令和475日目
2020/08/17
この日のできごと(何の日)
【浜松市中区】41・1度を記録
高気圧に覆われた日本列島は17日、西日本から東日本の広い範囲で猛烈な暑さに見舞われた。浜松市中区で午後0時10分、国内の観測史上最高気温に並ぶ41・1度を記録するなど26地点が過去最高気温となった。厳しい暑さは21日頃まで続く見込みで、気象庁は熱中症への厳重な警戒を呼びかけている。
気象庁によると、国内では2018年7月23日に埼玉県熊谷市で41・1度を記録している。この記録に並んだ浜松市は、暖かい空気が山を越えて高温の風となって吹き込む「フェーン現象」が発生し、気温が急上昇したという。
最高気温はこのほか、宮崎県西米良(にしめら)村で39・7度、長野県飯田市で39・5度を記録するなど各地で過去最高気温となった。35度以上の猛暑日も269地点で観測された。
気象庁は「室内でも夜間でも熱中症を発症する危険があるため、日中や外出時に限らず十分に対策を取ってほしい」としている。《読売新聞》
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17日の日本列島は、浜松市で観測史上最も高い気温を観測するなど厳しい暑さとなった。読売新聞のまとめでは、この日熱中症で搬送された人は全国で少なくとも1474人に上り、埼玉県では2人が死亡。新型コロナウイルスの影響で夏休みが短くなった小中学校では同日から授業が再開され、関係者は熱中症と感染予防に気をもんでいる。
国内観測史上最高気温に並ぶ41・1度を記録した浜松市中区。JR浜松駅前の日陰で友人を待っていた同市南区、専門学校生の女性(18)は「家を出た瞬間、モワッとした熱気を感じた。こまめに水を飲んで熱中症に気を付けたい」と手で顔をあおいだ。市内では16日に天竜区で40・9度を観測しており、市民は連日の酷暑にうんざりした様子で汗をぬぐっていた。
この日は東京都や京都府、福岡県など37都府県の269地点で、最高気温が35度以上の猛暑日を記録。お盆明けで通勤客の姿が戻ってきた東京都心では36・5度となり、JR新橋駅前を歩いていた板橋区の会社役員男性(66)は「この暑さは体にこたえる。マスクをつけると息苦しいが、感染防止を考えると手放せない」と話した。《読売新聞》
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【COVID-19】国内新規感染647人
国内では17日、新型コロナウイルス感染者が37都道府県と空港検疫で新たに647人確認された。1日当たりの感染者が1000人を下回るのは5日ぶり。死者は大阪府や千葉県、東京都などで計15人だった。
東京都では、161人が確認され、1日当たりの感染者は6日ぶりに200人を下回った。都によると、直近7日間の平均の新規感染者数は258・7人で、1週間前の10日(335・9人)から77人減った。年代別では、20~30歳代は半数弱の80人。入院患者は前日に比べて61人増の1666人、重症者は同2人増の27人となった。感染のピークが過ぎた可能性について、小池百合子知事は「お盆休みなどの変数がある。専門家に分析をお願いしたい」と述べるにとどめた。《読売新聞》
【東京株式市場】
週明け17日の東京株式市場は、2020年4~6月期の実質国内総生産(GDP)が戦後最悪のマイナス成長を記録したことが重しとなり、日経平均株価(225種)は反落した。
終値は前週末比192円61銭安の2万3096円75銭。東証株価指数(TOPIX)は13.56ポイント安の1609.82。出来高は約8億1922万株だった。《共同通信》
【名古屋市中区】郵便局に刃物男
17日午後3時半ごろ、名古屋市中区栄3丁目の「名古屋南大津町郵便局」にナイフを持った男が押し入り、女性客(56)を人質に取って「200万円出せ」と要求した。男は現金221万円を奪い、女性を連れて逃走したが、約20分後に郵便局から東に約200メートル離れた路上で身柄を取り押さえられ、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕された。
愛知県警中署員2人が郵便局付近と確保場所近くで2発発砲。女性は男に引きずられた際に肘や膝などに軽傷を負った。県警は強盗致傷容疑でも調べている。
中署によると、男は住所不定、無職A容疑者(24)。「金が欲しかった」と供述している。《共同通信》
【米国】ファーウェイ禁輸対象拡大
米商務省は17日、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)への禁輸措置を、さらに拡大すると発表した。メキシコやフランスなど21カ国にある38のファーウェイ関連会社を新たに対象に加える。機器利用を通じた情報流出を警戒し、中国の影響力を排除する姿勢を一段と鮮明にした。
ロス商務長官は17日、ファーウェイと関連会社は中国共産党の政策目標を実現するために「米国の技術で開発された高度な半導体を入手しようとしている」と指摘した。
ロイター通信によると、ファーウェイ関連の禁輸対象は合計で152社に上る。《共同通信》
【安倍晋三首相】病院で検査
安倍首相は17日、東京・信濃町の慶応大病院で診察を受けた。首相周辺は「体調管理のための検診」としている。政府・与党内には、首相の健康状態を懸念する声もある。
首相は午前10時半に病院を訪れ、約7時間半にわたって過ごした。東京都内の私邸に戻った際は、記者団の問いかけに「お疲れさま」と応じただけだった。
首相は第2次内閣発足以降、半年に1回、人間ドックを受診してきた。病院関係者によれば、この日の来院は6月13日に受けたドックの「追加の検査」が目的だという。
首相は、恒例だった山梨県鳴沢村の別荘での静養や地元・山口県入りを見送って新型コロナウイルス対応にあたっており、政府・与党内には「顔色が悪い」「疲れている」と見る向きがある。首相が先月、吐血したとする一部週刊誌の報道も、体調をめぐる臆測に拍車をかけている。
先週末に首相と面会した麻生副総理兼財務相は17日、財務省で記者団に「休まず連続で働いたら、普通だったらおかしくなるんじゃないの」と述べた。《読売新聞》
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安倍晋三首相が17日、東京・信濃町の慶応大病院で検査を受けたことに、自民党からは新型コロナウイルスへの対応で激務が続く首相の体調を心配し、休養を勧める声が相次いだ。ただ、第1次内閣が持病の悪化で幕を閉じた経緯があるだけに、このタイミングでの受診は与野党に波紋を広げそうだ。
「リーダーの健康はとても重要。体調管理のためにも気分転換は必要だ」
首相に近い自民党の稲田朋美幹事長代行は国会内で記者団にこう述べ、首相の体調を気遣った。
首相と初当選同期の野田聖子元総務相も産経新聞の取材に「検査をしっかりやって、万全の状態になっていただきたい。コロナ禍で休む間もなかったと思う」と述べた。
首相は例年、この時期に山梨県鳴沢村の別荘で静養するが、今年は控えている。自民党の甘利明税制調査会長は16日のフジテレビ番組で疲労蓄積を心配し、「責任感が強く、自分が休むことは罪だとの意識まで持っている。数日でもいいから強制的に休ませなければならない」と強調した。
自民党幹部が最近、休養を勧めたところ、首相は「四六時中監視されているような仕事だからね」と述べ、マスコミなどからの批判を気にしていたという。
首相はかつて潰瘍性大腸炎の悪化で退陣を余儀なくされた。こうした過去を踏まえてか、参院重鎮は「麻生太郎副総理兼財務相が首相の『総裁連続4選』と言わなくなった」と指摘。「小渕恵三元首相が倒れたときは後継に森喜朗氏を選んだ。あの時同様、政局に利用する人も出てくるのではないか」(自民党ベテラン議員)との声も漏れる。
一方で、「あくまで検査だ。総裁選モードにはならない」(自民党幹部)、「騒ぎすぎだ。検査はこのタイミングしかなかった」(政府高官)といった声も少なくない。
首相は党の一致結束を重視するだけに、党内各議員の今回の反応を冷静に見極め、9月とされる内閣改造や党役員人事などに反映させる可能性もある。《産経新聞》
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安倍晋三首相が慶応大病院で検査を受けたことについて、野党は世論を意識し、受診を理由にした表立った首相批判は控えつつ事態の行方を注視している。
国民民主党の玉木雄一郎代表は自身のツイッターに「十分に静養されて一日も早く回復されることを祈念します」と投稿。日本維新の会の鈴木宗男参院議員は産経新聞の取材に「責任感ゆえの疲れだ。心配する話ではない」と述べた。
一方、共産党の小池晃書記局長は記者会見で「心配するような状況ではないことを願っている」としつつ、「(記者)会見も国会もやっていないからお休みになる時間はあったのではないか」と皮肉った。
立憲民主党幹部は、第1次政権のように首相が体調不良を理由に退陣する事態も想定し、「その場合、次の首相が勝負に出るかもしれない」と突然の衆院解散・総選挙の可能性に身構えた。《産経新聞》
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共産党の小池晃書記局長は17日の記者会見で、自民党の甘利明税制調査会長が16日のテレビ番組で安倍晋三首相に「ちょっと休んでもらいたい」と発言したことについて「首相は記者会見もほとんどやっていないし、国会も開いていない。十分休まれているのではないか」とけん制した。
慶応大病院で17日に検診を受けた首相に対しては「心配する状況ではないことを願っている」とも語った。《共同通信》