2024 令和6年12月12日(木) 韓国・尹錫悦大統領、戒厳令は「正当」
令和2053日目
2024/12/12
この日のできごと(何の日)
【韓国・尹錫悦大統領】戒厳令は「正当」
韓国の尹錫悦大統領は12日、テレビで国民向けの談話を発表し、「非常戒厳」宣言は正当な措置だったとして「弾劾にも捜査にも堂々と立ち向かう」と表明した。戒厳令は「司法審査の対象にならない統治行為だ」として、内乱罪には当たらないと主張。捜査や弾劾を巡る動きが加速する中「最後の瞬間まで国民と共に闘う」と述べ、辞任を拒否した。
与党「国民の力」の韓東勲代表は大統領の談話発表を受け、党として弾劾訴追案への賛成が必要だと表明した。最大野党「共に民主党」は12日、弾劾案を国会に再提出した。14日に採決する。与党内で賛成の動きが広がりつつあり、可決される可能性がある。
尹氏は談話で、戒厳令は「国民に危機状況を知らせ、憲法秩序を守り回復するためだった」と主張。国会への軍投入は、秩序維持のためで国会の機能をまひさせる目的ではなかったと訴えた。
野党が「国政をまひさせている」と改めて批判。中央選挙管理委員会への兵力投入も、背景に北朝鮮によるハッキング攻撃があったとして正当化した。《共同通信》
【今年の漢字】
日本漢字能力検定協会は12日、2024年の世相を1字で表す「今年の漢字」が「金」に決まったと発表した。「金」が選ばれるのは今回で5回目。パリ五輪・パラリンピックの金メダル獲得などの「光の金」と、政治の裏金問題や金目当ての闇バイト強盗事件などの「影の金」という二つの面で注目が集まったとした。
京都市の清水寺で同日、森清範貫主が縦約1.5メートル、横約1.3メートルの和紙に揮毫した。
1995年に始まった今年の漢字は30回目を迎えた。協会のウェブサイトやはがきで応募を受け付け、最多得票の漢字を選んだ。
応募総数は22万1971票で、金は1万2148票。「佐渡島の金山」(新潟県佐渡市)の世界遺産登録も理由に挙げられた。2位は「災」。1月の能登半島地震とその後の記録的豪雨を心配する人が多かった。3位の「翔」は、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の活躍などから選ばれた。
森貫主は自身が考えていた今年の漢字について、能登地震を踏まえ「みんなつながっているという意味を込めて『輪』を想像していた」と話した。《共同通信》
【プロ野球】
阪神は12日、国内フリーエージェント(FA)権を行使していた原口文仁内野手(32)が残留すると発表した。11月12日にFA権の行使を表明していた。原口は球団を通じて「タイガースのため、ファンの皆さまのためにタテジマのユニホームを着てグラウンドを駆け回りたい」とコメントした。近日中に記者会見する。
原口は東京・帝京高からドラフト6位で2010年に入団し、1軍で初出場した16年に11本塁打。大腸がんを患ったが、19年に手術を受けて克服した。今季は主に代打で52試合に出場して打率2割4分1厘、2本塁打、9打点だった《共同通信》
【東京株式市場】
12日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が4日大幅続伸した。前日の米国のハイテク株上昇を受けて、半導体関連銘柄に買い注文が膨らんだ。
終値は前日比476円91銭高の3万9849円14銭。東証株価指数(TOPIX)は23.72ポイント高の2773.03。出来高は約19億3245万株だった。《共同通信》
【2024年度補正予算案】衆院通過
政府の経済対策を裏付ける2024年度補正予算案は12日の衆院本会議で、自民、公明両党に加え、日本維新の会と国民民主党などの賛成多数により可決され、衆院を通過した。立憲民主党などは反対したが、参院は与党が多数を占めており、補正予算案は来週成立する運びだ。与党は立民の要求に配慮し、能登半島地震の復興予算について、24年度予算の予備費から1千億円充当した。予算案の修正、可決は28年ぶり。
政府、与党は13日からの参院審議を経て17日成立を目指す。
衆院通過を受け、石破茂首相は「熟議の上で、多くの党の賛成を得て通過したことをありがたく思っている」と記者団に述べた。
立民の野田佳彦代表は補正予算案に関し、基金の積み増しなど緊急性の低い支出が含まれているとして「根本的な欠陥がある。是正されない限り賛成できない」と記者団に述べた。
補正予算案の歳出(支出)総額は13兆9433億円。経済対策の経費が13兆9310億円となった。住民税が課税されない低所得世帯に配る3万円の給付金を計上した。《共同通信》
【中国・習近平国家主席】ロシア前大統領と会談
中国の習近平国家主席は12日、北京でロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長(前大統領)と会談した。習氏は両国関係の発展を強化する考えを示した。中国国営通信新華社が伝えた。 ロシアが侵攻したウクライナ情勢を巡り、習氏は事態のエスカレートを望まない姿勢を示し「情勢緩和を促進する」と表明。メドベージェフ氏は両国の協力が高い水準にあり、引き続き「戦略的協力を推し進めていく」と強調した。《共同通信》
【仏・ポーランド首脳会談】
フランスのマクロン大統領は12日、ポーランドの首都ワルシャワでトゥスク首相と会談し、ロシアの侵攻を受けるウクライナの支援について協議した。マクロン氏は共同記者会見で、トランプ次期米政権が交渉による早期戦闘終結に意欲を示していることを巡り「米国と協力し、ウクライナや欧州の利益、安全保障を考慮した方策を見つける必要がある」と述べた。
ポーランドのメディアは11日、同国とフランスが、ロシアとの戦闘終結後のウクライナで平和維持活動に当たる4万人規模の外国軍派遣の可能性を協議していると報じた。会談でも議題に上ったとみられる。《共同通信》
【イスラエル・パレスチナ情勢】
イスラエル軍は12日もパレスチナ自治区ガザでの戦闘を続け、最南部ラファでは支援物資を配布していたところを攻撃、民間人13人が死亡した。中部ヌセイラトでは避難先となっていた住宅が攻撃され、15人が死亡。パレスチナ通信が報じた。
米ニュースサイト、アクシオスによると、イスラエルの対外特務機関モサドのバルネア長官は11日、ガザ停戦交渉を仲介するカタールの首都ドーハを訪れ、ムハンマド首相兼外相と会談した。イスラエル訪問中のサリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は12日、ネタニヤフ首相と会談。トランプ次期米大統領の1月の就任を前に交渉妥結に向けた動きが活発化している。《共同通信》
【米誌タイム】今年の人にトランプ氏
米誌タイムは12日、毎年恒例の「パーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」に米国のトランプ次期大統領(78)を選んだと発表した。暗殺未遂や刑事訴追を経験しながらも11月の大統領選で勝利し「米国の政治を変革させた」と評価した。
トランプ氏は12日にニューヨーク証券取引所でタイム誌への謝意を述べた後、取引開始の鐘を鳴らし、セレモニーとともに自身の選出を祝った。トランプ氏は大統領選で初めて勝利した2016年も「今年の人」に選ばれている。
米経済誌フォーブスが11日に発表した「世界で最もパワフルな女性」100人では、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長(66)が3年連続で首位となった。米大統領選でトランプ氏に敗れたハリス副大統領(60)は昨年3位だったが、ランク外となった。
同誌は政治家の他にも大企業の幹部や富豪を選出している。
日本からは東京都の小池百合子知事(72)が66位、サントリー食品インターナショナルの小野真紀子社長(64)が73位に入った。《共同通信》
