令和263日目

2020/01/18

この日のできごと(何の日)

【世田谷一家殺害事件】遺族が現場を公開

平成12年12月に東京都世田谷区上祖師谷の宮沢みきおさん=当時(44)=方で一家4人が殺害された事件で、被害者の遺族が18日、事件現場となった宮沢さん宅の内部を産経新聞など一部の報道機関に初めて公開した。一家が使っていた家具などが残されており、遺族は「4人はつつましい生活の中で、一生懸命生きていた。その人生の肌触りを知ってほしい」と訴えた。

殺害された妻の泰子さん=当時(41)=の姉、入江杏さん(62)はこの日、現場住宅を訪問し一家の遺品を改めて確認。4人が生きた証しを伝えるため、報道機関への公開に踏み切ったという。

壁にかかっていた写真などは外され、一家の遺品を入れた段ボールが山積みになっていたが、収納家具やテーブルなどはそのまま。2階の居間の壁には、長女のにいなちゃん=当時(8)=と長男の礼君=同(6)=が背比べをした印も残っていた。

入江さんは取材に対して「事件を推理するのではなく、実際に現場を見てその狭さを知ってほしかった。一家は逃げる場所もなく、犯人と戦ったのだと思う」と声を震わせて訴えた。

現場の土地は12年3月、都が隣接の都立公園の拡張のために買収し、一家は引っ越しの猶予期間中だった同12月に殺害された。警視庁が遺族に「証拠保全上、維持が必要」と住宅取り壊しを延期するよう要請。遺族が都と協議して保存が続けられてきたが、外壁の亀裂や屋内の雨漏りなど老朽化が進み、倒壊などに備えて住宅の四方に防護ネットが張られている。

警視庁は建物内で犯人の指紋やDNA型など必要な証拠を保全、現場の状況の捜査書類化と3D映像による記録化も実施したとし、昨年3月、遺族側に取り壊しを正式に打診。入江さんによると、遺族には同12月下旬に改めて、取り壊し延期の要請を解除するとの通知があった。通知から30日後には建物の所有権は都に移るという。

みきおさんの母、節子さん(88)は同30日、一家4人が眠る埼玉県新座市の霊園で墓参りをした際、「犯人を逮捕しない限り事件の風化が早まるのではと思い、まだ取り壊しの判断がつきかねている」と述べていた。

入江さんの代理人弁護士の梓沢和幸氏は「立体的な建物の状況は現場の保存なしには伝わらず、取り壊しを急ぐのは極めて疑問。室内の公開で事件への共感が広がり、取り壊しの抑止力になれば」と話した。《産経新聞》

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【大相撲初場所】7日目

大相撲初場所7日目(18日・両国国技館)大関貴景勝は小結阿炎を押し出して1敗を堅持した。かど番の大関豪栄道は正代を送り倒し、今場所初の連勝で3勝目。正代が初黒星を喫して全勝力士がいなくなった。

関脇朝乃山は北勝富士を寄り切って5勝目を挙げた。1場所での大関復帰を目指す関脇高安は妙義龍を押し出し、連敗を3で止めて3勝目。

1敗は貴景勝と遠藤ら平幕4人。十両は元大関の照ノ富士が7戦全勝で単独トップ。《共同通信》

【競泳・チャンピオンズシリーズ】

競泳のチャンピオンズシリーズ(CS)第2戦は18日、北京で行われ、男子200mバタフライで瀬戸大也(ANA)が世界歴代3位にあたる1分52秒53の日本新記録で優勝した。従来の記録は、松田丈志が高速水着時代の2008年北京五輪で出した1分52秒97。坂井聖人(セイコー)は1分56秒23で3位だった。

今年初の実戦に臨んだ瀬戸は、200m個人メドレーも1分55秒55の自己ベストで制し、既に代表に決まっている東京五輪に向け、上々の調整ぶりを披露した。

男子100m背泳ぎの入江陵介(イトマン東進)は52秒97で、徐嘉余(中国)と同着の1位だった。《共同通信》

【W杯ジャンプ】

ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子蔵王大会第2日は18日、山形市のクラレ蔵王シャンツェ(ヒルサイズ=HS102メートル)で団体第1戦が行われ、伊藤有希(土屋ホーム)丸山希(明大)高梨沙羅(クラレ)勢藤優花(北海道ハイテクAC)で臨んだ日本は合計749.0点で2位に入った。

1回目を2位で折り返した日本は、2回目の最後に飛んだ勢藤優が92メートルを飛び、3位ノルウェーの追い上げを0.4点差でかわした。

オーストリアが889.4点で圧勝し、団体ではW杯初優勝を果たした。《共同通信》

【共産党】政策委員長に田村智子氏

共産党は18日、静岡県熱海市での第28回党大会で、志位和夫委員長の継続を了承した。志位氏は平成12年の委員長就任から20年がたち、政党のトップとしては異例の長さ。大会後の記者会見では世間に「長すぎる」との声もあることについて、「気づいてみたらこのような年月がたっているが、今、必要とされており、皆さんから引き続き『やれ』という判断をいただいたので、頑張るだけだ」と回答した。

「党内の民主主義、現場で努力している方々の声をしっかりと受け止める。自らを律し、この年(65歳)ではあるが、さらに成長していく努力を重ねていきたい」とも語った。《産経新聞》

共産党の第28回大会は18日、志位和夫委員長と小池晃書記局長を続投させる人事を決め、閉幕した。政策委員長には「桜を見る会」問題で安倍政権追及の先陣を切った田村智子参院議員が就任した。女性の政策委員長は初めて。89歳と高齢で去就が注目された不破哲三前議長は、引き続き常任幹部会委員に選ばれた。

志位氏は大会閉幕後に記者会見。桜を見る会を巡る追及で立憲民主党や国民民主党との共闘に一役買った田村氏について「党内外で大きな役割を果たしている。女性が重要な部署を担うことも大事だ」と述べた。田村氏は「重責だが、筋を通し、柔軟性も発揮しながら役割を果たしたい」と語った。《共同通信》

【下地幹郎衆院議員】議員辞職せず

衆院議員の下地幹郎元郵政民営化担当相(58)=比例九州=は18日、日本でのカジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業を巡る汚職事件で贈賄の疑いが持たれている企業側からの現金受領問題を受け、議員辞職はしない考えを表明した。後援会関係者との会合後、那覇市内で記者団に明らかにした。

会合では、議員活動を続けるべきだと要請されたと説明し「後援会の方々の思いを大事にし、これからも頑張っていきたい」と述べた。「便宜供与はしていない」と政府機関への働き掛けなどは重ねて否定した上で「しっかりと説明責任を果たしていく」と強調した。当面は無所属で活動する意向も示した。《共同通信》

【中国・習近平国家主席】スー・チー氏と会談

ミャンマーを公式訪問中の中国の習近平国家主席は18日、首都ネピドーで、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相と会談した。中国雲南省とインド洋への玄関口である西部ラカイン州チャウピューを高速道路などで結ぶ「中国・ミャンマー経済回廊」を実行段階に移すことで一致した。

習氏にとって今年初の外遊。チャウピューには、中国が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」の中核と位置付ける港湾もあり、ミャンマーをインド洋とつなぐ要衝として戦略的に重視し、協力を強化する思惑。

ミャンマー政府によると、両国は計33の協力文書などを取り交わした。《共同通信》

【大学入試センター試験】初日

現行制度では今年が最後となる大学入試センター試験が18日、全国の689会場で始まった。志願者数は前年より1万9131人少ない55万7699人。日程は19日までの2日間で、初日は地理歴史・公民、国語、外国語が行われた。受験者数が多い外国語の筆記には全志願者の93・1%に当たる51万9303人が受験した。一方、係員の対応ミスや蛍光灯が切れるアクシデントなどにより、4会場で最大2時間15分の繰り下げ措置が取られた。

この日は東日本の各地で気温が低く、東京では雪まじりの寒い一日となった。東京都文京区の東京大本郷キャンパスでは、受験者が試験直前まで参考書などを読み込む姿もみられた。《産経新聞》



1月18日 その日のできごと(何の日)