平成6331日目
2006/05/09
【民主党・小沢一郎代表】米軍再編問題等で本質的議論欠く小泉政権を厳しく批判
小沢一郎代表は9日午後、党本部で定例の記者会見を開催し、米軍再編に伴う日本側負担の問題などについてコメントし、ビジョンや本質的な議論を欠く小泉政権の姿勢に厳しい批判を加えた。
冒頭、小沢代表は、連休が明けて国会が後半から終盤になりつつあることに触れ、共謀罪、教育基本法、国民投票の手続き法、医療の問題などを挙げながら、「私どもにとって理解しかねる政府提案の法律が出される、或いは出されようとしている」との認識をまず示した。
その上で小沢代表は、こうした問題とは別に、米軍再編に伴っての日本側の負担が3兆円にものぼると言われていることに言及。この問題は「日米関係の大事な問題をはらんでいる」とし、「日本並びに米国のそれぞれの閣僚が、てんでんばらばら、勝手な言い方をしている」ことも例に挙げて、「負担を強いられる日本の国民のサイドから見ると、日本がこの安全保障の問題について、どのような役割を果たそうとしているのか、日米間の役割の分担はどうあるべきと思っているのか」といった議論が全くないと指摘した。そして、「(議論が)ないが故に、国民に説明できないままに、ただ単に国民の血税によって負担だけが強いられているという現状は、私は大変な問題だと思っている」と述べ、政府の姿勢に厳しい批判を加えた。
小沢代表は更に、「日米同盟が最も大事だという考えについては、人後に落ちない」として、その重要性を改めて強調した上で、小泉政権の下での日米関係の現状については、「到底、同盟国とは言えないような関係ではないか」と厳しく指摘。「日本自身の主体的な安全保障政策はもちろんだが、グローバルなポリシー世界戦略が全くないまま」に、「米軍再編という問題にあたふたと対応しているという状況」は、「本当に日本にとって悲しむべき実態だ」と語った。加えて小沢代表は、「終盤国会でも強く政府の姿勢を追及し、国会での論戦を挑んで貰いたいと思っている」として、菅直人代表代行や鳩山由紀夫幹事長とも、そうした姿勢を確認したところであることも明らかにした。
また、教育基本法の、特に愛国心をめぐる与党内の議論について記者団に問われた小沢代表は、日本の国や国民がどうあるべきなのかといった、理念や理想像の裏付けが何らないまま、「言葉だけで愛国心や愛するということを字面に並べても、本当の意味で国を愛するという気持ちが起こるものではない」とし、「それぞれの個人個人の心の問題だ」との認識をまず示した。そして、「本当に家族や隣人や地域や祖国を、それぞれの国民が自らの判断と自らの気持ちで愛するようになるのが自然のあり方であって、そのためにはどうしたらいいか、社会はどうあるべきか、政治はどうあるべきかということを考えなくてはならない」などと、自らの考えを分かりやすく語った。
更に小沢代表は、文部科学省と教育委員会とで「誰も責任をとらない仕組みになっている」との教育行政の本質的な問題点から、改革の本質論に言及し、「改革は一部のことをやってもダメだ」として、中央集権的な霞が関支配の体制を壊さないと真の改革とはならないとの考えを改めて明確に指摘。本質・基本を変えずに小手先の変化だけで済ませる自民党・小泉政権の姿勢に改めて厳しい批判を加えた。《民主党ニュース》
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【TBS・ぴーかんバディ!】紹介のダイエット法、吐き気などの苦情600件超
TBS系列の情報番組「ぴーかんバディ!」で紹介された白インゲン豆を使ったダイエット法を試したところ、吐き気や下痢などの症状が出たとの苦情などは、TBSの9日正午までの集計で延べ609件になった。
TBS広報部によると、苦情は番組が放送された翌日の7日から寄せられた。重症者はいないという。同社は9日昼の情報番組で、このダイエット法を控えるよう呼びかけた。《朝日新聞》
【横浜・三浦大輔投手】通算100勝達成
楽天2−5横浜◇9日◇横浜
横浜の三浦が通算100勝を達成した。持ち味の緩急と低めへの制球力で10三振を奪い、8回を2失点。打線は1、2回にそれぞれ村田と石井の適時打で計2点を先行し、3回には村田の11号2ランなどで3点を加えた。楽天は4連敗。《共同通信》
【経済同友会】首相の靖国参拝に反対
経済同友会は9日、首相の靖国神社参拝について、日中関係を冷え込ませているとして事実上、中止を求める提言を発表した。主要な経済団体が首相の靖国参拝に反対する提言をまとめたのは初めて。北城恪太郎代表幹事は記者会見で「中長期的にも参拝は好ましくない」と述べ、小泉純一郎首相の後任首相も参拝すべきではないとの立場を強調。9月の自民党総裁選に影響を与えそうだ。
提言は「政治関係の冷却化が両国間の経済、貿易面にも負の影響を及ぼす」と指摘。日中首脳会談開催の最大の障害となっている日本の首相の靖国参拝は「政教分離の問題を含めて、日本国民の間にもコンセンサスは得られていない。再考が求められる」とした。《共同通信》
【与党】「共謀罪」修正協議を民主党に提案
与党は9日の衆院法務委員会理事会で、「共謀罪」創設を柱とする組織犯罪処罰法改正案の修正協議を民主党に提案した。10日朝にも、与党修正案を微修正した案を示す。
与党は、週内の委員会採決を目指すが、民主党が主張している〈1〉処罰対象を「性質上国際的な犯罪」に限定する〈2〉対象犯罪を「懲役4年以上」から「5年以上」に絞る――など根幹にかかわる修正には応じない方針だ。
民主党の平岡秀夫筆頭理事は「話し合いは拒まないが、ハードルは高い」と述べるなど、与野党が歩み寄れるかどうかは不透明だ。
また、法務委は9日、改正案に関し、藤本哲也・中央大教授、ジャーナリストの櫻井よしこ氏ら3人の参考人質疑を行った。《読売新聞》
【小泉純一郎首相】閣僚に未訪問国外遊を指示
小泉純一郎首相は9日午前の閣僚懇談会で、戦略的外交の一環として閣僚や副大臣、政務官がこれまでに訪れたことのない国、地域を今国会閉会後に手分けして訪問するよう指示した。国連安全保障理事会の常任理事国入りに向け、各国の支持を広げる狙いがあるとみられる。《共同通信》
【この日の民主党】
この2ヶ月を糧に民主党政権実現を 渡部国対委員長
9日午後、衆議院本会議を前に、民主党・新緑風会の代議士会が国会内で開かれ、中川正春議院運営委員会筆頭理事らの報告の後、渡部恒三国会対策委員長らが挨拶に立った。
この中で中川議運筆頭理事は、現在の国会情勢と今後の日程等について説明。「後半国会、がんばっていこう」などと、各議員の一層の奮闘を呼びかけた。荒井聰国対委員長代理も、教育基本法の議論のために、「何の正当な理由もなく」文教委員会よりも小規模の特別委員会を設置する動きを見せる自公両党の動きを厳しく批判した。また、この日の本会議で容器リサイクル法改正案について質問に立つ村井宗明議員も挨拶し、費用負担をめぐる問題点を分かりやすく解説して、出席議員の大きな拍手を浴びた。
続いて渡部国対委員長も挨拶。自身が代議士会で国対委員長就任の挨拶をしてから2ヶ月余りが経つことなどに触れ、「2年ぐらいあったような気もする」と感慨を述べた。そして、自民党を上回る支持率を得た世論調査の結果も紹介しつつ、国民の皆さんが、二大政党政治の必要性から、民主党に「つぶれられては困る」という意識から、「育てなければならない」となり、「ついに、民主党に政権を獲らせなければならないというところにきた」と述べ、千葉7区補欠選挙も大きな影響があったなどとした。
その上で渡部国対委員長は、今回の事態を受けて「しみじみ考えた」こととして、「どんな厳しい場面でも、何も諦める必要はない」こと、また逆に、「どんなに有利な条件の時でも、安心してはならないという二つのことを、この2ヶ月間で教えられた」と語りかけ、「これを糧にして、参議院選挙に勝ち、更に解散・総選挙で過半数をとって、民主党政権をつくろう」と力強く呼びかけて大きな拍手を浴びた。《民主党ニュース》