平成477日目
1990/04/29
この日のできごと(何の日)
【競馬・第101回天皇賞】
スーパークリークが期待にこたえて古馬の日本一にー。
競馬の第101回天皇賞は29日、関西では史上最高の約13万人を超える大観衆を集めた京都競馬場の3200メートル芝コースに16頭が出走して争われ、武豊が騎乗する単勝一番人気のスーパークリークが3分21秒9で昨年秋に次いで連覇、賞金1億1000万円を獲得した。武騎手は昨春のイナリワン、昨秋のクリークに次いで史上初の天皇賞三連勝を達成した。
クリークはスタートで出遅れたものの、徐々に追い上げて好位につけ、4コーナーを回ってから一気に抜け出した。大外から猛追する2着のイナリワンに1/2馬身差をつけてゴールした。単勝150円、連勝複式は一番人気の③ー④で380円の配当だった。
スーパークリークは牡6歳。北海道門別町、柏台牧場生産、馬主は木倉誠氏。父ノーアテンション、母ナイスデイ。戦績は15戦7勝。総収得賞金は5億740余万円。スーパークリークのこれまでの主な勝鞍は昭和63年の菊花賞、平成元年の京都大賞典、天皇賞(秋)、ことしの産経大阪杯など。このレースの売り上げ271億158万9700円は史上最高だった。《共同通信》
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【柔道・全日本選手権】
全日本柔道選手権は29日、東京・日本武道館に推薦と各地区代表の計36選手が参加して行われ、第一人者の小川直也五段(中央競馬会)が決勝で古賀稔彦四段(日体大大学院)を下し、2年連続2度目の優勝をした。同選手権での連覇は史上6人目。
昨年の世界選手権二冠の小川は金野潤三段(綜合警備保障)との準決勝以外すべて一本勝ちする強さで決勝に進んだ。71キロ級世界チャンピオンの古賀との対決は、小川が体力差にものをいわせ小内刈りなどでうるさく攻める相手を7分13秒、足車でしとめた。《共同通信》
【東京六大学野球】
東京六大学野球リーグ第三週第二日は29日、神宮球場で早大ー明大、立大一慶大の各2回戦を行い、早大と立大がともに雪辱した。
早大は初登板の新人、大越(仙台育英高出)が二回に自らの二塁打で先制点を奪ったのをはじめ、8安打で8点を挙げるソツのない攻撃を見せて8-3で快勝。大越はデビューを完投勝利で飾った。
立大は一回一死二塁から溝口、山口の長短打で2点を先制し、田波が慶大打線を4安打一に抑えて2-0で完封勝ちした。
◇
昨夏の甲子園準優勝投手早大のルーキー大越(仙台育英高出)が、完投勝ちで神宮デビューを飾った。石井監督から先発を告げられたのが、この日の朝。「うれしくて、一人ではしゃいでいました」。昨秋の北海道国体以来の実戦。おまけにあこがれの早大のユニホームを着て投げられるとあって、喜々としてマウンドに立った。1球投げる度に「ウッ」と声を上げ、三振を取ればガッツポーズ。「気を抜いたら打たれるので、甲子園みたいに相手全員に気合を入れて投げた」。バックの助けもあったが、気迫のピッチングで、昭和六十年の志村(慶大)以来の一年生春のシーズン初先発完投勝利を記録した。
いつもは厳しい石井監督も「緊張やプレッシャーの中でこれだけ投げられれば上出来」と相好を崩して期待の新人に合格点を与えた。《共同通信》
【近鉄・野茂英雄投手】プロ初勝利
近鉄15−2オリックス◇29日◇西宮
近鉄のルーキー野茂投手が大量得点に支えられ、プロ野球タイの17奪三振を奪ってプロ初勝利を完投でものにした。野茂投手は2点を失ったものの、速球と鋭いカーブ、フォークボールでオリックス打線をほんろうし、四回を除く毎回三振を奪った。
打線もルーキーを援護した。三回にオリックス先発の伊藤敦からトレーバーの来日初本塁打などで5点。四回にも2点を加え、五回には古溝からトレーバーの2打席連続本塁打など4本塁打で4点を奪い大差をつけた。
オリックスは攻守とも振るわず2年ぶりの5連敗。《共同通信》
【竹下登元首相】自らの再登板説を否定
竹下元首相は29日午前放映された民放テレビ番組の中で「一生懸命やって世論の支持を得て政策遂行していれば、任期が来たからさあ辞めなさい、というものではない」と述べ来年秋の自民党総裁任期切れ後も海部首相の続投があり得るとの認識を示した。
海部首相の続投論は、既に竹下派会長の金丸元副総理が打ち出しており竹下氏が初めて続投を支持する考えを示したことで海部政権は長期政権となる可能性も出てきた。同時に竹下氏は「安倍政権」について「(安倍元自民党幹事長は)総理総裁たる器だ。いずれの日にか政権を担当されるに違いない。またかくありたいと頼う」と指摘、ポスト海部首相の一番手は安倍氏であることは不変、との意向を示した。
金丸氏が提唱した北方領土の二島返還論に言及し「二つ一(二島)をまず確認して、あとは引き続き協議事項として進めていくという一つの考え方を示した」と、四島一括返還という政府の基本方針を逸脱するものではないとの考えを示し「基本的には決して間違っているわけではない」と金丸発言を支持した。竹下氏は自らの政権復帰について「いくばくかもそんなことを思ったら、私の政治家としての価値がなくなる」と述べ、再登板の意思のないことを強調した。《共同通信》
【海部俊樹首相】インド入り
アジア5カ国歴訪に出発した海部首相は29日午前11時すぎ、最初の訪問国インドのニューデリーに特別機で到着した。現職首相のインド訪問は1984年の中曽根首相以来6年ぶり。《共同通信》
◇
海部首相とインドのシン首相による1回目の首脳会談が29日午後3時すぎから約1時間半に渡って行われた。この中で海部首相はインド、パキスタン間で緊張が続いているカシミール問題について、両国の自制と話し合いによる平和的な解決を促した。
シン首相は、南北問題の克服で日本がイニシアチブを発揮するよう期待感を表明した。国際経済問題について、領首脳は「多角的貿易体制の維持が重要だ」との認識で一致したが、シン首相は本年末に終結する新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)の進め方について開発途上国への配慮を求めた。《共同通信》
【紀宮清子内親王殿下】日舞をご披露
紀宮さまは29日夜、東京・三宅坂の国立劇場で開かれた日本舞踊「錦会」(主宰・花柳寿楽さん)発表会に出演、日ごろの練習の成果を披露された。学習院大の学友ら5人と花道からステージに上がられた紀宝さまは、櫂(かい)の模様をあしらったクリーム色の着物に、束ね髪のかつら姿。大和楽「江島生島」の海女の役を約15分間、先生の花柳錦雄さんらとともに踊られた。
首を左右にかしげたり、愛らしく舞う姿に両親と一緒に駆け付けた礼宮さまの婚約者、川嶋紀子さんら約1700人の満員の観客から盛んな拍手が送られた。《共同通信》
【リトアニア】独立移行期間は最長2年
ソ連リトアニア共和国のランズベルギス最高会議議長は29日、ビリニュスで共同通信と会見し、独立宣言を除いて宣言後の法律・決定のいくつかは暫定的に凍結し、独立まで最長2年間の移行期間を設ける、とのゴルバチョフ政権との妥協案を示した。
しかし、独立宣言を一時凍結すれば妥協の可能性があるとしたマスレンニコフ・ソ連大統領報道官の発言について「モスクワとリトアニアの立場が近付くことになる」と基本的に歓迎する姿勢を示しながらも「独立宣言の一時凍結はほとんど不可能である」と述べた。
これは、独立宣言とそれに密接に関連する法律・決定は凍結しないものの、その他の法律・決定はモスクワとの会議で一時凍結に応じることを強く示唆したものである。
ランズベルキス議長はソイ当局との話し合いで「移行期間中の国家連合構想は議論される可能性がある」と述べ、最長2年間の移行期間中に国家連合構想を協議するとの考えを明らかにした。
議長は、マスレンニコフ報道官の発言について「独立宣言の一時凍結という(ソ連側の)主張をさらに明確に確認したい」と述べ「独立宣言は五つの主要文書から成っており、リトアニアの暫定憲法とも言えるもので、これらについては一時凍結はほとんど不可能である」と強調した。《共同通信》