2024 令和6年12月13日(金) 仏新首相にバイル氏
令和2054日目
2024/12/13
この日のできごと(何の日)
【フランス】新首相にバイル氏
フランスのマクロン大統領を支える中道政党「民主運動」トップのフランソワ・バイル氏(73)が13日、フランスの新首相に就任した。今年に入り4人目の首相。6〜7月の国民議会(下院)総選挙以降続く政治混乱の収拾が最大の課題となる。
バルニエ首相率いる内閣が5日に総辞職したことを受け、マクロン氏が13日にバイル氏を新首相に任命した。バルニエ氏から引き継ぎを受けたバイル氏は記者団に、財政問題などに取り組む姿勢を強調。「成功よりも困難に直面する可能性の方がはるかに大きいことを知っている」と語った。
欧州では、フランスと共に欧州連合(EU)をけん引するドイツでも11月に連立政権が崩壊。ロシアのウクライナ侵攻への対応など課題が山積する中、独仏の国内政治によるEUへの影響が懸念されている。《共同通信》
【プロ野球】
西武の高橋光成投手が13日、5500万円減となる2億1千万円で契約を更改した。球団のシーズンワースト記録となる11連敗を喫し、10年目で初の白星なし。エースとしての期待を裏切り「こんなことあるのかということが起きた。22勝0敗なら今年の分を返せる。そのくらいの気持ちでいく」と雪辱を誓った。
投球フォームの迷いが不振の要因とし、既に大幅な改造に取り組み始めた。背番号13の先輩に当たる西口文也新監督からは電話で「頼むよ」と言われたそうで「特別な思いがある。西口さんのために頑張りたい気持ちは一番強い」と意気込んだ。
平良海馬投手は2度目の契約更改交渉で5千万円減の年俸2億円でサインした。今季は22試合で3勝2敗。先発での起用を熱望しながら認められず3日の交渉で保留したが、出来高払いの内容が充実したため救援の役割を受け入れた。「それだけやってほしいという思いが伝わった。責任を持ってやりたい」と気持ちを新たにした。(金額は推定)《共同通信》
【東京株式市場】
13日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が反落した。前日まで4日続伸したことから、当面の利益を確定する売り注文が広がった。
終値は前日比378円70銭安の3万9470円44銭。東証株価指数(TOPIX)は26.47ポイント安の2746.56。出来高は約19億9363万株だった。《共同通信》
【自民党、公明党】年収の壁123万円案
自民、公明、国民民主3党の税制調査会幹部は13日午後、所得税が生じる「年収103万円の壁」を巡り国会内で協議した。与党側から20万円引き上げて123万円とし、2025年分所得から適用する案を提示した。178万円を求める国民民主側は反発し、さらなる上積みを求めた。与党は月内に25年度税制改正大綱を決めたい考えで、国民民主側と来週前半に再協議し結論を急ぐ。
また自民、公明両党は防衛力強化の財源とする所得、法人、たばこ3税のうち、法人税とたばこ税の増税を26年4月から始めることで一致。所得税の増税開始時期の決定は先送りする。
13日の協議では、103万円の壁に関し、基礎控除と給与所得控除を10万円ずつ引き上げてそれぞれ58万円、65万円とする案を与党側が示した。合計で123万円となる。25年分は年末調整で対応するとしている。 《共同通信》
【G7首脳】テレビ会議
日米欧の先進7カ国(G7)首脳は13日、テレビ会議を開いた。議長国イタリア政府によると、首脳らはウクライナに侵攻するロシアと、北朝鮮の軍事協力拡大を非難。ロシアに加え「ロシアの戦争の支援者に対して引き続き措置を講じる」ことで一致した。アサド政権が崩壊したシリア情勢の安定に向けた対応も協議した。
日本政府によると、石破茂首相は北朝鮮のロシア派兵などロ朝協力の進展により、インド太平洋地域の安全保障にも影響が及ぶとの懸念を各国と共有した。ウクライナの復興支援に注力していく考えも強調した。
首脳らはシリアを巡り「平和で安定的な政権移行」の実現を呼びかけた。《共同通信》
【シリア情勢】
シリア人権監視団(英国)は13日、アサド政権崩壊に伴い、シリア各地で治安が悪化していると伝えた。中部ハマや北部アレッポなどで武装勢力による住民への襲撃が相次いでいるという。首都ダマスカスなどへのイスラエル軍の空爆もあり、混乱は当面続きそうだ。
監視団によるとハマ郊外では武装集団が民家を襲い5人を殺害。別の村でも11人が処刑されたとしている。アレッポでは男性が銃撃で死亡し、南部スワイダでも男性が遺体で見つかった。監視団は「これらはシリア全土での混乱拡大と同じ時期に起きた」と指摘した。
またダマスカスなどの軍事拠点6カ所にイスラエル軍の空爆があった。《共同通信》
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シリアのアサド政権が崩壊した8日、首都ダマスカス近郊のセドナヤ刑務所から7年ぶりに解放された男性(53)が13日、共同通信の取材に応じ、過酷な実態を証言した。「職員の拷問が横行し、わずかな食事を奪い合って死者も出た」。自身は前歯を抜かれ、足の爪をはがされた。アサド前大統領らの「戦争犯罪」追及を訴えた。
マフムード・ムスタファさんはシリア内戦で激戦が続いた首都南部ヤルムーク地区のパレスチナ難民キャンプ出身。2017年、書類を受け取るために当局を訪れた際、突然顔を布で覆われ、連行された。
「おまえはテロリストだ」。取り調べで妻子を拷問すると脅され「『そうだ』と自供してしまった」。セドナヤ刑務所に入れられた。1部屋に約40人が詰め込まれ、会話は禁じられた。イスラム教の礼拝は過激派の行いだとして禁止された。それでも礼拝すると、電気ケーブルで千回以上たたかれる罰を受けた。
食事は1日2回。卵1個を7人で分け合った。1部屋でパン3切れしか提供されなかった日、独占しようとした収容者が、別の収容者に首を絞め殺されたこともあった。《共同通信》
【ウクライナ情勢】
ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、国内にロシア軍の多数のミサイルと無人機による攻撃があったと発表し「エネルギー施設に対する最大規模の攻撃の一つだ」と訴えた。エネルギー最大手DTEKは火力発電所が「深刻な被害」を受けたと明らかにした。
ロシア国防省は13日、米国製長射程兵器によりロシア南部タガンログの軍用飛行場が11日に攻撃を受けた報復として、ウクライナのエネルギー施設に大規模な攻撃を行ったと発表した。目的を達成し、すべての対象を撃滅したとしている。
トランプ次期米大統領は12日公表の米誌のインタビューで、ウクライナ軍による長射程兵器でのロシア領攻撃が緊張を高めているとして「大きな過ちだ」と批判した。
ゼレンスキー氏によると、ロシア軍は巡航ミサイルや弾道ミサイルなど93発を発射し、少なくとも1発は北朝鮮製だったとされる。このうち81発を迎撃したと主張した。200機近くの無人機も飛来したという。
ロシア軍は、ハリコフ州には弾道ミサイルを発射、けが人が出ているもようだ。《共同通信》
