2024 令和6年11月11日(月) 第2次石破内閣発足

令和2022日目

2024/11/11

この日のできごと(何の日)

【第2次石破内閣】発足

第2次石破内閣は11日夜、皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て発足した。発足に先立ち、衆院選を受けた第215特別国会が召集され、石破茂首相(67)=自民党総裁=が衆院本会議での首相指名選挙の決選投票で立憲民主党の野田佳彦代表(67)を破り、第103代首相に選出された。衆院での首相指名選挙の決選投票は1994年以来、30年ぶり。衆院選大敗に伴う少数与党内閣で、国民民主党が主張する「年収の壁」見直しの成否が、当面の政権運営の焦点となる。

首相は会見で、年収が103万円を超えると所得税が発生する「103万円の壁」見直しについて「与党として真摯に検討する」と述べた。年内の2024年度補正予算案成立や派閥裏金事件を受けた政治資金規正法再改正など政治改革の実現などに向け与党政調会長に「幅広い合意形成を図るよう指示した」と明らかにした。

国会召集を前に、首相は立民、日本維新の会、国民の党首と個別に会談し、協力を呼びかけた。

決選投票では石破氏221票、野田氏160票、無効票84票で、石破氏が首相に選ばれた。《共同通信》

石破茂首相は11日夜、第2次内閣発足を受けて、官邸で記者会見を開いた。先の衆院選での自民党敗北を巡り「自民は今度こそ、国民政党として生まれ変わらなければならない」と強調。派閥裏金事件を受けた政治改革実行に決意を示した。経済対策に関し、次期春闘での賃上げと最低賃金引き上げに向けて今月にも政労使の意見交換を開催すると表明した。

政治改革について、使途公開不要な政策活動費の廃止に関し「早期に結論を得るべく、私自身、誠心誠意尽力する」と言明。政治資金収支報告書のデジタル化を進めることで「誰でも内容を容易に確認できるデータベースを構築する」と語った。月額100万円の調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の使途公開などについて早急に結論を示すと訴えた。

停滞する経済を打ち破る起爆剤は地方の産業にあると指摘。女性や若者に選ばれる地域について議論するため、地方創生を議論する有識者会議メンバーに女性や30歳代の委員を起用する方針を示した。《共同通信》


【大相撲】

大相撲九州場所2日目(11日・福岡国際センター)3大関は初日に続いて安泰。新大関大の里は王鵬を素早い攻めで押し倒し、幸先よく2連勝とした。

他の2大関も危なげない内容で連勝発進。琴桜は得意の右四つから平戸海を一方的に寄り切った。豊昇龍も小結若元春を寄せ付けず、難なく押し出した。

両関脇は大栄翔が若隆景に押し出されて初黒星。霧島は宇良の突き落としに屈し、2連敗となった。小結正代も2連敗。《共同通信》

【プロ野球】

26年ぶり3度目の日本一に輝いたDeNAの三浦大輔監督が11日、南場智子オーナーと東京都内の日本記者クラブで記者会見し「改めて優勝とはこれほどいいものかと感じた」と、現役投手だった1998年以来の頂点に感慨深げだった。

トレードマークのリーゼントで登壇。レギュラーシーズンは3位だったこともあり、「リーグ優勝からの日本一連覇が最大の目標。まだ目標があることは非常にいいこと」と意欲的に話した。

プロ野球初の女性オーナーとして知られる南場氏は念願成就に「26年お待たせしたファン、支援をくださった全ての方に喜びを届けられたことが最高の喜び」と述べた。《共同通信》

【北朝鮮による日本人拉致問題】

新潟市で横田めぐみさん=失踪当時(13)=が北朝鮮に拉致されてから15日に47年となるのを前に、拉致被害者で新潟産業大特任教授の蓮池薫さん(67)が11日、同市で講演した。蓮池さんは「北朝鮮の主張のうそを暴いて、真実は何かをしっかり押さえることが、ぶれない救出運動につながる」と訴えた。

新潟日報社が主催し、100人以上が参加。同社は毎年、めぐみさんが拉致された11月15日ごろ、蓮池さんを迎えて対談や講演会を開いている。蓮池さんは1978年に新潟県柏崎市で拉致され、2002年に帰国を果たした。《共同通信》

【東京株式市場】

週明け11日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が続伸した。終値は前週末比32円95銭高の3万9533円32銭。国内企業の決算発表が相次ぐ中、業績や通期見通しが好調だった銘柄が買われた。前週末の米国市場で主な株価指数がそろって終値の最高値を更新したことも好感された。

東証株価指数(TOPIX)は2.47ポイント安の2739.68。出来高は約20億2618万株だった。《共同通信》

【国民民主党・玉木雄一郎代表】不倫報道認め謝罪

国民民主党の玉木雄一郎代表は11日、国会内で記者会見し、一部週刊誌による不倫報道をおおむね事実と認め、謝罪した。代表の進退については「仲間に諮る」と述べた。党所属議員が特別国会の首相指名選挙で自身に投票するかどうかについても党で協議するとした。その後の両院議員総会で玉木氏の代表続投を確認し、首相指名選挙も1回目と決選投票のいずれも玉木氏に投票する従来の方針を維持することを確認した。

玉木氏は会見で「家族のみならず、期待を寄せていただいた全国の皆さまに心からおわびを申し上げる」と述べ、約10秒にわたり頭を下げた。同時に「しっかり仕事で返したい」と議員辞職は否定した。

総会では玉木氏の代表続投に対する反対意見はなかった。首相指名選挙についても全会一致で玉木氏に投票することを決めた。

これに先立ち、榛葉賀津也幹事長は記者団に「(玉木氏には)政策実現に全力を傾けてほしい」と話し、代表を続投すべきだとした。首相指名選挙での玉木氏への投票についても「当然だ。党としてはそうだと思っている」と語った。《共同通信》

【中国・珠海市】車暴走20人超負傷

中国広東省珠海市の体育施設で11日午後7時50分(日本時間同8時50分)ごろ、スポーツタイプ多目的車(SUV)が暴走し、多数の人をはねて逃走した。地元警察は12日、35人が死亡し、43人が負傷したと発表した。警察は運転していた62歳の男の身柄を拘束。動機について「離婚後の財産分与の結果に対する不満が引き起こした」と明らかにした。

国営新華社によると、習近平国家主席は事件は「極めて悪質だ」と非難、負傷者を全力で救い、対立やもめ事を解消して極端な事件の発生を防ぐよう重要指示を出した。国内では最近、無差別に相手を狙った殺傷事件が各地で相次いでいる。

男は拘束される際に刃物で自分の首を切りつけ、意識不明となった。現場はランニングコースで多くの人が走ったり散歩したりする場所で、本来は車が入れない。

インターネットに投稿された発生直後とみられる映像には、人々が血を流して倒れ、動かない様子が写っていた。スポーツ用の服を着ている人も多かった。「社会への無差別の報復だ」とのコメントも寄せられた。《共同通信》

【ウクライナ情勢】

フランスのマクロン大統領とスターマー英首相は11日、パリのエリゼ宮(フランス大統領府)で会談し、ロシアの侵攻を受けたウクライナへの支援継続の決意を再確認した。フランスメディアが伝えた。

米大統領選でウクライナ支援に消極的とされるトランプ前大統領が勝利し、継続支援に暗雲が垂れ込めている中、欧州の主要国である英仏が結束を新たにした。

英首相報道官によると、両首脳はパレスチナ自治区ガザとレバノンの情勢に深い懸念を強調した。

スターマー氏は第1次大戦休戦記念日の式典に出席するためパリを訪れた。《共同通信》

【中東情勢】

イスラエル軍は11日、レバノン北部アッカールの村を空爆した。レバノン保健省によると、8人が死亡した。イスラエル軍は親イラン民兵組織ヒズボラ掃討作戦でレバノン南部に侵攻したが、ロイター通信は昨年10月の交戦開始以降、これまでに攻撃した中で最北部だと報じた。

イスラエルメディアによると、同国のカッツ国防相は軍の会合で「われわれは攻撃を続けなければならない。停戦や中断はない」と述べ、強硬姿勢を示した。

カッツ氏は10日に「ヒズボラを打ち破った」と発言したが、ヒズボラによるイスラエルへのロケット弾攻撃は11日も相次いだ。《共同通信》

パレスチナ自治区ガザやレバノン情勢を協議するためのアラブ・イスラム諸国臨時首脳会議が11日、サウジアラビアの首都リヤドで開かれた。サウジの実権を握るムハンマド皇太子は冒頭でガザでの戦闘をパレスチナ人に対する「虐殺」と述べ、イスラエルを強く非難した。

皇太子は「パレスチナとレバノンの同胞への罪深い攻撃が続いている」とレバノン侵攻も含めてイスラエルを批判した。イスラエルとイランの対立を巡っても、イランの主権を尊重し、領土を攻撃しないよう国際社会はイスラエルに義務付けるべきだと強調した。

国営サウジ通信によると、今回の首脳会議はサウジが開催を呼びかけた。《共同通信》

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