平成130日目
1989/05/17
【中国・天安門広場】100万人デモに拡大
胡耀邦・前総書記の追悼活動で始まった中国学生の民主化要求運動は17日、社会各層の広範な市民を巻き込んだ100万人規模のデモに拡大、共産党反対、指導部退陣要求の反政府運動の様相を示し始めた。北京市中心部の天安門広場、目抜き通りの長安街は人並で埋め尽くされ、文化大革命ピーク時に1966年の紅衛兵大集会以来の民主化運動となった。
このため、公式訪問中のゴルバチョフ・ソ連書記長の故宮見学は中止され、人民大会堂での記者会見が釣魚台迎賓館に変更を余儀なくされるなど中国政府は失点を重ね、内外で威信を大きく傷つけた。
背景には民主、自由の要求とともに腐敗や特権に体を張って抗議する学生のひたむきな姿が、年率27%(4月現在)ものインフレに苦しむ庶民の共感を呼んだことがある。《共同通信》
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【リクルート事件】東京地検、元官房長官らを事情聴取
リクルート事件で東京地検特捜部は17日、自民党の藤波孝生元官房長官(56)に東京・中野区検へ、池田克也衆院議員(52)=公明党を離党、辞職願提出=に東京地検にそれぞれに任意出頭を求め、受託収賄容疑で同日午後9時前後まで取り調べた。
18日以降も両議員の取り調べをする一方、事務所などを捜索。容疑を固めた上で、早ければ今週末にも両議員を受託収賄罪で在宅のまま起訴する方針のもようだ。
また、藤波議員側の容疑が総理大臣直近の官房長官としての職務に絡んでいることから、中曽根前首相の関与の有無についても近く最終的な判断を下すとみられる。
約1年にわたって政官財界を揺るがせたリ事件は強制捜査着手から約3ヵ月で最終段階に入った。《共同通信》
【公明党・矢野絢也委員長】辞任
公明党の矢野委員長(57)は17日、東京都新宿区の公明会館で開かれた緊急三役会議と中執委で、池田克也衆院議員(離党)のリクルート事件関与など最近の一連の不祥事の責任を取って辞任する意向を表明、了承された。
同党は、同日午後の中執委で後任委員長ら新執行部選出について石田幸四郎氏(58)ら4人の副委員長と大久保書記長(53)に一任、直ちに後任選びの協議に入った。《共同通信》