発足

安倍改造内閣が27日夜、発足した。安倍晋三首相(52)は、外相に町村信孝前外相(62)、防衛相の高村正彦元外相(65)を処遇、文部科学相は伊吹文明氏(69)を留任させるなど、改造前内閣の側近重用・論功重視の手法を転換、派閥会長クラスのベテラン議員を幅広く並べる重厚な布陣を敷いた。挙党態勢を組み、参院選惨敗で弱体化した政権の立て直しを図りたい考えだ。《共同通信》

平成19年8月27日、安倍総理は、政権発足後初の内閣改造を行いました。

午後の臨時閣議で現閣僚の辞表を取りまとめた後、公明党の太田代表と与党党首会談を行い、午後4時過ぎに与謝野新内閣官房長官が閣僚名簿を発表しました。

夜、新閣僚に対する宮中での認証式を終えて総理大臣官邸に戻り、記者会見に臨んだ安倍総理は、「国民の声を真摯に受けとめ、美しい国づくり、新しい国づくりを、そして改革を再スタートさせるために、本日内閣の改造を行いました。」と説明し、「失われた信頼を再び政治に、そして行政に取り戻すために新しい内閣のメンバーによって全力を尽くし、成果をあげていきたい」と決意を述べるとともに、国会については「我々は堂々と議論を展開しながら、主張すべき点は主張しながら、野党の声にも耳を傾け、建設的な議論を行っていかなければいけない」と今後の方針を表明しました。

その後、補職辞令を交付して初閣議を開催し、引き続き記念撮影が行われました。《首相官邸》

安倍晋三首相(自民党総裁)は27日、参院選惨敗を受けた党役員人事で、麻生派会長の麻生太郎外相(66)の幹事長就任に続き、政調会長に無派閥の石原伸晃幹事長代理(50)、総務会長の二階派会長の二階俊博国対委員長(68)を起用した。《共同通信》




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【この日の民主党】

サプライズがないのがサプライズ 鳩山幹事長

鳩山由紀夫幹事長は27日夕、党本部で安倍改造内閣について記者団に、「サプライズがないのがサプライズ」と述べた上で、「厳しい国民の批判を受けた反省に立っての出発なのか」疑問だと指摘。「安倍首相の続投が国民にとってのサプライズ」と、批判した。

また、自民党の役員人事について、「首相の続投を一番先に支持した人が幹事長に就任した」として、国民の理解を得られないことだとした。

続いて、内閣人事について、「派閥の領袖にお願いをした。失言、不祥事がないような人を選んだ」として、「安倍政権ではいかん、という国民の思いを受け止めているのか」と、国民と遊離した内閣であるとの認識を示した。

さらに、9月の臨時国会について、「我々は挑戦者として、国民の期待を背に、自民党政治との違いを鮮明にしていく。がっぷり四つに組んで、民主党中心の政権のほうがいいと国民に思っていただけるように取り組む」と決意を新たにした。《民主党ニュース》

【ニチイ学館】コムスンの事業譲渡先に決定

グッドウィル・グループ子会社で介護大手コムスン(東京・港)の事業売却先を選定していた第三者委員会(委員長=堀田力さわやか法律事務所所長)は27日、会合を開き、有料老人ホームなどの施設介護事業の引受先をニチイ学館に最終決定した。

介護事業を全国展開しており、従業員の確保や財務基盤で居酒屋チェーンのワタミなどほかの候補を上回ると判断した。今後、コムスンがニチイとの間で百数十億円程度とみられる売却額などの交渉に入る。《日経新聞》

【仏・サルコジ大統領】米にイラク撤退時期の明示迫る

フランスのサルコジ大統領は27日、パリでの大使会議で就任後初めてとなる包括的な外交演説を行った。

大統領はイラク情勢について、「政治解決しかない。それには外国軍撤退の展望を明確に示すことが前提となる」と述べ、ブッシュ米政権に対し、米軍のイラク撤退期限を明示するよう求めた。

フランスは、クシュネル外相がイラクを訪れるなど、国連を中心とする関与政策に踏み出した。大統領の発言は、その構想の実現に向けた取り組みの一環を示したものと見られる。

対米関係について大統領は、「米仏関係は過去の2世紀と同じように重要だ」と述べつつも、「同盟国間にも、高慢さやタブーを排して異論を唱える自由がある」と語り、対米同盟は“追従”を意味しないとの立場を強調した。

対欧州政策では、「力強い欧州の出現が、より機能的で公正かつ調和ある世界秩序の建設を後押しする」と述べ、欧州連合(EU)全体の防衛力強化を目指す考えを示した。

さらに、気候変動など地球規模の問題に効果的に対処するため、現在は8か国で構成する主要国首脳会議に、中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカを加え「G13」とすべきだとの考えも明らかにした。《読売新聞》



8月27日 その日のできごと(何の日)