2024 令和6年11月17日(日) 兵庫県知事選挙・斎藤元彦氏が再選
令和2028日目
2024/11/17
この日のできごと(何の日)
【兵庫県知事選挙】斎藤元彦氏が再選
兵庫県知事選が17日投開票され、前知事の斎藤元彦氏(47)が再選を確実にした。過去最多7人による争いで100万票以上を獲得し、前尼崎市長の稲村和美氏(52)に競り勝った。告発文書問題で混乱した県政のかじ取りは再び、斎藤氏が担う。投票率は55・65%と2021年の前回に比べて14・55ポイント上昇した。斎藤氏は19日付で知事に就任する。
斎藤氏は3年前の知事選で初当選。3月に発覚した自らのパワハラ疑惑など告発文書を巡る対応が問題視され、県議会が9月に全会一致で不信任決議を可決した後、斎藤氏が自動失職し出直し選に臨む異例の展開をたどった。斎藤氏に対する県議会や県職員の不信は根強く、再選で県政の混乱が収拾するかは不透明だ。
選挙戦では、3年間にわたる斎藤県政の評価や文書問題の対応の是非、知事の資質などが争点になった。
斎藤氏は、自民党や日本維新の会の推薦を得た前回から戦いが一変。政党支援がない中で、交流サイト(SNS)を積極的に活用した。斎藤氏の再選を目的に立候補した政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)の側面支援もあり、X(旧ツイッター)のフォロワー数は約2カ月間で5倍以上の18万人超に急増。県議会やメディアを批判しながら、1期目で力を入れた若者支援策の継続などを訴えた。後押しする声は日増しに広がり、序盤の劣勢を覆した。
一方、稲村氏は各政党の推薦や支援を断って「市民派」の立場をアピール。尼崎市長時代の実績などを評価する自民の一部や立憲民主党、国民民主党などの議員のほか、県内22市長が支持を表明した。「対話と信頼」を掲げて「県政の混乱に終止符を打つ」と訴えたが、SNSを中心に支持が広がる斎藤氏の猛追をかわしきれなかった。
前参院議員の清水貴之氏(50)は約12年間所属した維新を離党して「無所属」での戦いを選択。維新の県組織のほかに、自民神戸市議団から支援を取り付けることに成功したものの、支持基盤だった維新票は分散し、狙いを定めた保守票獲得にはつながらなかった。
病院院長の大沢芳清氏(61)=共産推薦=は自民への対決姿勢も見せ、反政権票に狙いを定めたが、及ばなかった。レコード会社経営の福本繁幸氏(58)と立花氏、ニュース分析会社経営の木島洋嗣氏(49)は伸びなかった。《神戸新聞》
【北朝鮮による日本人拉致問題】
北朝鮮に拉致され、2002年に帰国した福井県小浜市出身の地村保志さん(69)が17日、同県越前市で開かれた拉致問題の早期解決を願う集会に参加し、「私が訴えても、署名を一生懸命しても、政府が動かないことには何も進展しない」と訴えた。
集会には、同じく拉致被害者の蓮池薫さん(67)も登壇。生存している拉致被害者の親世代が横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母早紀江さん(88)ら残りわずかであるとし「今すぐ(被害者を)帰してもらわなくちゃいけない」と強調。政府が、核やミサイル問題と切り離して拉致問題の解決に向き合う重要性を主張した。《共同通信》
【競馬】
第41回マイルチャンピオンシップ(17日・京都11R1600メートル芝17頭、G1)4番人気のソウルラッシュ(団野大成騎乗)が1分32秒0で優勝し、G1初制覇で重賞4勝目を飾った。このレースで団野騎手は初勝利、池江泰寿調教師は2勝目。
ソウルラッシュは最後の直線で抜け出し、7番人気で2着のエルトンバローズに2馬身半差をつけて快勝した。さらに首差の3着は10番人気のウインマーベル。1番人気のブレイディヴェーグは4着だった。
払戻金は単勝が530円、枠連は(7)―(8)で1260円、馬連は(13)―(17)で3千円、馬単は(13)―(17)で5660円。 《共同通信》
【大相撲】
大相撲九州場所8日目(17日・福岡国際センター)3大関はそろって白星。新大関大の里は翔猿を押し出して6勝2敗とした。琴桜は美ノ海を上手ひねりで退け、欧勝馬を上手投げで下した豊昇龍とともに1敗を守った。
関脇対決は大栄翔が霧島を押し出して5勝目。霧島は6敗目。両小結は若元春が5勝目、正代が3勝目を挙げた。
トップの1敗は琴桜、豊昇龍、平幕の隆の勝、阿武剋の4人。2敗で大の里、平幕の阿炎ら4人が追う。十両は8戦全勝の欧勝海が単独首位。《共同通信》
【J1】
明治安田J1第29節最終日(17日・サンガスタジアムbyKYOCERA=1試合)京都が5位の鹿島と0―0で引き分け、勝ち点46で13位に浮上した。鹿島は勝ち点59。ともに決定的な場面を何度かつくったものの、GKの好守もあって無得点に終わった。
試合は8月に開催予定だったが、台風の影響で延期となっていた。《共同通信》
【イチローさん】岐阜高野球部を指導
米大リーグで活躍したイチローさん(51)が17日、岐阜高野球部を2日続けて指導した。創部140年の伝統校の部員に走塁、打撃、守備と実演を交え、細かに助言を送った。
部員は股関節の使い方など高度な技術論も吸収しようと貪欲で、イチローさんは「聞いた言葉を頭の中で整理して、自分なりに結論を出しているように見えた。みんなに会って高校生を見る目が変わるかも。僕もまだまだ頑張ろうと思った」と刺激を受けた。
積極的に質問を重ねた荒井駿主将(17)は「野球に向き合ってきた部分が今後(の人生)につながる、という言葉をいただいてうれしい」と笑顔で語った。《共同通信》
【岩手県花巻市】最新野球施設完成
米大リーグ、アストロズからフリーエージェント(FA)になった菊池雄星投手(33)が高校時代を過ごした岩手県花巻市に、最新機器を備えた屋内練習施設が完成した。整備費を全額負担するなどプロデュースを担った菊池投手は17日、オープニングセレモニーで始球式を披露。「ここに来ると野球が好きになる、わくわくするような場所にしたい」と語った。
施設名は「キング・オブ・ザ・ヒル」。「ヒル」はマウンドを指す。投打の練習場やウエートトレーニング場を備えるほか、投球の軌道や回転数を計測する機器、動作解析カメラなど最新設備があり、スタッフから専門的な指導も受けられる。《共同通信》
【野球】
ポスティングシステムを利用して米大リーグ移籍を目指すプロ野球ロッテの佐々木朗希投手が17日、ZOZOマリンスタジアムで催された球団のファン感謝イベントに参加し、移籍容認後初めて公の場で発言した。ファンに向けたあいさつで「これまで頂いた熱いご声援、厳しい激励も全て力に変えて米国で頑張っていく」と決意を述べた。
イベント冒頭に吉井理人監督から「来シーズンからマリーンズを飛び出して、高みに挑戦する選手がいる。心から温かく送り出したい」と促される形で、マイクの前に立った。23歳の剛腕は神妙な面持ちでロッテ在籍5年間を振り返り、感謝を口にした。《共同通信》
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野球の国際大会「プレミア12」で1次リーグB組の日本は17日、天母球場でキューバに7―6で競り勝ち、開幕4連勝で同組1位を確定させ2次リーグ進出を決めた。
日本は佐野(DeNA)の2打点の活躍などで五回を終えて5―1とリード。六回に3失点し、6―4の七回のピンチで清水(中日)が投ゴロを悪送球して追い付かれたが、八回に栗原(ソフトバンク)の犠飛で勝ち越した。
台湾は11―3でオーストラリアを下して3勝1敗とし、2位での突破が決まった。オーストラリアは1勝3敗。2次リーグは21日から東京ドームで行われる。《共同通信》
【日本維新の会】代表選告示
日本維新の会の馬場伸幸代表の後任を決める代表選が17日告示された。共同代表の吉村洋文大阪府知事(49)、金村龍那副幹事長(45)、空本誠喜衆院議員(60)、松沢成文参院議員(66)の4氏が立候補を届け出た。12月1日の臨時党大会で投開票され、新代表が選出される。衆院選の議席減を受けた党の再建策が最大の争点。知名度の高い吉村氏が選挙戦の軸になるとみられる。
代表選への立候補には、特別党員と呼ばれる議員や首長ら50人の推薦が必要。特別党員と、党費を2年以上納めた一般党員による投票で争う。選挙期間中、討論会や街頭演説が予定されている。《共同通信》
【日米豪防衛相会談】
中谷元・防衛相は17日、オーストラリア北部ダーウィンを訪問し、オースティン米国防長官、オーストラリアのマールズ副首相兼国防相との3者会談に臨んだ。安全保障分野で協力を強化するため「日米豪防衛協議体」を新設する方針に合意した。東・南シナ海で威圧的な行動を強める中国への対応が念頭にある。
3カ国の部隊による共同訓練の推進などに関する共同声明も発表する。
中谷氏は会談冒頭、インド太平洋地域の安全保障環境は一層厳しさを増していると指摘。「日米豪の防衛協力を実践的な枠組みにアップデートしたい」と語った。《共同通信》
【首相動静】
石破茂首相は17日(日本時間18日)、ペルーの首都リマの大統領府でボルアルテ大統領と会談した。重要鉱物のサプライチェーン(供給網)の構築に向けた協力推進で合意。両国の戦略的パートナーシップ強化に向け、今後10年間の取り組みを明記した行動計画を採択した。
ペルーは世界有数の鉱物資源国で、銀や銅、亜鉛を産出する。首相は鉱物の安定確保に向け、経済安全保障面での連携を強化したい考えだ。
行動計画は「政治・外交」「経済」「防衛・安全保障」など5本柱で構成。首脳や閣僚級の対話促進や外務次官級協議の隔年開催、鉱業・エネルギー分野の投資に関する年次会合、防衛当局間の情報交換を盛り込んだ。《共同通信》
【ウクライナ情勢】
ロシア軍は17日、ウクライナ全土をミサイルや無人機で一斉攻撃した。当局によると、少なくとも7人が死亡し、首都キーウ(キエフ)のほか、南部オデッサ、東部や西部の住宅とインフラに被害が出た。多くの電力施設が標的となり、各地で緊急の計画停電が実施された。本格的な冬の到来を前に、電力供給を不安定化させる狙いとみられる。
ウクライナのゼレンスキー大統領は「全土のエネルギーインフラが狙われた。約120発のミサイルと無人機約90機が使用された」と通信アプリに投稿。シビハ外相は「最大規模の空爆の一つ」と指摘した。隣国ポーランドは、戦闘機を緊急発進させた。
ロシア国防省は17日、ウクライナの144地域で軍用飛行場やエネルギー施設などを攻撃したと発表した。
ウクライナ当局によると、東部ドニエプロペトロフスク州の鉄道施設が攻撃され従業員2人が死亡。オデッサ、南部ミコライウ、西部リビウの各州でも死者が出た。キーウでは1人が負傷した。《共同通信》
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ウクライナ北東部スムイで17日、ロシア軍のミサイル攻撃があり、子ども2人を含む11人が死亡、60人以上が負傷した。地元メディアなどが伝えた。スムイは、ウクライナが一部制圧したロシア西部クルスク州との国境に近く、ロシアはスムイへの攻勢を強めている。
南部オデッサでも18日、ミサイルが集合住宅などに着弾し、地元当局によると8人が死亡、18人が負傷した。
ウクライナ当局によると、スムイへの攻撃は17日夜にあり、集合住宅など10棟が損傷。火災が発生し、400人以上が避難した。死亡した子ども2人は9歳と14歳。《共同通信》
【中東情勢】
パレスチナ自治区ガザ当局は17日、イスラム組織ハマスとの戦闘を続けるイスラエル軍がガザ北部ベイトラヒヤで集合住宅を空爆し、住民や避難民ら少なくとも計72人が死亡したと明らかにした。中東メディアによると、この集合住宅には住民のほか、女性や子どもを含む避難民も数多く住んでいたという。
イスラエル軍はガザ各地で攻撃を続け、パレスチナ通信は16日、北部ガザ市のシャティ難民キャンプにある学校への空爆で女性や子どもら少なくとも10人が死亡したと報道。他に約20人が負傷したという。学校は避難所として使われていた。
イスラエルメディアなどによると、同国中部カイザリアにあるネタニヤフ首相の私邸に対して閃光弾が発射され、庭に落下した。ネタニヤフ氏や家族は不在だった。警察が捜査している。
一方イスラエル軍は、ガザ北部から飛翔体による攻撃があったが、迎撃したと発表した。ガザ保健当局は17日、昨年10月の戦闘開始以降のガザ側死者が4万3846人になったと明らかにした。《共同通信》
