平成3747日目
1999/04/12
この日のできごと(何の日)
【大阪府・横山ノック知事】セクハラ発覚
大阪府知事選の選挙運動中に「体を触られるなどのセクハラ行為を受けた」として運動員の女子大生(21)が大阪地検に横山ノック知事(67)に対する強制わいせつ容疑の告訴状を提出、12日、同地検は受理した。横山知事側は「事実無根。弁護士と相談してしかるべき法的措置を講じたい」としている。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【石原慎太郎氏】裕次郎氏の墓前に都知事選当選を報告
新しい東京都知事に決まった石原慎太郎氏は12日午前、弟の故裕次郎さんが眠る横浜市鶴見区の総持寺を訪れ、墓前に当選を報告した。石原氏は「弟の力添えもあり、会心の勝利で知事という新しい仕事に就くことができた。最後の奉公と思って、一生懸命やる」と、兄弟愛をにじませながら決意を述べた。
墓参には裕次郎夫人のまき子さん、長男の伸晃氏、俳優の渡哲也さん、舘ひろしさん、神田正輝さんらが同席。前日からの雨もやみ、時折晴れ間ものぞく中、読経が流れる。
焼香した石原氏は「24年前の雪辱を果たしたぞ」と、裕次郎さんに訴えかけるように目を閉じ、手を合わせて勝利を報告していた。
その後、石原氏の選挙戦スローガンの「ハッキリYES」の発声で鏡割りした後、舘さんが「選挙戦が終わるころには桜が散っていたので、ひょっとしたら『桜散る』という電報を打たなくてはと思った」と冗談交じりにあいさつし、笑いを誘った。
墓参に先立ち、石原氏は、番組出演のため訪れた東京都渋谷区のNHK前で、「わたしにとっての第二幕が始まった」と、知事就任への抱負を披露。オール野党となる都議会を意識してか、番組では「わたしは議論が大好き。激しい議論をすれば都民は注目する」「政党の存在意義はほとんどない」などと、早速、挑戦的な発言が飛び出した。《共同通信》
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小渕恵三首相は12日午前、東京都知事選で石原慎太郎氏が当選したことについて「世界の大都市として東京がより発展するために全力でこたえていただきたい。私としても協力できるものは協力したい」と述べ、石原氏との協力関係の構築を目指す考えを示した。《共同通信》
【石川県金沢市】集団密航114人
12日午後3時16分ごろ、金沢海上保安部から「金沢港無量寺ふ頭で、密航船とみられる船で酸欠事故が起きたらしい」と金沢市消防本部に119番通報があった。同海保などの調べで、同港に停泊中のカンボジア船籍の貨物船「ZHEN YANG(ゼン・ヤング)」(980トン)の船倉に男女114人が見つかり、酸欠症状を訴えた男女7人を同市内の病院へ搬送した。第九管区海上保安本部(新潟市)は中国人の集団密航事件とみて対策本部を設置、金沢海保に捜査本部を置いて捜査を始めた。海保関係者によると、日本海側では過去最大規模の密航という。
九管本部は、舞鶴海保の巡視船「わかさ」など近隣の海保から8隻の巡視船艇と国際捜査員40人を含む300人を金沢港に向かわせている。12日夜から順次、密航者を巡視船「わかさ」と「えちご」に乗り込ませて取り調べを始めており、人定が終わり次第、早ければ13日未明にも密入国などの現行犯で逮捕する方針である。
これまでの調べでは、「ゼン・ヤング」は石材を積んで今月1日に中国の泉州港を出港し、金沢港に積み荷の一部を下ろした後、大阪に向かう予定だった。同船の金沢入港は今回が初めて。《北國新聞》
【小渕恵三首相】エジプト・ムバラク大統領と会談
小渕総理は12日、総理官邸でエジプトのムバラク大統領と会談し、中東和平推進へ向け両国が協調していくことで一致し、共同声明を発表した。
両首脳は「平和と協力」「経済、貿易及び投資」「環境」「文化交流」「教育、青年・学術交流」の五分野からなる両国の「パートナーシップ・プログラム」で合意しており、具体的には、風力・太陽光発電施設やエジプトの貿易研修センターの設立などを盛り込んでいる。《首相官邸》
小渕恵三首相は12日午前、ムバラク・エジプト大統領と首相官邸で会談し、中東に包括的な和平を実現するため、両国が協力していくことで一致した。パレスチナの国家樹立を目指し、最終的な地位交渉の早期再開を求めていくことも確認した。
二国間関係では経済、文化交流などの拡大に向けた「パートナーシップ・プログラム」の実施で合意、両国の閣僚級による「パートナーシップ・フォーラム」の創設を決めた。
大統領は停止中の円借款の早期再開を求め、首相は「前向きに取り組む」と応じた。大統領は、天皇陛下と首相のエジプト訪問を招請した。
中東和平問題に関連、首相はパレスチナの国家樹立の権利を従来にも増して強く支持すると同時に、パレスチナとイスラエル双方に「いかなる一方的行為も控える」よう要請。パレスチナに対し、5月の暫定自治期限切れ後も自制を求めた。
大統領は、アラファト自治政府議長が一方的独立宣言が望ましくないということを十分に認識していると指摘。日本の中東和平への貢献と、パレスチナ支援を評価した。
5月総選挙を控えるイスラエルについて、両首脳はいかなる政権が誕生しようと中東和平を前進させなければならないとし、新政権に働き掛けていくことで一致した。
大統領は13日午前、帰国の途につく。《共同通信》
【独・社会民主党】党首にシュレーダー氏
ドイツ最大与党の社会民主党は12日、ボンで臨時党大会を開き、蔵相と同党首のポストを辞任したラフォンテーヌ氏の後任党首にシュレーダー首相を選出した。党大会では、党内で異論も出ている北大西洋条約機構(NATO)軍によるユーゴスラビア空爆をめぐる討論も行われ、空爆支持の決議を採択した。
シュレーダー首相は約76%を得票したが、対抗馬のない党首選出投票としては過去最低水準の得票率にとどまり、党内基盤の弱さを印象付けた。党首を兼任することで政権基盤の強化を狙うが、税制改革など経済政策面で労組に依存する同党の左派対策に苦慮しそうだ。
首相は党首選出投票に先立って演説し「殺人と追放は許されない。人権侵害を阻止する戦いは不可避だ」と述べ、ユーゴ空爆に理解を求めた。大会では「空爆を即時停止して政治交渉に入るべきだ」など軍事行動に反対する意見も出されたが、結局、シュレーダー政権のコソボ政策を支持する党執行部提案の決議が採択され、党内左派から出された空爆停止などを求める決議は否決された。
社民党主導のシュレーダー政権はNATOのユーゴ空爆に連邦軍機を投入し、戦後初めて実戦参加している。《共同通信》
【この日の民主党】
菅直人代表は12日未明、党本部で記者会見を行い、今回の統一地方選挙・前半戦の結果について、次のように述べた。
「東京都知事選は、党として全力をあげて戦ってきたが、残念な結果に終わった。選挙戦後半に私は“6人による予選はもう終わった。これからはハト対タカの一騎打ちだ”と言ってきたが、結果的には6人全員に各々の支持が集まった、ということだ。ただ決して自民党が勝ったわけでない。この結果が直ちに国政に影響するものではないと思う」
「県議選については、全体として女性候補の善戦が目立っている。特に女性県議ゼロの新潟県で新人候補が当選し、また岡山、石川、千葉、埼玉などでも女性候補の進出が見られる」
「衆議院補欠選は結果的に1勝2敗。ただ敗れた2人も相当善戦した。今後の総選挙へ橋頭堡を築けた。静岡8区では短い選挙期間にもかかわらず元職に対して善戦したし、東京15区も民主党の弱い地域だが今回かなりの支持を得られた」
「今回の結果で結党1年足らずの民主党が全国に根を張っていくという目標を達成できた。次の選挙を戦いうるだけの地方議員の基盤はできた」
また、羽田幹事長は党本部からのテレビ中継の中で、都知事選の結果について「皆さんの期待に添えず残念。ただ池田敦子さんを副知事候補とし、身近な問題をかかげて戦うなど、都市政策の訴えは間違っていなかった」と強調した。《民主党ニュース》