平成8225日目
2011/07/16
【この日の菅直人総理】
福島県下訪問
平成23年7月16日、菅総理は、福島県下を訪問し、福島県楢葉町のJビレッジで、原子力発電所事故の収束にあたっている作業員を激励した後、郡山市内のホテルで、地元自治体の首長等と意見交換を行ないました。《首相官邸》
菅直人首相は16日、福島県郡山市内のホテルで東京電力福島第一原発周辺の12市町村の首長や議長らと意見交換した。来年1月までに冷温停止をめざす事故収束に向けた工程表の「ステップ2」について、「多くの皆さんがふるさとに帰れるように、ステップ2を前倒しで実現できるように頑張りたい」と語った。
市町村側は避難住民の早期帰宅や放射性物質の徹底した除染などを要望。首相側は、周辺5市町村を対象に自主的避難を求める「緊急時避難準備区域」の縮小や解除を議題としなかった。細野豪志原発担当相、平野達男復興担当相も同席した。
首相が将来の「脱原発」を表明した後に「個人的な思い」と言い直したことについて、市町村側から「我々は脱原発に向かっているのに本当にがっかりした」との意見が出た。首相は直接答えなかったという。
首相は終了後、「ステップ1の目標は達成ができそうであり、いよいよステップ2に向けたさらなる努力が必要だ。その方向性が確認できて良かった」と記者団に強調した。《朝日新聞》
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【東京都・石原慎太郎知事】2020年五輪招致を正式表明
2020年夏季五輪招致について、東京都の石原慎太郎知事は16日、都内で開催の日本体育協会・日本オリンピック委員会(JOC)の創立100周年記念式典で正式に立候補を表明した。
石原知事は「オリンピック招致という戦いに挑む限りは勝たなかったら意味がない。とにかく戦いに勝とう」と述べた。都は、東日本大震災から立ち直った日本を世界にアピールする「復興五輪」と位置付けており、一部競技を被災地で行うことを検討、JOCや国との協議を進める。
16年夏季五輪招致で都はリオデジャネイロに敗退。多額の招致費用が批判の対象になったが、石原知事は引き続き都議会などで立候補の意向を示していた。《共同通信》
【野田佳彦財務相】「たばこも酒も税制を通じたオヤジ狩りみたいなものだ」
野田佳彦財務相は16日、横浜市内で開かれた討論会で、東日本大震災の復興財源として、与謝野馨経済財政担当相が検討を求めているたばこ税や酒税の増税について、「国民理解を得やすいとも言われるが、税制を通じた『おやじ狩り』みたいなもので、こんなことやっていいのかという議論もある」と述べ、慎重な姿勢を示した。
野田氏は「(復興財源の)税目をどうするかの議論をきっちりつけていくのが私の仕事だ」と具体的な増税論議を進めていく意欲を示し、税目については「所得税、消費税、法人税は国の税収の75%あり、ここをどう使うかだ」と強調した。《毎日新聞》
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「ポスト菅」の有力候補である野田佳彦財務相は16日、「完全に原発をゼロにするのは個人の夢としてはあるかも知れないが、政府として前提にするのはそう簡単ではない」と述べ、将来も原子力発電を続ける立場を鮮明にした。横浜市内で記者団に語った。
菅直人首相が将来の「脱原発」社会を目指すと表明したことを受けた発言。野田氏は「当面の電力不足を考えた場合、安全性を確認しながらどうやって原発を稼働してもらうか、地方の皆さんに頭を下げてお願いすることもあるかもしれない」と述べ、首相とは一線を画した。この日、横浜市で開かれた討論会では「電力の不安、電力料金の問題が重なり、企業が日本を出て行かなければいけないことになってはならない」とも語った。《朝日新聞》