2024 令和6年12月21日(土) ポール・ワトソン容疑者、反捕鯨活動の継続を宣言

令和2062日目

2024/12/21

この日のできごと(何の日)

【ポール・ワトソン容疑者】反捕鯨活動の継続を宣言

デンマークが日本の身柄引き渡し要請を拒否し、17日に釈放された反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者ポール・ワトソン容疑者(74)が21日にパリで記者会見し、反捕鯨活動の継続を宣言した。フランスメディアが伝えた。

ワトソン容疑者は「日本が南極海の保護区に戻ってくれば、われわれもそこにいる」と語った。

日本当局は、調査捕鯨を2010年に妨害したとして傷害容疑などでワトソン容疑者の逮捕状を取得。容疑者は今年7月にグリーンランド中心都市ヌークへ給油などで立ち寄った際、地元の警察に拘束され、約5カ月間勾留された。

ワトソン容疑者は釈放後、家族が住むフランスに移動。21日にパリのレピュブリック(共和国)広場で集会を開き、集まった数百人の支持者の前で「日本に強力なメッセージを送った。われわれは違法な捕鯨を決して許さない」と訴えた。

ワトソン容疑者はカナダと米国の二重国籍。環境保護団体「グリーンピース」に所属していたが、脱退して1977年にシー・シェパードを設立。2022年に同団体を離れた。《共同通信》


【プロ野球】

初のセ・リーグ最優秀防御率に輝いた中日の高橋宏斗投手が21日、名古屋市内で契約交渉し、5700万円増の年俸1億2千万円で更改した。高校出4年目を終えて大台を突破し「しっかりと評価していただいた。納得の契約」と破顔した。

今季は開幕の出遅れを取り返し、初の2桁となる12勝(4敗)。防御率1.38は2リーグ制以降で球団歴代トップの数字だった。国際大会「プレミア12」でも日本代表として活躍。「終わってみればいい成績が残ったし、納得する数字もあった」と満足そうだった。(金額は推定)《共同通信》

楽天の早川隆久投手が21日、仙台市内の球団事務所で契約交渉し、3300万円から倍増以上となる年俸7千万円で更改した。プロ4年目で初の開幕投手を務めた今季は初めて規定投球回をクリアし、チーム最多タイの11勝を挙げ「すごく自信になった。まだまだできると自負しているので、もっとレベルアップできれば」と力を込めた。

2021年に早大からドラフト1位で入団。今季から本格的に持ち球に加えたフォークボールや握り方を変えたカットボールで投球の幅を広げ、先発の柱に成長した。(金額は推定)《共同通信》

【自民党・甘利明元幹事長】次期衆院選不出馬を表明

10月の衆院選で落選した自民党の甘利明元幹事長(75)が21日、次期衆院選へ立候補しないと表明した。政界からは引退せず、経済安全保障分野を中心に政治活動を続ける意向も示した。相模原市で記者団に「議席回復のために時間を全部使うよりも有効だとの結論に至った」と述べた。

自身の後任に関し「後援会や党県連、党本部としっかり協議しながら、意向にかなう人を選びたい」と語るにとどめた。先の衆院選神奈川20区で、立憲民主党の大塚小百合氏(44)に敗れ、落選。比例代表候補の「73歳定年制」に該当し、重複立候補しなかった。

甘利氏は1983年衆院選で初当選し、経済産業相や自民選対委員長などを歴任した重鎮。2012年の第2次安倍晋三内閣発足時から経済再生担当相として「アベノミクス」の推進役を担ったものの、金銭授受問題で16年に辞任した。

幹事長在任中だった21年衆院選では、衆院小選挙区定数「10増10減」に伴う区割り変更前の旧神奈川13区で当時の立民新人に敗北。比例復活当選する一方、幹事長職を退いた。《共同通信》

【首相動静】

石破茂首相は21日、東京都内で開催中の「2024年報道写真展」(東京写真記者協会主催)を鑑賞した。能登半島地震で倒壊した家屋から救助される人を撮影した写真の前ではしばらく足を止めた。鑑賞後、記者団に「絶望の淵にある人たちに国は何をなすべきか、つくづく考えさせられた」と強調。今年1年の感想を聞かれ「歴史の変わり目だった」と答えた。

会場には銃撃され負傷したトランプ次期米大統領や、ロシアによる侵攻が続くウクライナの市民生活の場面を撮影したものもあった。

9月の自民党総裁選で勝利後、党総裁室の椅子に座って笑顔を浮かべる自身の写真に「内閣総理大臣 石破茂」とサインした。 《共同通信》

【米国】つなぎ予算成立

バイデン米大統領は21日、上下両院が可決した「つなぎ予算」に署名した。来年3月までの連邦政府の支出を賄う予算が成立し、政府機関の一部閉鎖は回避された。トランプ次期米大統領が撤廃や停止措置の延長を求め、与野党対立にとどまらず共和党の内部分裂も招いた債務上限に関する事項は盛り込まれず、議論は持ち越された。

予算が成立しなければ、政府機関が一部閉鎖に陥る恐れがあった。予算には農家支援、災害対策に関する事項も盛り込まれ、民主党は賛成に回った。

トランプ氏は20日未明、自身の交流サイト(SNS)で「議会は債務上限を撤廃するか、2029年まで停止措置を延長する必要がある。そうでなければ、決して合意すべきでない」と主張。政府閉鎖も辞さない考えを別の投稿で示していた。

下院のジェフリーズ民主党院内総務は「債務上限の停止によって4兆ドル(約626兆円)もの白紙小切手を欲していた億万長者集団を阻止することに成功した」と強調した。《共同通信》

【アイスランド】新首相就任

アイスランドで21日、11月末の議会選で第1党になった中道左派、社会民主同盟のクリストルン・フロスタドッティル党首(36)が首相に就任した。地元メディアによると、同国史上最年少の首相。社会民主同盟、自由改革、国民の3党による連立政権が同日発足した。

3党の党首はいずれも女性で連立政権の党首が全員女性となるのは初めてという。8月に就任したトーマスドッティル大統領も女性。

2017年以降、中道右派の独立党、進歩党、左派の左翼環境運動の3党による連立政権が続いていたが、今年11月30日の議会選で社会民主同盟が第1党になり、新政権の枠組みを協議していた。 《共同通信》

【ウクライナ情勢】

ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官とウクライナで会談したと、通信アプリ「テレグラム」で明らかにした。ゼレンスキー氏によると、2022年2月のロシアの侵攻開始以降、バーンズ氏と何度も会談したが、公表したのは異例。

会談の日時は不明。両氏が握手している写真を投稿した。バーンズ氏は来年1月のトランプ次期米大統領就任を受けて退任する見通し。ゼレンスキー氏は「バーンズ氏の最後のウクライナ訪問だ」と指摘した。《共同通信》

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