平成5407日目
2003/10/28
この日のできごと(何の日)
【第43回衆院選】公示
第43回衆院選挙は28日公示され、11月9日の投票日に向けた12日間の選挙戦に入った。午後5時の締め切りまでに小選挙区(定数300)と全国11ブロック比例代表(定数180)に、重複分を除き1159人が届け出た。比例代表は自民、民主、公明、共産、社民の5党が争う。
自民、民主両党の「二大政党」を軸とした「政権選択」を最大の焦点に、各党が政権公約を提示して戦う「マニフェスト選挙」の幕開けとなった。発足後2年半となる小泉政権が、衆院解散・総選挙で国民に信を問うのは初めて。《共同通信》
◇
衆院選の公示を受け、各党党首は28日午前、全国各地で一斉に街頭に立ち、政権選択や構造改革、景気対策などを争点に第一声を上げて、それぞれ支持を訴えた。
小泉純一郎首相(自民党総裁)は東京都町田市で「景気の明るい兆しを本物にするため小泉にやらせるのか、退陣すべしというのか選択するのが今回の選挙だ」と強調、「国民の支持を大事に自民党を改革政党にする」と郵政事業や道路公団の民営化など構造改革継続を表明した。
これに対して、民主党の菅直人代表は福岡・天神で「脱官僚、脱中央集権、脱腐敗の3原則の民主党中心の政権をつくってほしい」と政権交代を求め、「自民党のマニフェスト(政権公約)はごまかしだ。吟味して判断してほしい」と訴えた。
公明党の神崎武法代表は横浜市旭区で「公明党が連立政権に加わることで生活者の目線に立った政治が実現する」とアピール。保守新党の熊谷弘代表は東京都荒川区で「国民の不安を一掃するため経済を立て直し景気をよくするよう一生懸命頑張りたい」と実績を強調した。
共産党の志位和夫委員長は横浜駅西口で「日本の政治は財界主役、米国のいいなり。国民が主人公の改革は共産党だけだ」と消費税増税や自衛隊のイラク派遣反対を主張。社民党の土井たか子党首は沖縄県沖縄市で「自民党の選挙公約には改憲と書いてある。平和憲法が今危ない」と護憲・平和主義を訴えた。
田名部匡省・無所属の会代表は東京都江東区で小泉改革を批判し「政治家個々の能力で判断してほしい」と呼び掛け、徳田虎雄・自由連合代表は鹿児島市で「命と暮らしを守るのが政治だ」と指摘した。《共同通信》
◇
新潟5区から無所属で立候補した田中真紀子前外相は、新潟県長岡市のJR長岡駅前ロータリーで第一声。詰め掛けた数百人の支持者、報道陣らでごった返す中、田中氏は小泉政権批判は口にせず、「政治に強さと優しさを」「家庭が基本」などと自らの政策を訴えた。ただ、配布されたビラには「政界再編の端緒を開く覚悟です」との文面も。支持者の輪の中に入った田中氏は、握手を求められてもみくちゃにされる人気ぶりで、衆院選の「台風の目」の存在感を示した。
新潟5区からは田中氏のほかに、自民党の前職星野行男氏、無所属の白川勝彦氏、共産党の斎藤実氏が立候補を届け出た。
◇
北海道9区の鳩山由紀夫前民主党代表(56)は、室蘭市の事務所前で詰め掛けた約400人の支持者を前に「48年前に祖父(鳩山)一郎がつくった自民党を政権の外に追い出すために、全幅の信頼を与えてください」と、民主党による政権交代を訴えた。
公示日に地元で第一声を上げたのは十数年ぶり。前回、自民の岩倉博文前衆院議員(53)=比例で復活当選=に約2500票差まで迫られ、陣営は「今回も厳しい戦いになる」と警戒、異例のどぶ板選挙を展開する。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【ヤフー】東証1部上場
インターネットのポータル(玄関)サイト最大手のヤフーが28日、東京証券取引所第一部に上場した。初日は前日のジャスダック市場での終値より11万円安い157万円で取引を終えた。時価総額は約2兆9600億円で、東証一部で東京電力に次ぐ16位に躍り出た。
株式市場では、ヤフーをインターネット関連企業の中で「勝ち組」と評価する声が多い。ただ、好業績などを背景に春先から大きく値上がりしただけに、28日は利益をいったん確定する売りが優勢となった。売買代金は208億円と東証一部で6位だった。《日経新聞》
【プロ野球】
プロ野球の阪神は28日、大阪市内のホテルで記者会見を開き、星野仙一監督(56)の勇退と岡田彰布守備・走塁コーチ(45)の監督昇格を発表した。日本シリーズに惜敗して帰阪した星野前監督と岡田新監督は同日、久万俊二郎オーナーにシーズン終了の報告を行い、その場で監督交代が決まった。
記者会見した星野前監督は「(来季も)やれないことはないが、(健康を害して)みっともない姿になったとき、大変な迷惑になる」と語り、高血圧などの体調不良が辞任の理由だと明かした。
久万オーナーは星野監督の健康への配慮から慰留を断念したと説明。「星野さんには、岡田さんの後見をしてほしいとお願いした」と話した。星野氏と何らかの形で関係を維持し、編成、補強面でサポートを受ける。
星野氏は通算11年間、中日を率い、昨年阪神監督に就任し4位。今季、チームを18年ぶりのリーグ優勝に導いたが、日本シリーズではダイエーに3勝4敗で敗れた。《日経新聞》
◇
西武の松井稼頭央内野手(28)は28日、日本代表の合宿が行われている福岡市内で記者会見し、移籍の自由が認められているフリーエージェント(FA)を宣言した。移籍希望先は明らかにしなかった。
FAした選手は来月7日にコミッショナーから公示され、翌8日から国内外すべての球団と交渉できる。松井はアテネ五輪予選を兼ねるアジア選手権(10月31日ー11月7日、札幌ドーム)に出場する。
日本代表に専念するが、松井は16日に行われた西武球団との残留交渉の席で、大リーグに挑戦したいとの気持ちを伝えており、大リーグへの移籍が濃厚とみられる。《日経新聞》
【この日の民主党】
「どげんしても勝ちたか」菅代表、福岡・天神で第一声
民主党の菅直人代表は28日朝9時、衆議院総選挙の遊説の第一声を福岡市天神の岩田屋デパート前であげた。
前夜の日本シリーズ第7戦での福岡ダイエーホークス優勝決定の興奮がまださめない天神でマイクを握った菅代表は、開口一番「ダイエーホークスの日本一おめでとうございます。タイガースファンの皆さんもリーグ優勝おめでとうございます。このエネルギーを民主党にもいただき、どげんしても勝ちたかー–この気持ちで福岡にやってきました」と地元有権者に挨拶し、さっそく大きな拍手を浴びた。
今回の政権選択をめぐる総選挙で問われている課題を菅代表は(1)脱官僚政治(2)脱集権政治(3)脱腐敗政治–の3点だとし、この三つの原則に基づく民主党中心の政権を樹立することの必要性を訴えた。
具体的な政策では、民主党のマニフェストに掲げる「5つの約束、2つの提言」特に2階建て所得比例型年金による安心できる年金制度の実現、国から地方へのヒモつき補助金の全廃、現状のイラクへの自衛隊派遣の反対、そして高速道路の原則無料化などに言及、「民主党が政権を取れば必ず実行する」と約束した。
菅代表はまた、今回の総選挙が政権選択の選挙であると同時に、「新しい民主主義を作れるかどうかの選挙だ」と指摘。「汚れた金魚鉢を中にいる金魚はきれいにできない。新しいきれいな金魚鉢に金魚を移したうえで掃除するしかない」という例えを用いて説明し、「自民党を良くするためにも、今度は1回民主党に任せてほしい」とアピールした。
地元候補者からダイエーホークスのジャンパーを着せてもらった菅代表は、聴衆の大きな拍手と歓声を浴びながら次の遊説先である山口県に向かった。
羽田最高顧問、大阪で政権交代に向けて第一声
第43回衆議院総選挙が公示された28日、民主党の羽田孜最高顧問は大阪市で遊説第一声を上げた。
羽田最高顧問は冒頭、「今日の政治の状況を見ても、このまま自民党政治が続けば日本は本当におかしくなってしまう。そのためにも政権交代が必要である」と集まった約150人の聴衆に訴えた。さらに年金問題について羽田最高顧問は、「少子高齢化が進む中、年金改革が先送りされてきたことなどを踏まえても、今の自民党に国民の理解が得られる改革を行うことは不可能であり、我々が真の責任政党に取って代わる時が来た。その具体的な中身についてもマニフェストに盛り込み、必ず実行することを約束する」と力強く聴衆に訴えた。
最後に羽田最高顧問は「世論調査などの結果などを見ても、投票率が上がれば我々は間違いなく勝利できる。皆さん一人ひとりの勇気で政権交代を実現させることが出来る」と述べ、有権者に賢明な判断を呼びかけた。
「既得権の壁を崩そう」岡田幹事長、東京で第一声
民主党の岡田克也幹事長は、東京・杉並の荻窪駅頭で行われた民主党東京の第一声街頭演説会で、降りしきる雨の中「既得権の壁を崩し、子どもや孫、未来の世代に責任のもてる国をつくる選挙にしよう」と聴衆に熱く訴えた。また、「東京から変革の狼煙を上げよう。それがこの国を変えることになる」と結んだ。
この演説会には連合の笹森清会長も加わり「小泉政権になって勤労者、生活者にとって良くなった数字は一つもない。この総選挙で民主党の政権をつくり、勤労者、生活者のための政治を実現しよう」と力強く呼びかけた。
この演説会には東京都生活者ネットワーク代表の大河原雅子都議、藤田愛子都議も加わり、民主党への支持を訴えた。ほかに、民主党の小川敏夫参院議員、田中良都議も参加した。
小沢前党首、仙台で勝利誓う第一声
民主党の小沢一郎前自由党党首は28日、JR仙台駅前で衆議院総選挙の第一声を行った。生憎の雨模様ではあったが、「皆さんの力、エネルギーで政権交代を推し進めてほしいとの願いを込めて、第一声の地に東北の首都を選んだ」との小沢前党首の訴えに、約600人の聴衆から声援と拍手が沸き起こった。
岡崎トミ子、桜井充両参院議員の訴えの後にマイクを握った小沢氏は、「小泉政治をこのまま継続していったなら国民の生活を守ることはできない。弱い者、競争に耐えられない者は仕方がないという考え方の元で行われているのが自民党・小泉政治の実態だ。こういう政治が国民のためのものといえるだろうか」と厳しく糾弾、「自民党の腐敗した権力政治、官僚依存、官僚丸投げの政治をストップさせて政権交代を実現しなければならない。皆さんの一票、一票で政治を変えることができるのだ。良識ある投票を、良識ある結果を出していただきたい」と力説した。《民主党ニュース》