令和1321日目
2022/12/11
この日のできごと(何の日)
【日米比陸軍種ハイレベル懇談】
自衛隊と米軍、フィリピン軍の陸上部隊同士の防衛協力を図る「日米比陸軍種ハイレベル懇談」が11日、朝霞駐屯地(東京都練馬区など)で開かれた。陸上自衛隊トップの吉田圭秀陸上幕僚長らが出席。連携強化で一致し、毎年同様の懇談を開くことで合意した。吉田氏は記者会見で「力による一方的な現状変更を認めず、国際秩序を維持する起爆剤になる」と述べた。
3カ国によるこうした懇談は初開催。日米には、中国が東シナ海や南シナ海への海洋進出を強めているのを踏まえ、フィリピンを交えた連携関係を強めたい狙いがあるとみられる。《共同通信》
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【ボクシング】
世界ボクシング機構(WBO)で3階級を制した元チャンピオンの田中恒成(畑中)が11日、名古屋市武田テバオーシャンアリーナでWBOスーパーフライ級4位のヤンガ・シッキボ(南アフリカ)と10回戦を行い、3―0で判定勝ちした。
2回に左まぶたを切ったが、以降は試合を優位に進めた。距離を詰めボディーブローでスタミナを消耗させた。試合後は「倒せずに悔しい。明確に勝てたことは良かった」と話した。
2020年12月に井岡一翔(志成)に敗れ、世界4階級制覇を逃した27歳。来年に世界王座に再挑戦する意向を示し「強くなった自信はある。4階級を制覇する」と意欲的だった。《共同通信》
【バドミントン】
バドミントンのワールドツアー(WT)ファイナル最終日は11日、バンコクで各種目の決勝が行われ、女子シングルスで世界選手権2連覇中の山口茜(再春館製薬所)が東京五輪銀メダルの戴資穎(台湾)を2―0で破り、優勝を果たした。2017年には前身のスーパーシリーズ・ファイナルを制覇している。
日本勢でただ一人決勝に残った山口は第1ゲームを21―18で先取。第2ゲームは22―20だった。
大会には今季のWTで各種目の年間上位8人(8組)が出場。開催地は新型コロナウイルスの影響で広州(中国)から変更された。(共同)《共同通信》
【COVID-19】
国内で11日、新たに11万8510人の新型コロナウイルス感染者が確認された。前週の同じ曜日より約3万人増加した。内訳は東京1万2163人、神奈川7691人、愛知6879人など。
死者は東京18人、大阪11人など計132人の報告があった。厚生労働省によると、全国の重症者は386人で前日から8人増えた。《共同通信》
【自民党・萩生田光一政調会長】中国をけん制
台湾を訪問中の萩生田光一自民党政調会長は11日、日台関係に関するフォーラムで基調講演した。台湾への軍事的圧力を強める中国について「力による一方的な現状変更の試みは決して容認できない」とけん制。日本の防衛力強化への決意を示すとともに、防衛費増額に向けた財源捻出に関し「国債償還の60年ルールを見直し、償還費を回すことも検討に値する」と述べた。
台湾海峡の平和と安定の維持が「自由で開かれたインド太平洋」の最大の試金石になるとした上で、中国が8月に台湾周辺で弾道ミサイルを発射し、日本のEEZに落下したことに言及。「差し控えるべきだ」と批判した。《共同通信》
【ispace】月着陸船を打ち上げ
民間として日本初の月着陸を目指す宇宙ベンチャーispace(アイスペース、東京・袴田武史社長)は11日、独自に開発した月着陸船を米フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げた。来年4月末ごろ月に到着する計画だ。
同社の月探査計画HAKUTO(ハクト)―Rの第1弾で、今回は着陸船と探査車を月面に送り込む。着陸技術の検証を狙って、東京の管制室からの操作で北半球に着陸させる。
着陸船は米スペースXのロケットから分離し、いったん地球からおよそ150万キロ離れたポイントを目指す。エネルギーを大幅に節約するためあえて遠回りし、その後に月の周回軌道に入る。《共同通信》
【宇宙船オリオン】帰還
米国が主導する国際月探査アルテミス計画の第1弾として無人飛行試験を実施した宇宙船オリオンが11日、メキシコ沖の太平洋に着水し、帰還した。地球と月の間を往復する26日間、230万キロの行程だった。米航空宇宙局(NASA)は得られた飛行データを分析し、2024年に予定する有人飛行に備える。
飛行士の居住空間となる円すい形のカプセルは時速約4万キロで大気圏に突入し、3千度の高温に耐えた後にパラシュートで降下した。NASAのネルソン局長は記者会見し「大成功だ。米国だけでなく参加各国にとっても素晴らしい日になった」と話した。《共同通信》