平成2277日目

平成7年4月3日(月)

1995/04/03

【与謝野馨文相】オウム真理教解散請求も

衆院予算委員会は3日午後、地下鉄サリン殺傷事件に関する集中審議を行った。与謝野文相は、サリン製造可能な薬品を所有していたオウム真理教への捜査に関連し「(宗教法人は)治外法権的な活動が許されているわけではない。(捜査の)結末によっては宗教法人法81条(解散命令)の問題に十分なり得る」と述べ、捜査の進展を見てオウム真理教の解散請求を行う考えを表明した。

村山首相は「信教の自由に名を借りて(宗教団体としての)行為を逸脱する行為は認められない」と指摘し、営利活動などへの課税の在り方を含めて宗教法人法改正の必要性を強調した。《共同通信》



【政界談話室】

○…官邸の首相執務室前の花瓶に飾られた桜が3日開花。村山首相は記者団から「首相は『花咲かじいさん』と呼ばれているが」と問いかけられ「いい話がないからひとついい花を咲かせたいもんだな」と自らに言い聞かすようにつぶやいた。表看板の行政改革が一段落したところで地下鉄サリン事件、警察庁長官銃撃事件が発生。首相は「行革はこれからも続けていく課題だ」と意気込んでみせるが、治安体制を根本から揺るがす犯罪の続発で、花どころか新しい種子をまくゆとりがないのが実情。村山政権に春は来る?

○…自民党の小渕副総裁はこの日午後、与党訪朝団の団長としてソウル市内で記者会見し、李首相らとの会談について「私の判断では、極めて理解を深めていただくことができた」と自画自賛。さらに「与党訪朝団が北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に行く前に来てもよかったが、事後報告でもソウルに来て説明したのは意義深い」と自らの役割を強調。訪韓前は与党内で調整に手間取っている不戦決議問題に韓国側が言及するのではとの観測もあったが、韓国側は一切触れずじまい。小渕氏も「もっぱら今回の訪韓目的のことだけに話題が弾んだ」とほっとした様子だった。(この項ソウル)《共同通信》

【与党訪韓団】韓国首脳と会談

与党3党の訪韓団(団長・小渕自民党副総裁)は3日、韓国の李洪九首相、孔魯明外相、李春九民自党代表、李基沢民主党総裁ら政府、与野党首脳と相次いで会談した。

一連の会談で小渕氏らは与党訪朝団と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との国交正常化交渉再開の合意内容を説明。今後の日朝交渉に当たっては韓国側との協調関係を維持し、北朝鮮の軽水炉転換問題でも米韓両国との緊密な連携関係を守る考えを示し、理解を求めた。

これに対して、李首相は「北の問題については韓日間で徹底した合意の上、協調体制を維持するのが韓国側の基本的な立場だ」と述べ、十分な連絡が必要との認識を強調した。

また首相は、軽水炉転換問題で北側に譲歩すべきでないとの姿勢を示し、「31日が期限の米朝合意が延びるかもしれないが、米朝交渉が続いている限りは日朝交渉も全体の流れの中で進めてもらいたい」と述べ、米朝協議の枠を踏み出さないよう注文をつけた。

与党民自党の李春九代表は「日米と北朝鮮との関係が先走りする形で進めば、今までの韓日米の三角関係にひびが入る。三国の関係が調和の取れた形で進むのが望ましい」と指摘。日朝交渉に当たっては事前に韓国側と十分に意見交換するよう要請した。

また、野党民主党の李基沢総裁は「日朝交渉再開で日本が北朝鮮の戦略に巻き込まれ、韓国が置き去りにされれば新たな混乱を招く恐れがある」と警戒感を表明、慎重な対応を求めた。《共同通信》

【韓国・金大中氏】本格訪日に「感慨無量」

10日から16日まで訪日する韓国の野党、民主党前代表の金大中・アジア太平洋平和財団理事長は3日、ソウル駐在の日本人記者団と会見し、1973年に東京のホテルで拉致された「金大中事件」以来、約22年ぶりの本格的な訪日について「感慨無量だ」と述べた。金大中氏の訪日は事件以来4回目だが、これまでは訪米の帰途などに乗り継ぎ時間を利用した滞在だった。

金大中氏は、今回の訪日の目的を①拉致事件などの支援への感謝表明②アジア新体制についての意見交換③日韓両国民のあつれき解消―の3つだとした。

金氏は「これまで原状回復(がされなければ訪日しない)と言っていたが、20年以上たちいつまでもそれに縛られたくないので、日本に行くことにした」と語り「拉致事件や80年の光州事件で日本の国民やマスコミ、在日韓国人から受けた支援に感謝を表明したい」と述べた。

さらに「今年は韓日国交正常化30周年。政治経済的に密接になっているものの、国民の相互理解はまだまだだ。両国民のあつれきを解消するため、日本国民と腹を割って話したい」と語った。

また、日朝国交交渉再開について「日本は北に誤った判断を与えないよう、韓国と協議しながら進めることが必要」と注文し、米朝関係改善でも「米国は北に対し、韓国とも関係改善すべきだと言わねばならない」との考えを示した。

金大中氏は、日本滞在中に村山首相や河野外相、武村蔵相の与党3党党首らと会談するほか、日本記者クラブ、外国人記者クラブで会見し、阪神大震災の被災地なども訪問の予定。《共同通信》

【第67回選抜高校野球大会】第9日

第67回選抜高校野球大会第9日は3日、甲子園球場で準々決勝4試合を行い、準決勝は銚子商(千葉)-今治西(愛媛)、観音寺中央(香川)-関西(岡山)の顔合わせとなった。銚子商は23年ぶり2度目、他の3校はいずれも初の準決勝進出。四国勢2校がベスト4入りしたのは57回大会の伊野商(高知)池田(徳島)以来、10年ぶり。

春夏通じて甲子園初出場の観音寺中央は長打攻勢で星稜(石川)の左腕山本を攻略。1点差に迫られた七回にも犠飛で加点し、久保-土井のリレーで反撃をかわし、6−4で逃げ切った。

関西は同点に追いつかれた直後の八回、高橋、河月の三塁打などで3点を奪って日南学園(宮崎)を突き放した。左腕吉年は8四球を出しながらも完投し、4-1で勝った。

今治西は今大会3度目の延長戦の末、十三回一死一、三塁から併殺崩れで決勝点を奪い、神港学園(兵庫)に5-4でサヨナラ勝ちした。

銚子商は七回に失策絡みで先制して八回にも1点を追加。島田が前橋工(群馬)打線を6安打に抑えて完封し、2-0で押し切った。《共同通信》



4月3日のできごと