2025 令和7年1月29日(水) 外務省、国連委に対抗措置
令和2101日目
2025/01/29
この日のできごと(何の日)
【外務省】国連委に対抗措置
外務省は29日、国連の女性差別撤廃委員会が昨年10月、男系男子に皇位継承を限る皇室典範の改正を勧告したことへの対抗措置を発表した。同委員会の事務を担う国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)に支払っている日本の任意拠出金の使途から同委員会を除外する内容で、外務省によると異例の措置となる。今月27日に同委員会側に伝達した。
北村俊博外務報道官が記者会見で明らかにした。「皇位につく資格は基本的人権に含まれない。男系男子に限定されていることは女子に対する差別に該当しない」と指摘。「皇位継承の在り方は国家の基本に関わる事項だ。女性差別撤廃委員会で取り上げることは適当でない」と強調した。《共同通信》
【埼玉県八潮市道路陥没事故】74歳男性の救助続く
埼玉県八潮市の県道交差点で道路が陥没し2トントラックが転落した事故で、地元消防などは29日、運転手とみられる男性(74)の救助活動を続けた。下水道管が破損しており、同日未明には近くで新たな陥没も発生。穴には大量の水がたまり、作業は難航した。陥没が今後拡大する恐れもある。県は、流れ込む水量を減らすため、近くの川に下水を緊急放流した。
事故は28日午前9時50分ごろ、陥没の目撃者が110番。消防や県によると、大型クレーンを複数台使って29日未明、ワイヤで荷台部分を地上に引き上げたが、男性は見つからなかった。
男性は当初、消防隊員らと会話ができる状態だったが、28日午後1時ごろを最後にやりとりが途絶えた。
県は下水の量を減らすため、県内12市町に下水道の利用自粛を呼びかけ、約120万人に影響するとしている。緊急放流では、同県春日部市のポンプ場からポンプ車で下水をくみ上げ、ホースを使って近くの新方川へ下水を流した。下水の緊急放流は、東日本大震災の際にも実施された。《共同通信》
【ドクターイエロー・T4】引退
東海道・山陽新幹線の点検車両、ドクターイエロー2編成のうち、JR東海が所有する「T4」が役目を終え、29日にラストランを迎えた。「電車のお医者さん」として親しまれ、目撃機会の少なさから「見ると幸せになる」という都市伝説まで生まれた。最後の雄姿を目に焼き付けようと、駅や沿線には鉄道ファンらが詰めかけ、別れを惜しんだ。
T4は「700系」新幹線の車両をベースに開発され、2001年に導入。05年にデビューしたJR西日本のドクターイエロー「T5」と2編成体制で東京―博多間を走行し、レールや電気設備を検査してきた。ダイヤは非公開で、めったに見られない特別な車両として愛された。《共同通信》
【週刊文春】誌面でも訂正
週刊文春編集部は、元タレントの中居正広さんを巡るトラブルにフジテレビ社員が関与していたと報じた記事を、30日発売号の誌面でも一部訂正し、謝罪したことが29日分かった。28日に電子版で訂正していたが、「編集長より」と題した巻末の文章で、訂正の内容を改めて説明した。
編集部は昨年12月26日発売号で、トラブルの当事者とされる女性が、中居さんとの会食にフジテレビ社員から「誘われた」と報じた記事について、その後の取材で「中居氏に誘われた」ことが判明したと発表していた。
30日発売号の特集では、編集部が訂正を発表するきっかけとなった、弁護士の橋下徹さんが「(続報で)しれっと誤りを上書きしていた」と同誌を批判するインタビュー記事も掲載している。
一方、昨年12月19日発売号で中居さんを巡るトラブルを取り上げ、フジ社員が会食に女性を呼んだ、などと報じた週刊誌「女性セブン」の編集部は「取材の経緯についてはお答えしておりませんが、本誌の取材に対して関係者が証言したものを掲載しています」とコメントした。《共同通信》
【大相撲】横綱豊昇龍誕生
日本相撲協会は29日午前、東京都墨田区の両国国技館で大相撲春場所(3月9日初日・エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議と臨時理事会を開き、豊昇龍(25)=モンゴル出身、立浪部屋=の第74代横綱昇進を満場一致で決めた。
台東区の立浪部屋では昇進伝達式が行われ、豊昇龍は口上で「横綱の名を汚さぬよう、気魄一閃の精神で精進致します」と決意を述べた。使者は境川理事(元小結両国)と大鳴戸審判委員(元大関出島)。新横綱の誕生は2021年名古屋場所後の照ノ富士以来で令和2人目。外国出身は8人目、モンゴル出身は叔父の朝青龍らに次いで6人目の最高位。
初場所で豊昇龍は優勝決定ともえ戦を制し、12勝3敗で2度目の制覇。平幕に3敗した点などから、昇進問題を預かる審判部に反対意見もあったが優勝と内容が評価された。
初土俵から所要42場所での昇進は年6場所制となった1958年以降初土俵で6番目の速さ。一人横綱の照ノ富士が初場所中に引退したが、32年ぶりの横綱空位は免れた。《共同通信》
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晴れの日は、くしくも叔父の元横綱朝青龍と同じ1月29日となった。大相撲の新横綱豊昇龍が誕生。東京都台東区の立浪部屋には午前9時ごろに吉報が届き、昇進伝達式では大関昇進時と同じ「気魄一閃」の言葉に決意を込めた。
紋付きはかま姿の新横綱は引き締まった表情。入門から指導してくれた師匠の立浪親方(元小結旭豊)とともに、横綱昇進の瞬間を迎えた。記者会見では「言うことないくらいにうれしい。わくわくしていた」と笑みを交え、心境を語った。
部屋には多くの報道陣が集結。複数のテレビ局で生配信も行われ、約3年半ぶりの新横綱誕生の祝賀ムードに包まれた。《共同通信》
【日本プロスポーツ大賞】
日本プロスポーツ協会は29日、2024年の「日本プロスポーツ大賞」に、パリ五輪の陸上女子やり投げ金メダルの北口榛花(JAL)を選出した。北口は東京都内で行われた授与式後に「うれしさと同時に責任があると思っている。もっと輝くためにどうしたらいいかを日々考えている」とにこやかに語った。
ボクシングの世界スーパーバンタム級主要4団体統一王者の井上尚弥(大橋)、柔道男子66キロ級で五輪2連覇を果たした阿部一二三(パーク24)、パリ・パラリンピックの車いすテニス男子シングルスを制した小田凱人(東海理化)に殊勲賞が贈られた。最高新人賞にはパリ五輪体操男子3冠の岡慎之助(徳洲会)が選ばれた。《共同通信》
【東京株式市場】
29日の東京株式市場は日経平均株価(225種)が4営業日ぶりに反発した。終値は前日比397円91銭高の3万9414円78銭。前日まで3営業日続落して計900円以上値を下げた反動で、割安感の出た銘柄中心に買い注文が集まった。
東証株価指数(TOPIX)は18.69ポイント高の2775.59。出来高は約17億1644万株だった。《共同通信》
【首相動静】
石破茂首相は29日の参院代表質問で、所得税が発生する「年収103万円の壁」の123万円への引き上げに関し、個人消費の増大につながるとの認識を示した。国内経済について、物価と賃金がともに上がる好循環にあるとし「デフレ脱却への歩みは着実に進んでいる」と主張した。医療費の支払いを一定に抑える「高額療養費制度」の見直しに理解を求めた。
首相は、123万円への引き上げを明記した2025年度税制改正大綱を踏まえ、関連法案提出に向けた作業を進めていると説明。引き上げの政策効果に関し、働く人の賃金などの総額を示す雇用者報酬が1千億円程度増えるとし「25年度の個人消費が0.1ポイント程度押し上げられると見込んでいる」と答弁した。
国民民主党の川合孝典氏は、引き上げ幅が小さく手取りが増えないと批判し、178万円に引き上げるべきだとの考えを示した。
首相はデフレ脱却を巡り、日銀との間で見解の相違はないと強調した上で「デフレ脱却の判断は慎重、適切に行う」と語った。《共同通信》
【デンマーク・NATO首脳会談】
デンマークのフレデリクセン首相は28日、北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長と会談し、自治領グリーンランドを含む北極圏の防衛強化で一致した。ロイター通信が報じた。トランプ米大統領は、グリーンランド購入に意欲を示し、応じない場合は強硬手段も辞さない構え。デンマークは警戒を強めている。
グリーンランドは大部分が北極圏に位置し、軍用品開発などに必要なレアアース(希土類)が豊富に埋蔵されている要衝。ロイターによると、会談で両者は「全ての同盟国が役割を果たすことで合意した」という。《共同通信》
【インド】宗教行事で30人死亡
インド北部プラヤグラージで29日未明、世界最大の宗教行事といわれるヒンズー教の祭典「クンブ・メラ」の会場に詰めかけた人々が折り重なるように倒れ、地元警察は少なくとも30人が死亡、60人が負傷したと発表した。
プラヤグラージはガンジス川とヤムナ川が合流する地点で、ヒンズー教徒の聖地の一つ。聖なる川で沐浴するとあらゆる罪を洗い流すことができると信じられている。地元メディアによると、29日は期間中でも特別な日とされ、1億人が訪れる見通しとなっていた。
クンブ・メラは今月13日に始まり、地元州当局は2月26日までの期間中に延べ4億人以上の来訪を見込んでいる。《共同通信》
【米政府】グアンタナモに不法移民収容へ
トランプ米大統領は29日、ホワイトハウスで演説し、キューバのグアンタナモ米海軍基地に不法移民約3万人を収容する施設の設置を指示する大統領令に同日署名すると述べた。不法移民が凶悪犯罪を引き起こしているとし、グアンタナモに収容すれば脱出するのは難しいと指摘。「移民犯罪の惨劇の根絶に向けて一歩前進した」と述べた。
万引や窃盗などの容疑で逮捕された不法移民の拘束継続を義務付ける法案にも署名し、同法が成立した。これまでは万引容疑で警察に逮捕された場合は程なく釈放されていたが、厳罰化した。20日の2期目就任後、法案に署名したのは初めて。
法律は、昨年2月に南部ジョージア州でベネズエラから不法入国した男に殺害されたレーケン・ライリーさん=当時(22)=にちなんで名付けられた。男は以前に万引の疑いで逮捕されていたが、釈放されていた。
今月8日に下院を通過後、上院で一部修正されて可決。このため下院が22日に再び可決した。共和党が多数派を占める上下両院で一部の民主党議員も賛成に回った。《共同通信》
【この日の米・トランプ大統領】
トランプ米大統領は29日、「過激なジェンダー主義」や、米国の制度に人種差別が組み込まれているという考えを子どもに押し付ける公立学校への連邦政府の資金援助を停止する大統領令に署名した。「愛国教育」の推進も盛り込んだ。
トランプ政権は、バイデン前政権が推進したLGBTQ(性的少数者)の権利を擁護する政策を過激なジェンダー主義だとして批判している。白人優位の社会構造に人種差別が組み込まれているとする考え方についても「白人が加害者」との見方を助長しかねないと反発している。
大統領令は「反米で有害な思想を子どもにすり込むことは公民権法に違反する」と指摘した。《共同通信》
【米・ワシントン】旅客機と陸軍ヘリが衝突
米首都ワシントン近郊のレーガン・ナショナル空港付近で29日午後9時(日本時間30日午前11時)ごろ、アメリカン航空の小型旅客機と米陸軍のヘリコプター「ブラックホーク」が空中衝突した。連邦航空局(FAA)が明らかにした。旅客機と軍用ヘリはいずれもポトマック川に墜落、ワシントンの当局者によると28人の遺体を収容した。トランプ大統領は30日の記者会見で「生存者はいない」と述べた。旅客機は乗客60人と乗員4人、軍用ヘリには3人が乗っていた。
在米日本大使館が搭乗者に邦人がいなかったかどうか確認している。林芳正官房長官は30日午後の記者会見で「邦人の生命、身体に被害が及んでいるという情報には接していない」と述べた。
アメリカン航空やFAAによると、旅客機はボンバルディアCRJ700で、同航空の子会社PSA航空が運航。中西部カンザス州ウィチタからレーガン空港に向かい、滑走路に進入中だった。ヘリは南部バージニア州の軍施設フォート・ベルボア所属で訓練飛行中だったとみられる。《共同通信》
◇
暗闇の中、回転するかのように大きく傾いた小型旅客機。軍用ヘリコプターとみられる小さな光と重なった瞬間、炎が散り、爆発音が響き渡った。米首都ワシントン近郊で起きた衝突事故。ポトマック川に墜落した旅客機に妻が乗っていたという男性は「川から引き上げて」と祈るように語った。
「20分後に着陸する」。米メディアによると男性は事故直前に妻からメッセージを受け取った。すぐ返信を送ったが、届かなかったとみられる。
目撃者は「機体が正常ではない角度で傾いた。火花が見え、その後すぐに真っ暗になった」とCNNテレビに語った。近隣の住民は「異常な音が2度聞こえた。戦地のようだった」と証言した。
事故直後から何台もの救急車両や捜索用ボートをけん引した警察車両が続々と現場へ。周辺は封鎖され、沿岸警備隊や消防士らが救助活動を続けた。夜のポトマック川の水温は1~2度で、活動は難航が予想される。
普段はジョギングを楽しむ市民の憩いの場となっている川沿いは、一転して緊張感に包まれた。《共同通信》
【下條アトムさん】死去
俳優、ナレーターとして活躍した下條アトムさんが1月29日、死去した。78歳。東京都出身。葬儀は近親者で行った。
NHK連続テレビ小説「信子とおばあちゃん」「藍より青く」などに出演。テレビ番組「世界ウルルン滞在記」では独特の抑揚をつけた「出会ったぁ」のナレーションで広く親しまれた。米俳優エディ・マーフィさん出演映画の吹き替えでも人気を集めた。
所属事務所によると、2023年に急性硬膜下血腫を患い、闘病中だった。最近になって体調が急変したという。《共同通信》
