令和175日目

2019/10/22

この日のできごと(何の日)

【即位礼正殿の儀】

即位礼当日賢所大前の儀

天皇陛下は22日午前、皇居・宮中三殿で、「即位礼正殿の儀」を行うことを報告する皇室行事「即位礼当日賢所大前の儀」に臨まれた。

儀式は午前9時過ぎに始まり、陛下は神事服の「帛御袍」姿で回廊に姿を見せられた。皇位の証しである剣と璽(曲玉)を持つ侍従を従えた陛下は、皇祖・天照大神を祭る賢所の内陣に入って拝礼し、「御告文」を大和言葉で読み上げられた。続いて、皇室の祖先を祭る皇霊殿、八百万の神を祭る神殿を順に巡り、同様に報告された。

その後、皇后さまも白い伝統的な装束「五衣」「唐衣」「裳」姿で賢所に入り、続いて皇霊殿、神殿を拝礼された。《読売新聞》

即位礼正殿の儀

天皇陛下が即位を内外に宣言される国の儀式「即位礼正殿の儀」が22日、皇居・宮殿で行われた。5月の皇位継承に伴う「即位の礼」の中心儀式で、186か国や国際機関、各界の代表者ら計1999人が参列した。

儀式は午後1時5分に始まり、陛下が天皇が重要な儀式で着る装束「黄櫨染御袍」姿で「高御座」に、皇后さまは十二単姿で「御帳台」にそれぞれ昇られた。

陛下はお言葉を述べ、「ここに即位を内外に宣明いたします」「国民の幸せと世界の平和を常に願い、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います」などと決意を示された。続いて、えんび服姿の安倍首相が、「天皇陛下を象徴と仰ぎ、平和で希望に満ちあふれる時代を創り上げていくため最善の努力を尽くします」と祝いの寿詞を述べた。

正殿の儀には、秋篠宮ご夫妻ら皇族方11人も装束姿などで参列された。退位して公務から離れた上皇ご夫妻は参列されなかった。

外国の参列者は計423人で、計191の国や地域、国際機関の代表者が、この儀式のために集まった。オランダのアレクサンダー国王やスペインのフェリペ6世国王ら陛下と親しい王族、ドイツのシュタインマイヤー大統領やフィリピンのドゥテルテ大統領ら元首級賓客も多数参列した。

高御座には、陛下のそばの台に皇位の証しの剣璽(剣と曲玉)と天皇の印である御璽、日本国の印・国璽が置かれた。中庭には、安倍首相直筆の「萬歳」の文字を刺しゅうした旛など色とりどりののぼり旗が立てられた。午前中から雨が降ったため、装束姿で太刀、弓などの「威儀物」を持ち、中庭に立つ予定だった宮内庁や内閣府の職員らは、数を減らして建物内の回廊などに並んだ。

儀式では最後に、参列者が安倍首相の音頭で万歳三唱し、皇居近くの北の丸公園で、陸上自衛隊による礼砲が21発うたれ、約30分で終了した。

22日は、国民が祝意を表するためとして今年限りの祝日扱いとなった。《読売新聞》

饗宴の儀

天皇陛下の即位を祝う国主催の祝宴「饗宴の儀」に出席する外国賓客らは22日午後7時20分頃から続々と皇居・宮殿に到着した。男性は勲章付きのえんび服や各国の民族衣装姿、女性はピンクや緑の華やかなドレス姿で、にこやかな笑顔を見せ、宮殿に入った。

両陛下とのあいさつを終えた出席者は、陛下が即位を宣言された「松の間」へ。高御座の前で、説明役の外務省職員にスマートフォンを渡して記念撮影するなど楽しんでいた。

午後9時、外国賓客とのあいさつを終えられた天皇、皇后両陛下は、シャンデリアが輝く宮殿「豊明殿」へ。えんび服に国内最高位の勲章「大勲位菊花章頸飾(だいくんいきっかしょうけいしょく)」を着用した陛下は、平成の即位礼にも参列したブルネイのボルキア国王とにこやかに言葉を交わしながら、ひな壇のテーブル中央につかれた。続いて入場された皇后さまは、光沢のある白のロングドレス姿で、頭上にはティアラが輝いた。お二人は外国王室の賓客らに笑顔で語りかけ、晴れやかな表情を見せられた。《読売新聞》

両陛下のご装束姿を公開

宮内庁は22日、即位礼正殿の儀に臨まれた天皇、皇后両陛下、秋篠宮ご夫妻と長女の眞子さま、次女の佳子さまのご装束姿の写真を公開した。

天皇陛下のご装束は「黄櫨染御袍」と呼ばれる。平安時代、嵯峨天皇が天子の御服と定めて以来、天皇のみが着用できる色の装束として伝わってきた。頭には「立纓の御冠」をかぶられた。

皇后さまは「御五衣・御唐衣・御裳」という、いわゆる十二単をご着用。一番上の唐衣は白と萌葱色。その下の薄紫色の表着には、皇后さまのお印「ハマナス」の紋が入っている。

皇嗣秋篠宮さまは皇太子の装束である「黄丹袍」を着用された。儀式では陛下から譲り受けた歴代皇太子に伝わる「豊後国行平御太刀」を携えられた。 秋篠宮妃紀子さまの十二単には、皇室を象徴する「菊」と秋篠宮さまのお印である「栂」の紋が入っている。 眞子さま、佳子さまも初めて十二単を身につけられた。唐衣などは平成の即位礼正殿の儀で使われたものを再利用された。 女性皇族の十二単のご着用は、即位儀礼と結婚の際に限られるという。《産経新聞》

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【政府】政令恩赦「復権令」を公布

政府は22日、天皇陛下の「即位礼正殿の儀」に合わせ、政令恩赦「復権令」を公布、即日施行した。刑事事件で罰金刑となり、2016年10月21日までに納付を済ませた人が対象となる。約55万人に上ると見込まれ、自動的に制限されていた資格が回復する。

政令恩赦から漏れた人に対し、個々の事情を審査する特別基準恩赦も実施。政令恩赦とは異なり、基本的に自分で出願しないと審査対象とはならない。

国の慶弔に合わせた恩赦は1993年の天皇陛下と皇后さまのご結婚以来、26年ぶり。22日午前、復権令と特別基準恩赦を掲載した官報を発行した。《共同通信》

【共産党】「即位礼正殿の儀」を欠席

共産党は22日の「即位礼正殿の儀」を欠席した。

小池書記局長は21日の記者会見で「高御座の上から天皇が即位を宣し、その下で三権の長が『天皇陛下万歳』と声を上げる儀式のやり方は明治時代のやり方を引き継ぐもので、憲法の国民主権、政教分離の原則に反する」と理由を説明した。「(天皇陛下の即位への)祝意については、(国会が議決した)賀詞に賛成する形で示している」とも語った。共産党は1990年の平成の即位礼に合わせた賀詞には反対している。《読売新聞》

【安倍晋三首相】即位の礼外交

安倍晋三首相は22日、天皇陛下の「即位礼正殿の儀」に合わせて来日したベルギーのフィリップ国王と東京・元赤坂の迎賓館で会談し「長年にわたる皇室と王室の交流は、両国の友好に欠かせない重要な絆だ」と強調した。首相はこの日、計4カ国の国王と個別に会談し、協力関係の強化を確認した。

ブータンのワンチュク国王とは人的・文化交流の促進について意見を交わした。マレーシアのアブドラ国王、カンボジアのシハモニ国王とも面会した。

首相は即位礼外交がスタートした21日、23カ国・地域の大統領らと会い、地域情勢などを巡って協議した。《共同通信》

【台風19号】死者84人に

広範囲で土砂災害や浸水被害を引き起こした台風19号の影響で、22日までの共同通信の集計で死者は13都県、84人に上った。行方不明は9人とみられる。被災地では朝から雨が降り続いたが、警察などが行方不明者の捜索に当たった。内閣府によると、3928人が避難所に身を寄せている。厚生労働省の集計では断水は4万2432戸。

総務省消防庁によると、住宅被害は全半壊が14都県1627棟、一部損壊が28都道府県3138棟。床上浸水は16都県2万9428棟、床下浸水は21都県、3万2981棟となっている。

国土交通省によると、土砂災害は20都県で486件が確認されている。《共同通信》

【富士山】初冠雪

甲府地方気象台は22日、富士山の初冠雪を観測したと発表した。昨年より26日、平年より22日それぞれ遅い。

甲府市の気象台から、職員が午後1時過ぎ、山頂の広い範囲が雪で白くなっているのを確認した。山梨県身延(みのぶ)町の本栖湖畔には多くの観光客が集まり、雲間からのぞく雪化粧の富士山をカメラに収めていた。

また、山梨県北杜市の甲斐駒ヶ岳(標高2967メートル)でも22日、初冠雪が観測された。登山好きで知られる天皇陛下が皇太子時代の1990年に登られた時に案内した元同県職員の斉藤敬文さん(80)は、「山も陛下をお祝いしているようですね」と話していた。《読売新聞》

【北アルプス・立山】初冠雪

富山地方気象台は22日、北アルプスの立山で初冠雪を観測したと発表した。平年より14日遅く、昨年よりは1日遅い。

3000メートル級の山が並ぶ立山の室堂(標高2450メートル)にある「ホテル立山」の男性従業員によると、ここ数日は気温が下がっていた。「21日夜に小雨が降り始め、深夜に雪に変わった。朝になると、山頂から広い範囲で山肌が雪化粧していた」という。

散策道の草木は、黄色や赤に染まっており、従業員は「雪と紅葉の色彩もきれい。台風19号で運休した北陸新幹線が近く再開するので、ぜひ多くの人に来てもらいたい」と話した。《共同通信》

【プロ野球日本シリーズ第3戦】巨2―6ソ(22日) ソフトバンクが逆転勝ち

SMBC日本シリーズ2019は22日、東京ドームに舞台を移して第3戦が行われ、3年連続日本一を目指すソフトバンク(パ・リーグ2位)が6―2で7年ぶりの頂点を狙う巨人(セ・リーグ優勝)を下して3連勝を飾り、3年連続10度目の日本一にあと1勝とした。

ソフトバンクは2―2の四回、代打長谷川勇の犠飛で1点を勝ち越すと柳田の押し出し四球、デスパイネの2点適時打でリードを広げた。巨人は亀井が一回に先頭打者本塁打を放つなど2本塁打したが、投手陣が踏ん張れなかった。

日本シリーズは全試合がナイターで行われ、どちらかが4勝した時点で終了する。《共同通信》

【中国・楽玉成外務次官】「他国の香港介入は許さない」

中国の楽玉成外務次官は22日、北京で開催中の安全保障に関する国際会議「香山フォーラム」で講演し、台湾や香港情勢を念頭に「他国が中国の安定を損なうことは決して許さない」と強調し、米国などの介入をけん制した。

楽氏は、トランプ米政権が安全保障面や人権問題で対中圧力を強めていることを念頭に「台湾や香港、新疆ウイグルとチベット両自治区に関する問題で、中国が自国の利益を損なう結果を受け入れるとの幻想を持ってはならない」と強調した。

一方「世界が必要としているのは新たな機会であり、新冷戦ではない」と指摘した。《共同通信》

【緒方貞子さん】死去

日本人初の国連難民高等弁務官として難民支援に貢献した国際協力機構(JICA)元理事長の緒方貞子さんが22日に死去したことが29日、分かった。92歳だった。東京都出身。関係者が明らかにした。

聖心女子大卒業後、米カリフォルニア大学で政治学の博士号を取得。国際基督教大学准教授から1976年に国連公使に起用された。その後、国連人権委員会の日本政府代表などを務め、91年1月に国連難民高等弁務官に就任。

2000年末まで約10年間の任期中に、イラク・クルド、ルワンダ難民支援などに当たったほか、高等弁務官事務所の財政立て直しなどに取り組んだ。《共同通信》



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