2024 令和6年9月17日(火) レバノン・ポケベルが爆発、2800人負傷
令和1967日目
2024/09/17
この日のできごと(何の日)
【レバノン】ポケベルが爆発、2800人負傷
レバノンの首都ベイルート郊外など各地で17日、親イラン民兵組織ヒズボラ戦闘員らが使用する小型の通信機器が相次いで爆発した。アビアド保健相によると子どもを含む9人が死亡、約2800人が負傷した。通信機器は「ポケットベル(ポケベル)」型で、ヒズボラが数カ月前に持ち込んだとみられる。レバノン外務省は「イスラエルのサイバー攻撃」と非難。ヒズボラは報復を宣言した。
ヒズボラは昨年10月のパレスチナ自治区ガザでの戦闘開始後、イスラエル軍と戦うイスラム組織ハマスに連帯を表明。イスラエルとの国境地帯でイスラエル軍と交戦を続けている。今回の爆発を受け、双方の交戦激化につながる恐れがある。
ロイター通信などによると、爆発はヒズボラが影響力を持つベイルート南部やベカー高原を中心に約1時間にわたり発生。ヒズボラはイスラエルの通信傍受や追跡を警戒して携帯電話の使用を制限し、代わりに爆発した通信機器を使っていたという。通信機器を持ち歩いていた人のポケットや手の中などで爆発した。《共同通信》
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昼下がりの街中で突然、叫び声が響いた。レバノン各地で17日、小型通信機器が相次いで爆発した。親イラン民兵組織ヒズボラの戦闘員らが持ち歩いていたとされるが、爆発の原因は特定されていない。「信じられない」「次はどんな攻撃があるのか」。イスラエルの関与が疑われる中、市民には衝撃と恐怖が広がった。
「次は私たちのスマートフォンが狙われるかもしれない。あらゆる物が危険に見える」。電話取材に応じた首都ベイルート南部の女性ファティマさん(34)は声を震わせた。爆発は「花火かと思った」というが、叫び声が次々と聞こえ、外を見ると道路には爆発で負傷した人のものとみられる血が流れていた。数分後には救急車が駆け付け、周辺は混乱したという。
通信機器の爆発があったのは午後3時半ごろとみられる。中東メディアは商店で買い物中の男性が爆発の衝撃で倒れ込む様子が写ったカメラの映像を報じた。各地の病院には負傷者が殺到した。《共同通信》
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イランのアラグチ外相は17日、レバノンのハビブ外相と電話会談し、レバノンで小型の通信機器が相次いで爆発し、多数が死傷したことについて「市民を標的にしたシオニスト(イスラエル)のテロ行為だ」と強く非難した。
イラン外務省によると、アラグチ氏は負傷者の治療やイランへの移送のために支援を提供する用意があると伝えた。国営メディアによると、爆発で駐レバノンのイラン大使が軽傷を負った。
爆発した通信機器はレバノンの民兵組織ヒズボラの戦闘員らが使用していた。イランはヒズボラを軍事、財政両面で支えている。《共同通信》
【大相撲】
大相撲秋場所10日目(17日・両国国技館)大関昇進を目指す関脇大の里は関脇霧島を寄り切り、10連勝で単独首位を保った。霧島が敗れて1敗勢がいなくなり、後続と2差に広がった。
両大関は琴桜が豪ノ山を寄り切って7勝目、豊昇龍は琴勝峰を押し倒して6勝目を挙げた。関脇阿炎は宇良のとったりに屈し、早くも負け越しが決まった。両小結は平戸海が6勝目、大栄翔は星が五分になった。
全勝の大の里を2敗で霧島、若隆景、錦木、高安の4人が追う展開。十両は千代翔馬と尊富士が1敗でトップに並んだ。《共同通信》
【プロ野球・17日】
西武は17日、球団記録の通算194セーブを挙げた増田達至投手(36)が今季限りで現役引退すると発表した。今季は12試合でセーブがなく、0勝2敗、防御率4.09。6月14日を最後に登板がなかった。
兵庫・柳学園高から福井工大、NTT西日本を経て13年にドラフト1位で入団。15年に最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得し、20年には33セーブで最多セーブに輝いた。球団を通じ「チームを勝利へ導く九回のマウンドに上がり、その役割を果たした時のファンの皆さまの歓声は一生忘れることはありません」とコメントした。
12年で通算559試合に登板し、31勝40敗194セーブ、防御率3.03。
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ソ2―3日
日本ハムが6年ぶりのシーズン勝ち越しを決めた。0―1の六回に万波の適時二塁打で同点に追い付き、水野の適時打で勝ち越した。山崎が6回1失点と粘り、2年連続2桁となる10勝目。ソフトバンクは連勝が7でストップした。
楽5―4ロ
楽天が逆転サヨナラ勝ちで4連勝。3―4の延長十回に浅村、安田の連打で無死一、三塁として渡辺佳の犠飛で追い付き、なお2死一、二塁で代打・伊藤裕が中前に適時打した。ロッテは十回に勝ち越したが、国吉が打たれ3連敗。《共同通信》
【東京株式市場】
連休明け17日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が続落した。下げ幅は一時700円を超え、節目の3万6000円を割り込んだ。終値は前週末比378円54銭安の3万6203円22銭。前日の米国市場でハイテク株主体のナスダック総合指数が下げたことから、東京市場でも半導体関連株が幅広く売られた。
東証株価指数(TOPIX)は15.38ポイント安の2555.76。出来高は約18億7400万株。
米連邦準備制度理事会(FRB)が17、18日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の大幅利下げを決めるとの思惑が市場で広がり、長期金利が低下した。《共同通信》
【秋篠宮皇嗣妃殿下】支援復帰研究員と懇談
秋篠宮妃紀子さまは17日、東京都港区の明治記念館を訪れ、出産や育児で研究を中断した後、日本学術振興会の支援制度で復帰した特別研究員の交流会に出席された。それぞれの研究発表を、メモを取りながら熱心に聞いた。
その後の懇談で、紀子さまは海外でフィールドワークをする際の苦労などを尋ねた。国立民族学博物館の深海菊絵さんが、家族が休みを取って一緒に行くと説明すると、感心した様子だったという。《共同通信》
【陸上自衛隊、仏陸軍】共同訓練
陸上自衛隊とフランス陸軍は17日、宮城県王城寺原演習場で、市街地での戦闘を想定した共同訓練を報道公開した。仏陸軍はイラクなどで対ゲリラ戦に従事した経験があり、市街地戦に関するノウハウを共有する目的。昨年、南太平洋の仏特別自治体ニューカレドニアで実施したのに続いて2回目。
陸自第39普通科連隊(青森県弘前市)など約100人と、仏南部ニームを拠点とする第6軽機甲旅団約50人が参加。市街地のホテルで自衛官1人が人質に取られたことを想定し、ライフル銃を装備した仏陸軍が空砲を放ちながらホテルに突入し、人質を奪還するまでの流れを確認した。《共同通信》
【ロシア・北朝鮮外相会談】
ロシアのラブロフ外相は17日、モスクワで北朝鮮の崔善姫外相と会談した。ロシア外務省によると、両外相は今年6月のロ朝首脳会談でプーチン大統領と金正恩朝鮮労働党総書記が合意した包括的戦略パートナーシップ関係に沿った両国関係の発展について意見交換した。
崔氏は18日からロシア北西部サンクトペテルブルクで開かれる国際会議「ユーラシア女性フォーラム」の枠組みに基づく第1回「BRICS女性フォーラム」に参加するために訪ロした。
崔氏は今年1月の訪ロ時にはプーチン氏と会談したが、ペスコフ大統領報道官によると、今回は会談予定はない。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
英国防省は17日、ウクライナ侵攻でロシア軍の死傷者が61万人を超えたとの推計を発表した。ロシア軍が前線に投入する兵力を補充する必要に迫られ、新兵動員を続けていると指摘した。米紙ウォールストリート・ジャーナルは両軍の死傷者は計約100万人で、ロシア側の死者は約20万人、負傷者は約40万人だと報じた。
米ニュースサイト、ポリティコは16日、今年2月に解任されたウクライナ軍のザルジニー総司令官が、8月に始まったロシア西部クルスク州への越境攻撃に反対していたと報じた。越境後の展開が見えず、越境攻撃は「賭けだと感じていた」という。
ザルジニー氏はウクライナの首都防衛に成功するなど戦果を上げた。《共同通信》
【MLB】
米大リーグは17日、各地で行われ、マーリンズ戦に1番指名打者(DH)で出場したドジャースの大谷が、三回に5試合ぶりの本塁打となる48号2ランを放ち、メジャーで史上初めて「48本塁打、48盗塁」を記録した。レギュラーシーズンは残り11試合。
メジャー通算では219本塁打とし、レンジャーズなどでプレーした秋信守(チュシンス)(韓国)を抜いてアジア出身選手最多記録を更新。今季110打点に伸ばし、2005年の松井秀喜(当時ヤンキース)の116打点に次ぐ日本人歴代2位となった。この日は5打数1安打2打点で、試合は9―11で敗れた。
レイズ戦に4番DHで出たレッドソックスの吉田は4打数無安打で、チームは3―8で敗戦。カブスの鈴木はアスレチックス戦に3番DHで出場し、4打数1安打。試合は3―4で敗れた。《読売新聞》