令和56日目
2019/06/25
この日のできごと(何の日)
【衆院】内閣不信任案を否決
衆院は25日の本会議で、立憲民主党など野党5会派が提出した安倍内閣の不信任決議案を与党と日本維新の会などの反対多数で否決した。国会は会期末の26日に閉会し、参院選は7月4日公示―21日投開票の日程で行われる見通しとなった。
立民の枝野代表は不信任案の趣旨弁明で、老後に2000万円の資金が必要とした金融審議会の報告書を政府が受け取らないことなどを批判し、「国民を欺き続ける安倍内閣が続くことは、わが国を破綻の道へと導くことになる」と訴えた。
自民党の二階幹事長は本会議後、「堂々と否決した。参院選に向けて一致団結し、選挙に勝ち抜くように、全力を尽くす」と記者団に語った。西村康稔官房副長官は25日の与党の国会対策の会合で、参院選の日程は26日に閣議決定すると伝えた。
不信任案を巡っては「安倍首相に衆院解散の口実を与える」との見方があり、野党は首相の意向を見極めた上で25日に提出した。《読売新聞》
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【立憲民主党・枝野幸男代表】内閣不信任決議案趣旨説明は55分
立憲民主党の枝野幸男代表は25日の衆院本会議で、安倍晋三内閣不信任決議案の趣旨説明演説を行った。「安倍政権の姿勢は民主主義を空洞化させる。外交についてもやっているふりばかりで成果に結びついていない」などと糾弾し、不信任に値すると訴えた。
演説時間は約55分で、昨年7月20日の衆院本会議で2時間43分を費やした内閣不信任決議案の趣旨説明演説に比べ約3分の1の長さにとどまった。《産経新聞》
【日本維新の会・足立康史衆院議員】「共産党と同じ行動は死んでも嫌」
日本維新の会の足立康史衆院議員は25日の衆院本会議で、安倍晋三内閣不信任決議案に対し、党を代表して反対を表明した。
足立氏は「内閣不信任決議案に反対と申し上げたのは、別に自民党や公明党と行動をともにしたいからではなく、共産党と同じ行動を取るのが死んでも嫌だからだ」と述べた。
安倍政権の経済政策や対米外交については「一定の評価ができる」と述べる一方で、10月に予定する消費税率の10%引き上げに関しては「日本経済は奈落の底に転落し、首相の名声はもくずとなって消え去ってしまうだろう」と批判した。《産経新聞》
【長島昭久氏】自民入党で調整
自民党の萩生田光一幹事長代行は25日の記者会見で、無所属の長島昭久・元防衛副大臣(衆院東京21区、当選6回)を入党させる方向で調整していることを明らかにした。萩生田氏は「長島さんは『自民党で活動したい』という意向を示している。思想信条、行動は我が党に近い。温かい環境で迎えたい」と語った。
長島氏は2017年衆院選で自民党の小田原潔衆院議員(比例東京、当選3回)らを破って当選した。同党の東京21区支部長は小田原氏が務めており、萩生田氏は「競合しないことを前提にしている」と述べた。
長島氏は民主党、民進党、希望の党を経て、現在は衆院会派「未来日本」で活動している。《読売新聞》
【韓国大統領府】日韓首脳会談「開かれない」
韓国大統領府関係者は25日、28~29日の20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)に合わせた日韓首脳会談は開かれないことになったと明らかにした。元徴用工問題を巡る両政府の立場の隔たりが埋まらず、会談を行っても成果が期待できないことが背景にあるとみられる。
韓国側では、G20を機に文在寅大統領と安倍晋三首相が会談し、悪化の一途をたどる日韓関係改善の契機とすべきだとの声が強まっていた。隣国同士の首脳会談見送りは、関係悪化を強く印象付けることになりそうだ。
韓国の康京和外相は25日、韓国の国会で「実現は日本の決定にかかっている」と述べていた。《共同通信》
【韓国・ソウル】米大使館の門に車突っ込む
韓国・ソウルの米大使館の門に25日夕、乗用車が突っ込む事件があり、警察は特殊財物損壊容疑で乗っていた男(40)を拘束した。トランクにはガスのカセットボンベ約20本が積まれていた。聯合ニュースが伝えた。
29~30日にはトランプ米大統領がソウルを訪問予定で、警察は警備を強化するもようだ。
聯合によると、車はレンタカーで、大使館前の道路を進行中、急に進路を変えて大使館の門に突っ込んだ。けが人はなかった。男は調べに「公安検事」だと名乗るなど不可解な供述をしているという。《共同通信》
【イラン】米の最高指導者制裁に反発
トランプ米政権がイランの最高指導者ハメネイ師に対する制裁に踏み切ったことを受け、イラン外務省のムサビ報道官は25日、ツイッターで「外交の道筋を完全に閉ざすことを意味する」と強く非難した。
一方、米政権は原油輸送の要衝、ホルムズ海峡の航行の自由確保を名目に関係国に具体的な「イラン包囲網」への参加を求める動きを見せた。米高官は24日、各国にペルシャ湾岸へイラン監視強化のために艦船などを出すよう要請していると表明した。
イランのロウハニ大統領は25日の演説で、同師への制裁は「ばかげており、目に余る」と憤りをあらわにした。《共同通信》
【リクシル】瀬戸氏のCEO復帰決まる
経営陣の人事を巡る対立が続く住宅設備大手・LIXIL(リクシル)グループは25日、東京都内で定時株主総会を開いた。会社側と、株主の瀬戸欣哉・元最高経営責任者(CEO)(59)側がそれぞれ取締役候補を提案し、瀬戸氏側の候補が新たな取締役会の過半数を占めることになった。株主総会後の取締役会で、同日夜には瀬戸氏のCEO復帰が決まった。
総会には、瀬戸氏側が8人、会社側が10人を新たな取締役候補として提示していた。元最高裁判事の鬼丸かおる氏ら2人は両陣営の候補として重複していたが、瀬戸氏側につくことを明らかにしていた。
株主による議決では、瀬戸氏側の候補者は全員が選任された。一方、会社側の候補者2人は選任されなかった。この結果、新たな取締役は計14人となり、内訳は瀬戸氏側が8人、会社側が6人となった。25日夜、記者会見した瀬戸氏は「ノーサイドで取締役が一つになって頑張る」と述べた。
リクシルグループは昨年秋、瀬戸氏をCEOから退任させた上で、前身の一つ、トステムの創業家出身である潮田洋一郎氏(65)が会長兼CEOに就く人事を決めた。このトップ交代の経緯を機関投資家などが問題視したことをきっかけに、会社側と瀬戸氏側の対立が深まっていた。《読売新聞》
【プロ野球交流戦】
楽0―2広
広島が連敗を3で止めた。一回に菊池涼のソロで先制し、五回に内野ゴロの間に1点を加えた。九里が打たせて取る投球が光り、散発3安打、無四球でプロ初完封を飾り3勝目を挙げた。楽天は貧打が響き2位に後退した。《共同通信》
【サッカー女子W杯】なでしこ、16強で敗退
サッカーの女子ワールドカップ(W杯)フランス大会第18日は25日、レンヌなどで決勝トーナメント1回戦の2試合が行われ、日本代表「なでしこジャパン」はオランダに1―2で競り負けてベスト16で敗退した。日本が準々決勝に進めなかったのは3大会ぶり。
日本は0―1の前半43分に好連係から長谷川(日テレ)が同点ゴール。後半は杉田(INAC神戸)のシュートがクロスバーに当たるなど再三の決定機を生かせず、終了間際に熊谷(リヨン)のハンドで与えたPKを決められた。
もう1試合はイタリアが中国を2―0で下し1991年大会以来の8強入りを決めた。《共同通信》
【皇嗣殿下】水大賞表彰式に出席
秋篠宮さまは25日、東京都の日本科学未来館で第21回日本水大賞の表彰式に出席された。式典で「多くの人々が水を守り、その大切さを継承し、水に関わるさまざまな問題について考える活動をしていかれることを願っています」とあいさつした。
昨年の西日本豪雨にも触れ「水は恵みを与えるだけではなく、大きな自然災害をもたらすものであることも忘れてはなりません」と述べた。
大賞は、瀬戸内海の海底ごみの回収や減少に向け啓発を行う岡山市の山陽女子中・高校の地歴部に贈られた。
日本水大賞は水循環の健全化に貢献した個人や団体に贈られる。秋篠宮さまは同賞委員会の名誉総裁を務めている。《共同通信》
【大崎事件】最高裁、再審認めず
鹿児島県大崎町で1979年、農業Aさん=当時(42)=の遺体が見つかった大崎事件の第3次再審請求審で、最高裁第1小法廷(小池裕裁判長)は、殺人と死体遺棄の罪で懲役10年が確定し服役した元義姉原口アヤ子さん(92)の請求を認めない決定をした。25日付。弁護側が提出した死因鑑定の信用性を否定した上で、再審を認めた鹿児島地裁、福岡高裁宮崎支部の決定を取り消した。再審を認めない判断が確定した。5人の裁判官全員一致の結論。
地裁、高裁段階の再審開始決定を最高裁が取り消すのは、再審請求の判断枠組みを示した75年の「白鳥決定」以降初めて。《共同通信》