平成6989日目
2008/02/26
【民主党・小沢一郎代表】イージス艦事故は緩み、モラルハザードが原因
小沢一郎代表は26日の定例記者会見で、イージス艦「あたご」と漁船の衝突事故について、「省内の規律が緩んでいる。緊張感がないなかでの事故」とした上で、2分前に漁船確認が12分前であったことを当日分かっていたにもかかわらず公表しなかったことについて、「失態を隠す行為はさらに責められるべきこと。分かっていて違うことを言うのは責任が重い」と批判した。
同時に、「防衛省だけでなく、厚生労働省もそうだが、官僚のトップが汚職事件を起こしている。モラルの低下が日本社会の一番の問題」と指摘。「長期政権は必ず腐敗する。政権交代がないことが問題。長期政権の弊害が出た。他の国ではこうした事件・事故が起きれば政権交代が起きる」と論評した。
さらに、事故の集中審議を野党が求めているにもかかわらず、与党が29日までの予算と予算関連法案の衆議院通過を目指していることを、「たるみきった、緩みきった状況をそのままに多数で通過させようというのは、国民の理解と支持を得られると思っていない」と批判。
続いて、「(両院議長のあっせんにある徹底審議を)ほごにするということでしょう。蓋をするようなことは非常に良くない」と述べた上で、「予算の政府案がベストであり、修正することはベストでなかったことになる、従って修正しないというのは間違っている。現状、特に第2院において野党が多数の現状では修正は起きうる」とした。また、その修正についても「足して2で割るような修正はすべきではない」として、自民党の一部にある部分修正への期待を一蹴した。《民主党ニュース》
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【福田康夫首相】公的年金一元化に前向き
衆院予算委員会は26日、福田康夫首相らが出席して社会保障問題に関する集中審議を行った。首相は年金制度改革に関し「国民年金を含めた公的年金の一元化は検討すべき課題だ。各党が真摯に話し合うことが必要だ」と述べ、国民年金を含めた一元化に前向きな姿勢を示した。《共同通信》
【福島母親殺害事件】18歳少年を医療少年院送致処分
福島県会津若松市で07年5月、県立高校3年の少年(18)=自主退学=が母親(当時47歳)を殺害し頭部などを切断した事件で、福島家裁会津若松支部(増永謙一郎裁判長)は26日、殺人と死体損壊の非行事実で家裁送致された少年を医療少年院送致とする保護処分を決めた。
2回の精神鑑定のうち、「刑事責任能力はない」とした家裁段階の結果を重視したとみられる。保護処分に不服がある場合、少年や父親、付添人の弁護士は、仙台高裁に抗告できる。今回のように検察官が関与した場合、検察側も抗告可能だが、理由は法令違反や事実誤認の場合に限られる。
福島地検会津若松支部による1回目の鑑定では、「軽度の障害はあるが、責任能力に影響を与えない」とされた。地検支部は07年10月、「刑事処分相当」の意見を付けて家裁送致した。《毎日新聞》
【この日の民主党】
菅代表代行、韓国の李明博大統領と日韓の交流強化を確認
26日、菅直人代表代行一行は、韓国大統領に就任したばかりの李明博大統領を訪ね、日韓の交流強化等を確認しあった。
会談では、冒頭、李新大統領から大統領就任式典への出席に対する謝意が表された。また、永住外国人に対する地方参政権について、民主党で積極的な姿勢が示されていることに対して歓迎の意も表された。
菅代表代行からは、同日午前中、李大統領がソウル市長当時に取り組んだ清渓川の復元事業の成果を視察し、また前日の大統領就任式での就任演説を傍で聞き、李大統領のリーダーシップのもとで日韓関係が新しい時代を迎えることへの期待のエールが送られた。菅代表代行と李大統領は、とりわけ若い世代の議員交流を活発化させる必要性を確認しあった。大統領は、「民主党は若い議員が沢山いる。定期的に交流した方がいい」と述べた。
菅代表代行は、日韓両国間でFTA、EPAを推進していくことを前日の福田総理と李大統領との会談で合意したと承知しているが、出来れば「韓国と米国間や、韓国とEU間のFTAより早く、日韓のFTA、EPAが進むことが望ましいと思っている」との見解を明かにした。菅代表代行は、両国のFTA、EPAには農水産物の分野での課題が大きいと理解しているが、民主党の提唱している農業における戸別所得補償制度が実現されれば、課題も乗り越えられる可能性が大きくなるのではないか、と述べ同制度の概要を説明した。
この他、日韓両国に海底トンネルを通し、リニアモーターで東京-ソウル間を3時間程で行き来するという「夢を私は持っている」と、菅代表代行が発言したのに対して、李大統領は「本当に大きな夢ですね」と応えた。その後、両者はその技術的可能性や実用性などについて会談予定時刻を越えて語り合った。
李大統領との会談後、菅代表代行一行は、新政権のもと外交通商部長官に任命された柳明桓前駐日大使と会談し、日韓関係の強化を改めて確認しあった。同代表団は、近藤昭一衆議院議員(副団長兼事務局長)、家西悟参議院議員(副団長)、松野信夫参議院議員、川合孝典参議院議員が同行。《民主党ニュース》