2024 令和6年11月16日(土) 岩屋毅外相、ウクライナ訪問

令和2027日目

2024/11/16

この日のできごと(何の日)

【岩屋毅外相】ウクライナ訪問

岩屋毅外相は16日(日本時間同)、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪れ、シビハ外相と会談した。ロシアによる侵攻の長期化を踏まえ、支援を続ける姿勢を強調。会談後の共同記者発表で、安全保障分野の情報共有に向け、両国の外交・防衛当局者によるハイレベル安保政策対話を開催すると表明した。ゼレンスキー大統領とも面会した。

岩屋氏は、シュミハリ首相を表敬訪問し、日ウクライナ間で機密情報の交換を可能にする「情報保護協定」の署名式に立ち会った。

10月の石破内閣発足後、閣僚がウクライナを訪問したのは初めて。トランプ次期米大統領がウクライナ支援に消極的で、交渉で戦争を終結させると公言する中、支援を継続する日本の立場を明確にした。

岩屋氏はシビハ氏との会談で「日本はウクライナと共にある」と伝え、大型変圧器や小型発電機など厳しい冬に備えたエネルギー分野の支援を説明。北朝鮮によるロシア派兵といったロ朝の軍事協力について議論した。《共同通信》


【JR函館線】貨物列車が脱線

16日午前1時40分ごろ、北海道森町のJR函館線森―石倉間を走行していたJR貨物の貨物列車が脱線した。同社によると、先頭の機関車1両を含めた21両編成で、脱線したのは貨車5両。乗車していた運転士1人にけがはなかった。詳しい状況や原因を調べている。

JR貨物やJR北海道によると、現場は森駅から約3.3キロの緩やかなカーブ。車両は名古屋貨物ターミナル駅から札幌貨物ターミナル駅に向かい、食品や工業製品を運んでいた。走行中に非常ブレーキが作動、運転士が脱線を確認。貨車の12、15、17、19、20両目が進行方向右側に脱線し、20両目は約30m分離していた。脱線は通過した踏切付近から発生し、近くのレールに3カ所の損傷があった。

運輸安全委員会は鉄道事故に当たるとして、調査官2人を派遣。事故の影響でJR函館線は森―長万部間で始発から運転を見合わせた。再開の見通しは立っていない。札幌と函館を結ぶ特急「北斗」が運休した。

道内では、2013年の函館線大沼駅構内の事故など貨物列車の脱線が相次いでいる。《共同通信》

【J1】

明治安田J1第29節第5日(16日・ヤマハスタジアム=1試合)8月の台風により未消化だった一戦で、J2降格圏の18位磐田が横浜Mに3―4で競り負けた。終盤にジャーメインの2ゴールで追い上げたものの3連敗で勝ち点35から伸ばせず、残留圏の17位柏とは5差のまま。アンデルソンロペスが3得点した横浜Mは勝ち点49で9位に浮上した。《共同通信》

【大相撲】

大相撲九州場所7日目(16日・福岡国際センター)新大関大の里は宇良を力強く押し出し、連敗を免れて5勝目を挙げた。豊昇龍は阿炎に引き落とされて初黒星。琴桜は熱海富士を上手投げで退けて1敗を守った。

両関脇は霧島が小結正代を寄り切って2勝目。正代は5敗目。大栄翔は平戸海をはたき込んで白星を先行させた。小結若元春も4勝目。

全勝が消え、1敗に琴桜、豊昇龍、平幕の隆の勝、阿武剋の4人となった。《共同通信》

【北朝鮮による日本人拉致問題】

新潟市で横田めぐみさん=失踪当時(13)=が北朝鮮に拉致されてから47年が過ぎ、問題の早期解決を願う「忘れるな拉致 県民集会」が16日、同市で開かれた。母早紀江さん(88)はオンラインで参加し「あまりにも長い年月、大切な問題が全く動いていない」と語り、一刻も早く問題を解決してほしいと訴えた。

拉致被害者家族会代表でめぐみさんの弟拓也さん(56)、哲也さん(56)、20 02年に帰国した被害者の曽我ひとみさん(65)らも出席した。

めぐみさんは市立寄居中1年だった1977年11月15日夜、バドミントン部の練習を終えた下校途中に消息を絶った。《共同通信》

【APEC首脳会議】

アジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議は16日、「効果的な多国間協力が一段と重要だ」との決意を表明した首脳宣言を採択し閉幕した。貿易・投資、気候変動を含む環境などを列挙し「前例のない急激な変化」が起きていると指摘。関税の大幅引き上げ、気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」からの再離脱といった保護主義や「米国第一主義」を掲げるトランプ次期米大統領をけん制した。

石破茂首相は「自由で開かれた貿易・投資環境を維持、強化しなければならず、(会議で)その重要性を強調した」と述べた。首脳宣言でも非差別的で、予測可能な貿易・投資環境の重要性を確認。紛争処理機能が停止する世界貿易機関(WTO)の改革に取り組むと約束した。

トランプ氏は、米国への全輸入品に10〜20%、中国からの輸入品に対しては60%の関税を課すと主張。世界トップの経済大国が関税強化を実行すれば、貿易が停滞し国際経済の成長に打撃を与えかねない。

首脳宣言は、急激な変化の分野として他に食料・エネルギー安全保障を挙げた。《共同通信》

【野球・プレミア12】

野球の国際大会「プレミア12」で1次リーグB組の日本代表が16日、台北ドームで台湾を3―1で下し、開幕3連勝を飾った。17日のキューバ戦に勝てば1位での突破が決まる。

日本は一回に森下(阪神)の犠飛で先制。三回は辰己(楽天)の適時二塁打、四回は源田(西武)のソロ本塁打で加点した。先発の才木(阪神)は六回途中3安打無失点。七回に北山(日本ハム)がソロを浴びたが、逃げ切った。

日本は17日にキューバ、18日にドミニカ共和国と対戦する。

キューバはオーストラリアに4―3で勝ち、ともに1勝2敗となった。韓国はドミニカ共和国に9―6で逆転勝ちし、2勝2敗。ドミニカ共和国は1勝3敗。上位2チームが東京ドームでの2次リーグに進む。《共同通信》

【中国】学校で切りつけ、8人死亡

中国江蘇省無錫市の職業教育を行う学校で16日午後、男(21)に刃物で切り付けられ、8人が死亡、17人が負傷した。男は現場で拘束された。地元警察によると、男は同校に通っていたが試験に失敗し、卒業証書を受け取れなかったことなどを恨み犯行に及んだという。

地元警察によると、男は容疑を認めている。

中国では11日に広東省珠海市で男が車を暴走させ35人が死亡する事件が起きたばかり。各地で切り付け事件も相次いでおり、6月に江蘇省蘇州で日本人母子が負傷したほか、9月には広東省深センで登校中の日本人男児(10)が刺殺された。《共同通信》

【首相動静】

石破茂首相は16日(日本時間17日)、訪問先のペルーで首都リマ郊外にある故フジモリ元大統領の墓を訪れ、献花した。フジモリ氏は1990年にペルーで日系人として初めて大統領に就任。96年の日本大使公邸人質事件で武力解決を指揮した。今年9月に死去した。《共同通信》

石破茂首相は16日(日本時間17日)、訪問先のペルーで記者団の質問に答え、南米からの帰国途中に模索していたトランプ次期米大統領との会談を見送ると表明した。「トランプ氏側から、法律上の制約があり、いずれの国とも会談しないと説明を受けた」と述べた。トランプ氏の大統領就任後の会談を再調整する。

首相によると、トランプ氏に対して多くの国から会談依頼が寄せられているものの、大統領就任前には外国首脳らとの会談や接触は行わないとの国内法に基づいて断っていると伝えられた。首相は「双方が最も都合が良い時期に、なるべく早期に会談を行いたい」と語った。《共同通信》

石破茂首相は16日午後(日本時間17日午前)、南米ペルーの首都リマで韓国の尹錫悦大統領と会談した。北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射など核・ミサイル開発の加速や、ロシアや北朝鮮の軍事協力の進展に深刻な懸念を共有。安全保障分野で日韓、日米韓が緊密に連携する方針を確認した。

両首脳は来年の日韓国交正常化60周年を見据え、首脳間の対話の頻度を高め、日韓関係を未来に向けてさらに飛躍させていく考えで一致した。経済、文化、社会保障など幅広い分野での協力強化を申し合わせた。尹氏は北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決を改めて支持した。会談時間は約50分だった。日韓首脳の個別会談は10月にラオスで実施して以来となる。

首相は会談後、記者団の質問に答え、安保に関し「相当突っ込んだ話し合いができた」と説明した。岸田文雄前首相と尹氏が築いた良好な関係に触れ「さらに発展させる形で対話を行い、地域の平和と安定に資するようにしたい」と強調した。《共同通信》

石破茂首相は16日(日本時間17日)、ペルーの首都リマでベトナムのルオン・クオン国家主席と会談した。中国が覇権主義的行動を強める南シナ海情勢を巡り、地域の安定に向けて連携する方針で一致した。インフラ開発を含めた経済や安全保障、人材育成、高齢化社会への対応といった分野での協力も申し合わせた。

首相は10月のクオン氏の就任に祝意を伝えた。同氏が軍で経歴を積み上げ、自らも防衛相を経験した点に触れ「安全保障分野を含め、両国関係のさらなる発展について協力したい」と述べた。クオン氏は「包括的戦略的パートナーシップの下、首相と協力していきたい」と応じた。《共同通信》

【米中首脳会談】

バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は16日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)が開かれたペルー首都リマで1年ぶりに会談し、米中関係安定に向けた対話の重要性を確認した。来年1月のトランプ次期米大統領就任を前に、習氏は「米政府との対話を続けたい」と訴えた。バイデン氏は両政府が率直な対話を重ねてきたことを評価した。

「米国第一」を掲げるトランプ氏は関税発動など対中圧力強化に言及しており、米中関係は波乱が見込まれる。習氏は米大統領選に言及した上で米中関係の「安定した健全で持続可能な発展」を目指す中国の方針は変わっていないと表明。バイデン氏は「米中の競争が紛争に陥らないようにすることが、われわれの責任だ」と述べ、意思疎通の継続を促した。

ホワイトハウスや新華社電などによると、バイデン氏はウクライナ侵攻を続けるロシアへの北朝鮮派兵は欧州とインド太平洋地域にとって「大変危険な動き」だと非難。中国がロシアの国防産業支援を続けていると深刻な懸念を表明した。《共同通信》

【中東情勢】

パレスチナ通信は16日、イスラム組織ハマスとの戦闘を続けるイスラエル軍が、パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市のシャティ難民キャンプにある学校を空爆し、少なくとも10人が死亡したと報じた。子どもや女性も含まれている。他に約20人が負傷したという。学校は避難所として使われていた。

イスラエル軍は、ガザ北部から飛翔体による攻撃があったが、迎撃したと発表した。ガザ保健当局によると、戦闘開始後のガザ側死者は4万3千人を超えている。

イスラエル軍はレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとの交戦も続けた。《共同通信》

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