令和1735日目

2024/01/29

【連続企業爆破事件】桐島聡を名乗る男、死亡

1974〜75年に起きた連続企業爆破事件の一つに関与したとして、爆発物取締罰則違反容疑で指名手配されていた過激派「東アジア反日武装戦線」のメンバー桐島聡容疑者(70)を名乗る男が29日午前、入院先の神奈川県鎌倉市の病院で死亡した。捜査関係者への取材で分かった。死因は病死で、関係者によると、死亡確認は午前7時33分。末期の胃がんで治療を受けていた。

警視庁公安部はDNA型鑑定などで身元の確認を進めている。確認できれば、容疑者死亡で書類送検する方針。

桐島容疑者は約49年間逃亡。容疑者本人であれば、長期間にわたる逃亡生活や組織の全容解明は遠のいた。国際手配が続く他の容疑者の追跡にも影響を与えそうだ。

男は約1年前から通院し、今年入院した。25日になって「桐島聡」を自称。「最期は本名で迎えたい」と話していた。

男は「内田洋」という名前を使い数十年前から神奈川県藤沢市の工務店で、住み込みで働いていた。金融機関の口座を持たず、勤務先から現金で給料を受け取っていたとされる。《共同通信》

1974〜75年に起きた連続企業爆破事件の一つに関与したとして爆発物取締罰則違反容疑で指名手配されていた過激派「東アジア反日武装戦線」のメンバー桐島聡容疑者(70)を名乗る男が、29日に死亡する前の警視庁公安部の任意聴取に対し、指名手配容疑となった爆破事件について話していたことが捜査関係者への取材で分かった。

公安部は男が入院しているとの情報を得た今月25日以降、神奈川県鎌倉市の病院で事情聴取。重篤だったため短時間の聴取を断続的に重ねてきた。今後、本人と確認されれば、容疑者死亡で書類送検する方針。公安部はDNA型鑑定などで確認を進めているが、少なくとも数日はかかる見込み。

連続企業爆破事件を巡り指名手配されていた過激派桐島聡容疑者(70)を名乗る男が死亡した。容疑者本人かどうかは警視庁が確認中だが、取材に応じた親族は29日、「(指名手配の)ポスターで顔を見るたびに嫌な思いをしてきた」と複雑な心境を明かした。

この親族はこれまで、桐島容疑者との関係を周囲から問われることがたびたびあったという。末期の胃がんだった男は「最期は本名で迎えたい」と話したとされるが、「50年も逃げ続けたのなら偽名のままでよかったのに」と語気を強めた。

今月入院した男は、神奈川県藤沢市の工務店に住み込みで数十年間働いていた。《共同通信》

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【JAXA】探査機SLIM運用を再開

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は29日、世界5カ国目の月面着陸をした探査機「SLIM(スリム)」の運用を28日から再開したと明らかにした。着陸時の姿勢異常で発電できなかった太陽電池パネルが、太陽の向きが変わって稼働し始めたとみられる。バッテリーもなくなり中断していた月面での鉱物観測も実施できたとしている。

鉱物観測では、月の地中深くにあるマントルに由来する鉱物「かんらん石」の組成を分析し、月がどのように形成されたのか歴史を解明する。世界初となる「ピンポイント着陸」の成功に加え、月の起源に迫る研究でも成果が期待できそうだ。

JAXAによると、28日夜に探査機との通信を確立し、特殊カメラによる岩石などの撮影も再開した。中断前に撮影した画像を基に対象を絞り、新たな画像を取得して岩石の組成を分析する。今後、さらに数日間の運用が見込まれるという。

スリムは20日、月の赤道南側の「神酒の海」にあるクレーター付近に降りた。だが「逆立ち」するように頭側を下にして着陸し、太陽電池パネルは西側を向いていた。 《共同通信》

【令和6年能登半島地震】

死者238人に

石川県は29日、能登半島地震で確認された死者が新たに2人増え、同日午後2時現在で238人になったと明らかにした。2人はいずれも珠洲市。連絡が取れない安否不明者は19人で、28日から変動はなかった。

県によると、住宅被害は新たに620棟確認され、4万4386棟になった。断水は輪島市や珠洲市などのほぼ全域で継続し、県全体では影響が4万1千戸を超えている。

中小企業被害数千億円

能登半島地震による中小企業や小規模事業者への被害が新潟、富山、石川、福井の4県の合計で数千億円規模に上る可能性があることが29日分かった。揺れや液状化による建物や設備の損壊が多数確認されており、伝統工芸や観光が盛んな地域経済に甚大な打撃が及んでいる。政府は補助金や金融支援を通じて、地場産業の再建や雇用維持を後押しする方針だ。

4県の自治体関係者などへの取材で判明した。石川県では観光名所「輪島朝市」の火災で輪島漆器の工房などに壊滅的な被害が生じた。商工会議所幹部からは「輪島市だけで3千億円くらいの被害がある」との声が上がる。

半島北部の奥能登エリアでも建物被害が相次いだ。《共同通信》

【プロ野球】

阪神の合同自主トレーニングが29日、沖縄県宜野座村のキャンプ地で始まった。今季から選手会長を務める中野拓夢内野手はノックで軽快な動きを見せ「沖縄に来たら始まるという実感が強くなる。気が引き締まる」と語った。

昨季キャンプで二塁へコンバート。いきなりゴールデングラブ賞を獲得したポジションで守りにさらに磨きをかける。守備練習では遊撃へのバックトスを丁寧に繰り返した。

今季のグラブケースやバットケースはチームカラーの黄色に。メーカーが選んだ色で、希望したわけではないと明かしつつ「連覇を目指してタイガースカラーで、ってことで」と笑った。《共同通信》

【自民党・茂木派】政策集団へ脱皮

自民党茂木派会長の茂木敏充幹事長は29日の記者会見で、同派の在り方に関し「いわゆる派閥としては解消し、新たな政策集団に脱皮する」と述べた。同派の参院議員約20人は国会内で会合を開き、個人の判断による派閥退会容認を決めた。会合後、石井準一参院国対委員長は記者団に「各議員は居心地が良ければ残るし、意味がなければ退会する」と語った。

会合で新たに退会意向を示した議員はいなかった。茂木派は30日に全ての所属議員対象の会合を党本部で開き、意見集約を図る。

茂木派は、派閥裏金事件を受けて、総務相に届けている政治団体「平成研究会」を当面維持した上で、政策集団への移行を検討している。《共同通信》

【東京株式市場】

週明け29日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は反発した。前週末の米国ダウ工業株30種平均が上昇したことや、外国為替市場の円安ドル高進行を支えに、幅広い銘柄に買い注文が広がった。

終値は前週末比275円87銭高の3万6026円94銭。東証株価指数(TOPIX)は31.83ポイント高の2529.48。出来高は約13億7660万株だった。《共同通信》

【名張毒ぶどう酒事件】再審認めず

三重県名張市で1961年、女性5人が死亡した名張毒ぶどう酒事件の第10次再審請求審で最高裁第3小法廷(長嶺安政裁判長)は、奥西勝元死刑囚=2015年に89歳で病死=の妹の岡美代子さん(94)による特別抗告を棄却する決定をした。29日付。再審を認めない判断が確定する。

裁判官5人中4人の多数による結論。行政法学者出身の宇賀克也裁判官は「再審を開始すべきだ」との反対意見を述べた。名張事件の再審請求審を巡り、最高裁で反対意見が出たのは初めて。

決定は、弁護団が新たに提出した証拠は「確定判決に合理的な疑いを生じさせるものではない」とした名古屋高裁、同高裁異議審の決定を支持した。弁護団は30日に記者会見を開き、最高裁決定が十分な審理をしていないとして「新たな再審請求に向けて準備を進めたいと考えている」と明らかにした。

64年の一審無罪判決が二審で逆転死刑となり、その後確定。第7次請求で名古屋高裁が05年、再審開始決定を出したが、異議審で取り消されるなど60年余りの間に裁判は異例の経過をたどった。《共同通信》

【香港高裁】中国恒大に清算命令

香港高等法院(高裁)は29日、経営再建中の中国の不動産大手、中国恒大集団の外貨建て債務を巡り、恒大に清算命令を出した。債務再編案の取りまとめに進展がなかったとして、恒大側の審理延長の訴えを退けた。ただ、香港の司法機関の決定が及ぶ範囲は不透明で、今回の判断が中国本土で展開する恒大の不動産事業にどの程度影響が及ぶかが焦点となる。

恒大の経営危機を皮切りに中国では不動産市況の低迷が鮮明となり、経済全体の足かせとなっている。清算決定により、消費者の購買意欲がさらに減退する可能性もありそうだ。

恒大は昨年6月末時点で2兆3882億元(約50兆円)の負債を抱え、本拠を置く広東省政府の指導で再建を進めてきた。この中で、債権者の一部が香港で清算を申し立てていた。

ロイター通信によると恒大はこれまでに、債務の一部を恒大本体や上場子会社2社の株式と交換することなどを、債権者に提案。高裁は昨年12月の審理で、提案の詳細な内容を提示するよう恒大に求めていた。《共同通信》

【スポーツ仲裁裁判所】ワリエワ選手は4年間資格停止

スポーツ仲裁裁判所(CAS)は29日、2022年北京冬季五輪でドーピング問題が発覚したフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(17)=ロシア=に、4年間の資格停止と21年12月以降に出場した大会の失格処分を科すと発表した。

裁定は同五輪で日本が3位だったフィギュア団体の順位繰り上げについては明示せず、判断は関係するスポーツ団体に委ねるとした。ワリエワは1位となったロシア・オリンピック委員会(ROC)の出場選手で、ROCも失格となれば日本は銀メダルに繰り上がる。メダル授与式は約2年間開かれていない。《共同通信》

【イタリア】アフリカに8千億円拠出へ

イタリアのメローニ首相は29日、アフリカの開発に55億ユーロ(約8700億円)以上の資金を拠出すると表明した。ローマで開催したアフリカ諸国の首脳らとの国際会議で述べた。エネルギーや農業分野への投資を通じて経済発展を支援し、欧州へ逃れる不法移民の数を抑制する狙いがある。

2022年に発足したメローニ政権は「不法移民排斥」を公約に掲げたが、移民増加に歯止めがかからず、アフリカ諸国の課題に対処する姿勢を示した。メローニ氏は記者会見で、今年の議長国を務める先進7カ国(G7)の会合でもアフリカ支援を主要テーマにする意向を明らかにした。《共同通信》

【イスラエル】シリア攻撃

国営イラン放送は29日、シリアの首都ダマスカス郊外の住宅がイスラエルの攻撃を受け、2人が死亡、数人が負傷したと伝えた。攻撃があった地域はイランの影響が色濃く、イラン関連の施設があるとされる。

昨年10月にパレスチナ自治区ガザでイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が始まって以降、ハマスを支援するイランとイスラエルの対立も激化している。

シリアでは昨年12月にイラン革命防衛隊の上級軍事顧問が殺害され、今年1月には同隊の軍事顧問5人が空爆で死亡した。イランはイスラエルの犯行と断定し、報復を警告した。《共同通信》

【芦原妃名子さん】死去

雑誌に連載中の漫画「セクシー田中さん」(小学館)の作者で漫画家の芦原妃名子さん(50)が栃木県内で死亡して見つかっていたことが、捜査関係者への取材で判明した。捜査関係者によると、芦原さんの知人らが28日、「連絡が取れなくなった」と警視庁に行方不明者届を提出していた。その後の捜索で、29日に栃木県内で遺体で見つかったという。現場の状況から、自殺を図ったとみられる。

「セクシー田中さん」は2023年、日本テレビがドラマ化した。同作の映像化を巡っては、芦原さんと制作サイドの間で意見が対立し、脚本の一部を芦原さんが直接執筆する事態になっていたという。

芦原さんはSNS(ネット交流サービス)上で、「私が9話、10話の脚本を書かざるを得ないと判断した」などとする書き込みをしていた。さらに連絡が取れなくなった28日午後、自身のX(ツイッター)に「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい。」と投稿していた。

訃報を受け、日本テレビは哀悼と感謝の意を示し、「原作代理人である小学館を通じて、芦原さんの意見をいただきながら、脚本の制作作業の話し合いを重ね、最終的に許諾をいただけた脚本で放送しております」とコメントした。

芦原さんは他に「砂時計」などの作品を手がけた。《毎日新聞》