平成3580日目
1998/10/27
この日のできごと(何の日)
【小渕恵三首相】「昔は体力、今は政策」
「国会は昔は体力、今は政策の勝負」。小渕首相は27日夕、都内のホテルニューオータニでの自民党国会対策委員会のメンバーらとの懇親会で、国対委時代の体験を披露しながら、難航した先の「金融国会」を振り返った。
出席した深谷総務会長によると、首相は「一度衆院本会議で押し合いへし合いになり、議長席前の手すりが折れて檀から落ちそうになった」などと述べ、乱闘もあった昭和40年代の国会審議と、先の国会とを対比させ、次期臨時国会での一層の健闘を求めた。《読売新聞》
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政府、自民党は27日、小渕恵三首相が新党平和の神崎武法代表、公明の浜四津敏子代表と1998年度第三次補正予算案を中心とする景気対策について会談するなど、11月末召集の臨時国会に向けて旧公明党グループ、自由党との「自自公」路線構築を展望した政策協議を本格的に開始した。《共同通信》
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【正力松太郎賞】横浜・佐々木主浩投手
プロ野球の発展に貢献した選手や監督に贈られる「正力松太郎賞」は38年ぶりにリーグ優勝し、2度目の日本一の座に就いた横浜の抑えのエース、佐々木主浩投手(30)に決まった。初受賞で横浜からも初めての選出。27日、東京都内のホテルで開かれた選考委員会で満場一致で選ばれた。
今季、51試合に登板した佐々木は1勝1敗45セーブ、防御率0.64の成績で、救援記録を次々に塗り替え、躍進横浜の象徴的な存在だった。
投手では1987年の西武・工藤公康投手(現ダイエー)、92年の西武・石井丈裕投手(現日本ハム)に次いで3人目で、救援投手の受賞は初めて。金メダルと副賞500万円が贈られる。《共同通信》
【政府】内閣情報会議を設置
政府は27日の閣議で、内閣の情報機能強化のため野中広務官房長官を議長とする「内閣情報会議」の設置を決めた。
内閣情報会議は年2回定例会を開き、情報政策の基本方針を決定。同会議の下に外務省、防衛庁、警察庁などの情報を扱う省庁の局長クラスでつくる「合同情報」が置かれる。
災害やテロ、外国の軍事的概威が発生した際は、緊急に招集することも検討されているが、既存の安全保障会議(議長・小渕恵三首相)や、その他の対策本部と機能が重視する可能性もあり、今後の情報収集、分析における首相官邸の指導性が試されることになる。
野中長官は記者会見で「日本を取り巻く情勢は厳しい。迅速かつ的確な情報の集約の必要性が高まっている。(ミサイル発射のような)問題にも対応しなければならない」と述べ、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のミサイル発射など重大事態にも対応する考えを強調した。
構成メンバーは議長の官房長官のほか、委員として政務、事務の両官房副長官、内閣危機管理監、内閣情報調査室長、外務事務次官、防衛事務次官、警察庁長官、公安調査庁長官が出席する。《共同通信》
【ゲアハルト・シュレーダー氏】ドイツ第7代首相就任
ドイツの首相指名選挙が27日、ボンの連邦議会(下院)で行われ、社会民主党のシュレーダー氏が351票を獲得、選出条件である全議会の過半数(335議席)を16票上回り、戦後7人目の首相に選出された。指名投票では、左翼野党、民主社会党の一部が賛成票を投じたとみられる。
シュレーダー氏は同日午後、ヘルツォーク大統領から首相に任命され、同夕、憲法に従って宣誓を行なった。同日夜には初閣議が行われる。
社民党の首相はプラント(任期69-74年)、シュミット(同74−82年)両氏についで16年ぶり、戦後3人目。また緑の党が、連邦政府で与党になるのは初めてだ。《読売新聞》