平成5406日目
2003/10/27
この日のできごと(何の日)
【6党首討論会】
主要6政党の党首討論が27日午後、東京・内幸町の日本記者クラブで開かれ、小泉純一郎首相(自民党総裁)は28日公示の衆院選について、自民党の単独過半数獲得を目標に掲げるとともに「与党3党が過半数を割ったら敗北であり下野する」と言明した。
首相は衆院選の争点を「政権選択」と位置付け、自民、公明、保守新3党連立政権による「安定勢力の下での改革」の重要性を強調。自民党が単独過半数を得た場合でも連立を維持する考えを表明した。
一方民主党の菅直人代表は政権交代を目指し、200議席超の獲得の必要性を指摘。与党3党が過半数を割った場合の枠組みに触れ「あらゆる話し合いの可能性を否定しない。(共産党との)閣外的な形もあるかもしれない」と述べ、社民党に加え共産党とも連携する考えを示した。
菅氏は年金制度改革について、政権交代が実現すれば「超党派で議論する場を国会内につくりたい」と提案。首相は「野党第一党の意見を柔軟に取り入れていい」と述べ、民主党の主張を反映させる考えを表明した。
公明党の神崎武法代表は「生活者の立場」から、与党で政策を実現する立場を強調。保守新党の熊谷弘代表は経済構造改革の実現を訴えた。
共産党の志位和夫委員長と社民党の土井たか子党首はイラクへの自衛隊派遣に反対し、護憲の立場を強調。首相は2005年に自民党が策定する憲法改正の草案に触れ、「(自衛隊を)国を守る部隊として合憲という形にしたい」と述べ、憲法上明確に位置付けるべきだとの考えを示した。
また首相は「自衛隊が戦闘行為ではなく、国際社会の平和定着のため活躍できる解釈が当たり前になる表現にした方がいい」と述べ、集団的自衛権の行使は認めない考えを示唆した。
首相は与党で過半数を割った場合の対応について「小泉内閣に協力したいという勢力が出てこないとは言えない。その点は柔軟に考える」とも指摘した。《共同通信》
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政権選択が争点の衆院選公示を前に、自民党の小泉純一郎総裁(首相)、民主党の菅直人代表ら与野党党首らがマニフェスト(政権公約)を手に日本記者クラブでの討論会に臨んだ。首相が野党の政権能力の不安をあおれば、菅氏は自民党の公約のあいまいさを批判したが、本格的なマニフェスト選挙になるか疑問の声も漏れるなど盛り上がりに欠ける論戦だった。《共同通信》
日本記者クラブ主催の6党党首討論会が27日午後、東京都内で開かれ、民主党の菅直人代表は「自由党との合併で民主党は大きな野党第一党になった。今回の衆議院選挙は政権が交代する民主主義を選ぶのか、自民党中心の政権のままで行くのかの選択選挙だ」と述べ、マニフェスト(政権公約)を競っての政権交代の必要性を強調した。また、政権選択の選挙のために「『5つの約束、2つの提言』を中心に政権公約をまとめ、公認予定候補者すべてに署名を頂いた。その点は自民党との大きな違いだ」とし、言葉だけでなく全党態勢で取組むことをアピールした。
相手を指名しての討論では、まず小泉首相を相手に年金改革をテーマに議論した。菅代表は民主党の年金改革について、平成16年度から予算を見直すことで生み出される財源を基礎年金に充てることで5年間で国庫負担率を2分の1に引上げ、持続可能な制度として国民すべてに適用される2階建ての年金制度を再構築すると説明。その上で「自民党政権公約には具体的に何も示されていない。なぜ選挙前に示さないのか」と小泉首相に質した。首相は党内調査会、部会、与党間等で議論し、意見を聞き、「年内に具体案を出す」とするだけだった。菅代表は与党3党の年金改革案が一致していない点も問題視し、与党として政権を担う上での障害になると指摘した。また、もう少し踏み込んだ数値を追加のマニフェストで明らかにすると明言した。
衆院選での獲得議席について菅代表は「200の大台を超えるかどうかがポイントだ」と語り、一方小泉首相は「自民党の単独過半数を目指すが、与党3党で過半数を割ったら敗北だ」と述べ、241議席に達しない場合は下野する考えを示した。《民主党ニュース》
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【中曽根康弘氏】政界引退を表明
中曽根康弘元首相(85)は27日、国会近くの個人事務所で記者会見し衆院選への立候補断念を正式に明らかにした。事実上の引退表明。自民党はこれに先立ち、中曽根氏を衆院選比例代表名簿に登載しないことを最終決定した。《共同通信》
【プロ野球・日本シリーズ】ダイエー、4年ぶり2度目の優勝
10年ぶりに最終戦まで決着がもつれ込んだプロ野球の03年日本シリーズは27日、福岡ドームで第7戦を行い、パ・リーグを3年ぶりに制した福岡ダイエーホークスが6―2でセ・リーグ優勝の阪神タイガースを降し、3連敗から2連勝の逆転で1999年以来4年ぶり2回目の日本一に返り咲いた。ホークスの日本シリーズ制覇は前身の南海時代を含めると4回目。パ・リーグ勢の日本一もダイエーの前回制覇以来4年ぶりとなった。
4勝すべてをホームゲームで挙げた球団は通算54回目の日本シリーズで史上初。ダイエーを率いて9年目の王貞治監督(63)は、巨人監督時代を含め4回の日本シリーズ指揮で、2度目の「日本一監督」になった。今シリーズの最高殊勲選手(MVP)に2勝を挙げた杉内俊哉投手(ダイエー)、敢闘選手には金本知憲外野手(阪神)が選ばれた。
85年以来、18年ぶり2回目の日本一を目指した阪神は1、2戦連敗後、地元・甲子園球場に戻ってからシリーズ史上初の2試合連続サヨナラ勝ち(3、4戦)などで3連勝し、先に王手をかけたが6、7戦で連敗した。今季限りでの勇退が確実な星野仙一監督(56)は中日監督時代を含め3回目のシリーズ出場だったが、初の日本一獲得は果たせなかった。《毎日新聞》
【大相撲】
日本相撲協会は27日、九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)の新番付を発表し、秋場所で11勝と気を吐いた岩木山が新小結に昇進した。師匠の境川親方(元小結両国)が1998年5月に部屋を創設(当時は中立部屋)して以来初の新三役で、青森大出身者としても初めて。
豊桜は初土俵以来所要88場所と、史上3位のスロー出世で新入幕。広島県出身では戦後4人目。兄で十両の北桜も幕内経験があり、そろって入幕を果たした史上7組目の兄弟力士となった。
大関昇進に挑戦する若の里は5場所連続の関脇。三役は12場所連続で、これは昭和以降では4人目。旭天鵬は2場所ぶりに関脇に復帰。高見盛は7場所ぶりで小結に返り咲いた。
大関陣は、秋場所で負け越した魁皇がかど番でご当所場所に臨む。武双山も今年夏場所以来3度目のかど番。《共同通信》
【ラグビー】
ラグビーの第5回ワールドカップ(W杯)第16日は27日、ゴスフォード(オーストラリア)のセントラルコースト・スタジアムで1次リーグB組の1試合を行い、日本は米国に26−39で敗れ、4戦全敗の勝ち点0で今大会の日程を終えた。
5大会連続の1次リーグ敗退が決まっていた日本は、これで3大会連続で勝ち星なしに終わった。米国戦の通算対戦成績は、日本の3勝12敗1分け。
立ち上がりに2トライを許した日本は、WTB栗原(サントリー)が1トライ(ゴール)と1PGを決め、10−20で折り返した。後半は栗原の3PGで追い上げ、18分のWTB大畑(神戸製鋼)のトライで26−27と迫ったが、試合終了間際に2トライを奪われた。《共同通信》
【英・ダイアナ元皇太子妃】執事が暴露本
英国のダイアナ元皇太子妃が生前、最も信頼する相談相手の一人だった執事のポール・バレル氏(45)が、元妃と王室の確執などを暴露した著書「ロイヤル・デューティー(王家の義務)」が27日発売される。
王室の内幕暴露が珍しくない英国で、バレル氏は元妃の死後「秘密を守り通す」と誓っていたが、元妃の遺品を盗んだ嫌疑で訴追されたのをきっかけに王室との関係が悪化した。バレル氏は、「元妃のために公正に真実を伝えたい」と出版の理由を説明するが、「お金のために秘密を売った」との批判も強い。
著書の目玉部分は先週、前宣伝を兼ねてタブロイド紙に掲載され、交通事故を装って殺されることを元妃が恐れていたなどの“新事実”が連日、マスコミの話題をさらった。
バレル氏は2001年、元妃の服飾品や私信など300点以上を盗んだとして逮捕、起訴されたが、エリザベス女王が昨年秋、同氏による遺品保管を了承していたことを思い出したと証言して無罪になった。
しかし、この間に講演や執筆の仕事を失った同氏は無罪確定後、王室から何の謝罪もなかったことに不満を示していた。
バレル氏は出版でかなりの印税収入が見込まれるほか、抜粋を載せた新聞から既に30万ポンド(約5600万円)を得たとされる。《共同通信》
【イラク】連続爆弾テロ
イラクの首都バグダッドで27日、赤十字国際委員会(ICRC、ジュネーブ)の事務所と警察署4カ所の計5カ所を狙った爆弾テロがほぼ同時に発生、イラク警察長官によると、計34人が死亡、224人が負傷した。死者のうち26人が市民、8人は警官という。
米軍当局は、警察署への攻撃で米兵1人の死亡と6人のけがを確認したとしている。バグダッドでのテロによる死傷者数としてはイラク戦争後、最大規模。イラクでの国際機関を狙った大規模テロは、8月19日のバグダッドの国連事務所での爆弾テロ以来。
米軍政当局の幹部やウルフォウィッツ米国防副長官が宿泊するアルラシード・ホテルへの26日のロケット弾攻撃に続き、ICRCが標的となったことで治安の悪化がさらに深刻になった。イラクの復興支援活動への悪影響も懸念される。
この日始まったイスラム教のラマダン(断食月)のため米軍当局が夜間外出禁止令を解除したのを機に、旧フセイン政権残存勢力の活動が一段と活発化する可能性が出てきた。
米軍当局者や目撃者によると、市中心部にあるICRCの建物近くで同午前8時半ごろ、爆発物を積み、ICRCのマークを付けたトラックが爆発、警備員ら計10人が死亡した。車内には犯人がいたとみられる。《共同通信》
【米カリフォルニア州】山火事で4万人避難
米カリフォルニア州南部各地で起きた山火事は27日未明までに、12万ヘクタールを焼失。21日から火災が続くサンベルナルディノ周辺では住民ら約5万人に避難命令が出され、ロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)によると、うち4万人が避難した。空港を含む公共施設には避難住民が続々と集まっている。
AP通信によると、逃げ遅れたとみられる住民ら13人が死亡し、住宅など約800棟が焼けた。
米CNNテレビは、サンベルナルディノの火災は放火が原因とみられ、現場近くで遺体が見つかったため、警察が放火と殺人の容疑で男性2人の行方を追っていると伝えた。
火災はロサンゼルスを三方から囲む形で少なくとも5カ所で続いている。7000人以上の消防士が活動に当たっているが、季節風と高温のため火の勢いは弱まっていない。《共同通信》
【佐竹一彦さん】死去
佐竹一彦氏(作家)27日午後、急性心筋こうそくのため東京都立川市の病院で死去、54歳。栃木県出身。
明治大卒。警視庁の警部補を経て1990年に「わが羊に草を与えよ」でオール読物推理小説新人賞を受賞し、ミステリー作家としてデビュー。警察官の経験を生かしたリアリティーある作風で知られた。著書に「刑事(デカ)部屋」「新任警部補」「挙動不審者」「駐在巡査」など。「ショカツ」は連続テレビドラマの原作となった。《共同通信》