令和500日目
2020/09/11
この日のできごと(何の日)
【安倍晋三首相】安保政策で談話発表
安倍晋三首相は11日、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア(地上イージス)」の配備断念を受けた安全保障政策に関する談話を発表した。敵ミサイル迎撃に依存した従来の防衛に疑問を呈し、安倍内閣が敵基地攻撃能力を念頭に検討した「ミサイル阻止に関する安全保障政策の新たな方針」を基に与党との協議を経て、年末までに「新たな方策」を示すとした。
首相談話は11日の国家安全保障会議(NSC)で了承されたが、閣議決定は行っていない。新政権で策定された具体策は年末に改定する防衛計画大綱と中期防衛力整備計画に反映させる見通し。
談話では地上イージスの代替策を検討していると説明したうえで「迎撃能力を向上させるだけで本当に国民の命と平和な暮らしを守り抜くことができるのか」と指摘。その上で「抑止力を高め、わが国への弾道ミサイル等による攻撃の可能性を一層低下させていくことが必要」とした。
新たなミサイル阻止能力は憲法の範囲内で国際法を順守して行われ、専守防衛の考え方は変更しないと説明。攻撃は米国、防衛は自衛隊が主として担う役割分担も変えないとし、「与党ともしっかり協議」することも明記した。
新たな能力が必要な背景として、核・ミサイルの開発を進める北朝鮮が「わが国を攻撃する能力を既に保有している」と説明。「新型の短距離弾道ミサイルは、ミサイル防衛網を突破することを企図している」とし、ミサイル迎撃に限界があるとの見方を示した。
首相は6月の記者会見で、地上イージスの配備断念を受け、今夏の議論を踏まえた「新たな方向性」を打ち出すと表明した。辞任を表明した8月の記者会見でも具体化に意欲を示していた。《産経新聞》
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【秋篠宮皇嗣妃殿下】54歳の誕生日
秋篠宮妃紀子さまは11日、54歳の誕生日を迎え、宮内記者会の質問に文書で回答された。新型コロナウイルス感染症について「早く状況が落ち着いて、人々が安心して集い、働き、学び、おだやかに暮らせる日の来ることを願っております」とつづられた。
紀子さまはこの1年間で、行事出席などで地方を8回、皇居を含めた都内は65回訪問された。ただ、コロナ禍の影響で3月以降は宮邸での活動が中心となっている。
文書回答では、感染症の歴史や新型コロナの治療の現場、偏見や差別などについて、ご家族とともにオンラインで幅広い分野の関係者から説明を受けられたことを紹介。食事中に家族で話し合うこともあったという。今年7月の九州豪雨に触れ、「避難所など人が密になりやすい場所においての感染症対策も大切な課題」と指摘された。
長女眞子さま(28)と小室圭さんとの結婚については、眞子さまと対話を重ねているとし、「共感したり意見が違ったりすることもありますが、長女の気持ちをできる限り尊重したいと思っております」と答えられた。現状や今後の見通しについては回答を控えられた。《読売新聞》
【ウエストエクスプレス銀河】運行開始
JR西日本の新しい長距離観光特急列車「ウエストエクスプレス銀河」が11日、最初の乗客を乗せ京都駅を出発した。当初、5月の運行開始を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でデビューが約4カ月延期になっていた。
ウエストエクスプレス銀河は6両編成で、西日本の海や空を表現した深い青色「瑠璃紺」の外観が特徴。個室や寝転がってくつろげる席もある。感染対策で、車内に抗ウイルス・抗菌加工をし、空気清浄器を設置した。
11月までは京都・大阪駅と出雲市駅(島根県)を結ぶ夜行特急として週に2往復程度運行し、12月~来年3月は大阪駅と下関駅(山口県)を結ぶ。《共同通信》
【COVID-19】国内感染新たに644人
国内では11日、新型コロナウイルスの感染者が新たに644人確認された。死者は、東京や大阪などで計9人だった。
東京都によると、都内では187人の感染が確認された。経路別では、家庭内の感染が最多の35人で、全体の半数弱の91人は感染経路が特定できていない。
入院患者は前日から11人増の1193人、重症患者も1人増えて24人となった。直近1週間の平均陽性率は前日と同じ3・3%だった。
大阪府では、新たに120人の陽性が判明した。1日当たりの新規感染者は今月1日以来、10日ぶりに100人を超えた。70歳代~90歳代の男女計3人の死亡も確認された。《読売新聞》
【東京株式市場】
11日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は続伸し、前日比171円02銭高の2万3406円49銭と約1週間ぶりの高値で取引を終えた。消費税増税を巡る議論や新型コロナウイルスに伴う国内経済対策に関し、今後も安定した政策運営が続くと期待された。
東証株価指数(TOPIX)終値は11.78ポイント高の1636.64。出来高は約12億9700万株。
菅義偉官房長官が記者会見で消費税率を当面据え置くべきだとの考えを示したことで、増税による景気下押しへの警戒感が和らいだ。
対ドル、対ユーロでの円安基調も平均株価を支えた。《共同通信》
【プロ野球・11日】
ソ4―2西
ソフトバンクが4連勝。三回に周東の適時打と中村晃の犠飛で2点を先制し、2―2の四回はデスパイネの3号ソロで勝ち越した。ムーアが7回2失点で2勝目、森が3年連続となる20セーブ目を挙げた。西武は3安打に封じられた。
ロ2―0オ
ロッテは六回に中村奨の適時打と角中の適時二塁打で2点を奪った。中村稔は自己最長の7回0/3を1安打無失点で2勝目。2番手の沢村がピンチをしのぎ、益田が23セーブ目。オリックスは打線が1安打で山岡を援護できなかった。
楽5―4日
楽天が今季初のサヨナラ勝ちを飾った。3―4の延長十回1死二塁で茂木が7号2ランを放って試合を決めた。6番手の青山が2勝目。日本ハムは1点を追う九回に追い付き、十回に一度は勝ち越しながら逃げ切れなかった。
D2―3中
中日は1分けを含む連敗を3で止めた。一回にアルモンテのソロで先制し、四回は阿部の2点適時打で加点した。柳が5回2/3を1失点で3勝目、R・マルティネスが11セーブ目。DeNAは九回、1点差に追い上げたが及ばなかった。
神4―0広
阪神は西勇が昨年4月以来の完封勝利を無四球で飾り、4連勝でチームトップに並ぶ6勝目。4安打に抑え、3併殺打と手玉に取った。一回に先制打のサンズが2―0の六回はソロ本塁打、八回は梅野も一発。広島は床田が5敗目。
巨2―1ヤ
巨人が逆転で5連勝を飾った。0―1の五回無死一塁で吉川尚の適時二塁打で追い付くと、八回に坂本の15号ソロで勝ち越した。中川が2勝目。ヤクルトは一回に山田哲の8号ソロで先制しながら追加点を奪えなかった。
◇
巨人の原辰徳監督が11日、東京ドームで行われたヤクルト14回戦に2―1で勝ち、監督通算1067勝目を挙げ、川上哲治元監督を抜いて巨人の歴代最多となった。プロ野球単独11位で、歴代最多は南海(現ソフトバンク)の鶴岡一人元監督の1773勝。
原監督は2002年に監督に就任。03年限りで退任したが、06年から15年まで2度目の監督を務め、19年から3度目の指揮を執っている。今季は監督として通算14年目でリーグ優勝8度、日本一3度を誇る。通算成績は1067勝798敗62分け。《共同通信》
【東京地検】初鹿明博衆院議員を不起訴処分
東京地検は11日、タクシー内で女性にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつ容疑で書類送検された無所属の初鹿明博衆院議員(51)を不起訴処分とした。地検は「関係者の名誉とプライバシーを守るため」として、処分理由を明らかにしていない。
初鹿議員は同日付のコメントで「相手の方に不快に思わせた点があったとすれば申し訳ない」と謝罪した上で、「相手の認識と私の認識に違いがあり、考え方を改めるべく自分を見つめ直している途上です」とした。
初鹿議員は2015年、タクシー内で知人女性にキスを迫ったりした疑いで、昨年書類送検され、その後所属していた立憲民主党を離党した。《共同通信》
【新・国民民主党】代表は玉木雄一郎氏
国民民主党の玉木雄一郎代表は11日の記者会見で、立憲民主党などとの合流に参加しない国民議員でつくる新「国民民主党」の代表に、自身が就任することを明らかにした。玉木氏は党運営の方針として「公開と参加」を掲げ、「政策提案型の立ち位置をさらに前に進めていきたい」と語った。
新しい「国民」の参加メンバーは11日、国会近くで断続的に協議し、玉木氏の代表就任を全会一致で決めた。ただ、協議の過程で参加表明していた衆参14人から増子輝彦参院議員が離脱し、13人となった。決定に不満があったとみられる。
新「国民」は東京・平河町の貸しオフィスに党本部を置き、15日に設立大会を開く。設立は11日付。年内に改めて党員や地方議員らも含めた代表選を実施する予定だ。
玉木氏の会見に先立ち、従来の国民民主党は都内で党大会を開き、合流組と非合流組に分党し、母体の党は解散することを決めた。法的には、旧民主党、旧民進党から党名変更を経て続いてきた22年超の歴史に幕を下ろした。
合流組の衆参40人は、分党で立ち上がった暫定政党「民主党」を経て、新「立憲民主党」に合流する。民主党を名乗る政党が約4年半ぶりに「復活」した格好だが、関係者は「三日天下だ」と話している。
一方、従来の立憲民主党も11日、国会内で両院議員総会を開き、解散を決めた。新「立憲民主党」も15日に都内で結党大会を開く。《産経新聞》
【尖閣諸島中国漁船衝突事件】岡田克也氏「船長釈放以外に方法なかった」
岡田克也元副総理は11日、平成22年9月に尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖で発生した海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突事件に関し、中国人船長の処分保留による釈放について「これ以外に方法はなかった」と当時の民主党政権の対応を肯定する見解をブログで公表した。岡田氏は同月7日の事件発生時に外相で、那覇地検が船長の釈放を決めた同月24日時点は民主党の幹事長だった。
岡田氏はドイツ訪問中に事件の連絡を受け、当時の仙谷由人官房長官に電話で「極めて悪質な事案であり、法令に基づき公務執行妨害で逮捕するしかないと私の考えを伝えた」と明らかにした。
同月17日の内閣改造まで外相として中国側と交渉し、中国側の報復措置などが「日中関係に大きな悪影響を及ぼす」と伝達したと強調。船長を起訴するかどうかは仙谷氏を中心に検討されたとした。幹事長就任後は政府の議論の詳細を知る立場になかったとした上で「裁判手続きに入れば長期化し、日中の緊張関係が長い期間にわたり、さらに高まる」ことも懸念されたと指摘した。
また、「検察幹部とコミュニケーションを取ることにとどめた」と検察側と意見調整を行ったことを明らかにしつつ、船長釈放は「検察当局が総合的に判断した結果」と明言した。
その上で「いま考えてもこれ以外に方法はなかったのではないか」「柔軟な措置をとったことはやむをえなかった」と強調。中国側でも「日本政府が大局的な見地から問題解決したことにほっとした関係者も多かった」との見方を示した。
事件をめぐっては前原誠司元外相が、船長の釈放は当時の菅直人首相の指示だったと証言しているが、岡田氏はブログで「菅首相の指示」に言及しなかった。《産経新聞》
【西川善文さん】死去
大手銀行の再編を主導した元三井住友銀行頭取で、日本郵政社長も務めた西川善文氏が11日、死去した。82歳。奈良県出身。葬儀・告別式は近親者で執り行う。
1961年、旧住友銀行に入行。副頭取を経て97年、頭取に就任。2001年に住友銀とさくら銀行が合併して誕生した三井住友銀行の初代頭取に就き、翌年12月に持ち株会社の三井住友フィナンシャルグループ社長を兼任し、05年に特別顧問に退いた。
民営化前の06年1月に発足した日本郵政の社長に就任。郵政民営化に向け、陣頭指揮に当たった。《共同通信》