2024 令和6年11月2日(土) イラン、イスラエルに再報復宣言
令和2013日目
2024/11/02
この日のできごと(何の日)
【イラン】イスラエルに再報復宣言
イランの最高指導者ハメネイ師は2日、首都テヘランで学生との会合で演説、10月26日にイランに反撃したイスラエルに対して「間違いなく厳しい対応を受けることを知るべきだ」と述べ、再報復を宣言した。イスラエルの後ろ盾である米国も名指しで非難した。最高指導者事務所が発表した。
再報復がイスラエルへの直接攻撃か、親イラン組織を通じた攻撃になるかなど、時期も含めて詳細は不明。
イランは当初、イスラエルへの報復について慎重に判断する構えを示していたが、欧米との妥協を嫌う保守強硬派の牙城、革命防衛隊のトップ、サラミ司令官が10月31日に「想像を絶する対応を取る」と述べるなど、強硬姿勢を強めていた。
イランは10月1日、イスラム組織ハマスの最高指導者だったハニヤ氏暗殺や、レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師殺害に対する報復として、イスラエルを弾道ミサイルで攻撃した。イスラエルは26日にイランの防空システムなどを狙って反撃した。《共同通信》
【日本列島】各地で大雨
日本列島は3連休初日の2日、低気圧や前線の影響で西日本から東日本にかけての広範囲で大雨となった。長崎県で未明に線状降水帯が発生するなど、九州や中四国などで11月としては記録的な雨量となった。広島市では70代男性が行方不明になった。東海道・山陽新幹線は午前に東京―博多間の全線で一時、運転を見合わせた。東海道新幹線は夜にも、神奈川県や静岡県内の大雨で見合わせた。
気象庁によると、3日は低気圧や前線が東に抜けて、全国的に高気圧に覆われ、天候が回復する見通し。ただこれまでの大雨で地盤の緩みや、河川が増水している場所があり、注意が必要だ。
2日は松山市で「緊急安全確保」が出たほか、九州や中国地方などの各地で避難指示が相次いだ。JR松山駅では構内が水浸しに。新幹線は再開後も運休や遅れが残り、各地の駅が混雑した。広島市で不明の男性は、川に係留したボートの様子を見に行ったまま、行方が分からなくなった。
雨量は11月としての記録を更新する地点が続出。2日午前までの24時間に長崎県松浦市378.0ミリを観測した。《共同通信》
【プロ野球】
SMBC日本シリーズ2024は2日、横浜スタジアムで行われる予定だった第6戦が雨天中止となり、3日に順延された。第7戦が必要な場合は4日に開催する。両日ともに同球場で午後6時開始。
セ・リーグ3位から勝ち上がったDeNAが対戦成績3勝2敗とリードし、26年ぶり3度目の日本一にあと1勝としている。パ王者のソフトバンクは4年ぶり12度目のシリーズ制覇を目指す。《共同通信》
【サッカー】
国内サッカーの三大タイトルの一つ、JリーグのYBCルヴァン・カップは2日、東京・国立競技場で決勝が行われ、名古屋が3大会ぶり2度目の優勝を果たした。新潟との熱戦を延長の末、3―3で終え、PK戦を5―4で制した。優勝賞金は1億5千万円。新潟はクラブ初のタイトル獲得を逃した。
名古屋は前半に永井の2得点で先行。押し込まれた後半は新潟の谷口に1点を返され、追加タイムには小見のPKで追い付かれた。延長では中山が勝ち越し点を挙げたが、再び小見に同点ゴールを許した。PK戦では5人全員が成功した。 雨天だったが、会場には大会史上最多の6万2517人が詰めかけた。《共同通信》
【北朝鮮による日本人拉致問題】
北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさん=失踪当時(13)=の弟で、被害者家族会代表の拓也さん(56)が2日、東京都足立区のホールで講演した。衆院選の結果に触れ「政治の混乱や停滞が理由で命がかかった問題が遅れてはならない。政治家は覚悟と怒りを持って北朝鮮に強く抗議してほしい」と語った。
区と母早紀江さん(88)の支援団体「あさがおの会」が主催。拓也さんは終了後の取材に「速やかに解決させようという意気込みで政治家は向き合ってほしい」と語った。
講演では、ウクライナの国旗に近い色のネクタイを着けているとし、その理由を「(ウクライナ人は)私と同じように家族の絆を奪われた」と説明した。《共同通信》
【国民民主党】政権延命協力せず
国民民主党の玉木雄一郎代表は2日、自身のインターネット番組で、自民党と政策ごとに連携する国民民主の方針を巡り「石破政権の延命に協力するつもりはない。あくまで政策本位だ」と強調した。「手取りを増やす」政策の実現にも重ねて意欲を示した。
来夏の参院選に関し「比例代表で6、7人を当選させたい」と力説。選挙区では地元の香川や、大阪で候補者擁立を目指す考えを示した。 《共同通信》
【ロシア、北朝鮮】条約履行を確認
ロシア外務省は2日、1日に行われたラブロフ外相と北朝鮮の崔善姫外相の会談結果を発表した。両外相は、6月にロ朝首脳が署名した包括的戦略パートナーシップ条約の条項を完全に履行すると確認。条約は伝統的に友好な両国関係を「新たなレベル」に引き上げたと指摘した。
北朝鮮の朝鮮中央通信も2日、両外相の会談結果を報道。首脳間の合意事項の実務問題を中心に協議したという。ただロシアのウクライナ侵攻の支援など詳しい中身について言及はなかった。
両政府間で対話を続け、関係強化を進める点でも合意した。《共同通信》
【英国】保守党党首にベーデノック氏
7月の英下院総選挙で大敗して下野した保守党は2日、新党首にベーデノック前ビジネス貿易相(44)を選出したと発表した。党内右派に支持されており、中道右派路線を歩んできた同党の右傾化が進むのは確実だ。有権者の支持回復が喫緊の課題となる。BBC放送によると、黒人女性が英国の主要政党で党首となるのは初めて。
ベーデノック氏はナイジェリア系の黒人女性で、英国の「伝統的価値観」を擁護し、移民やLGBTQなど性的少数者の権利拡大に否定的な立場。
選出発表後に演説し「保守党はこれまでの過ちを正直に認め、政策や考え方を見直さなくてはならない」と呼びかけた。《共同通信》
【中東情勢】
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は2日、世界保健機関(WHO)と共にパレスチナ自治区ガザ北部でポリオ予防接種を再開した。パレスチナ通信は、予防接種をしていた医療施設がイスラエルの無人機に攻撃され、子ども3人が負傷したと報じた。
ガザでは8月、25年ぶりにポリオ感染が確認された。9月に1回目の予防接種に乗り出し、接種率9割を達成。2回目は10月14日に始まったが、北部では戦闘が激化したため延期していた。《共同通信》
【ウクライナ情勢】
ウクライナの首都キーウ(キエフ)で2日朝、ロシア軍の無人機攻撃があった。ウクライナメディアによると、高層の集合住宅で火災が発生して一部が損傷、少なくとも1人が負傷した。キーウには最近、連日のようにロシア無人機が飛来している。
第2の都市、東部ハリコフでは1日、ロシア軍のミサイル攻撃があり、地元当局によると、警察官1人が死亡し、警察官や民間人を含む40人以上が負傷した。
一方、ロシア国防省は2日、ウクライナ東部のハリコフ州とドネツク州で、それぞれ1集落を制圧したと発表した。《共同通信》
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ウクライナ軍のシルスキー総司令官は2日、2022年のロシアの侵攻以降、最も強力な攻撃の一つに現在直面しているとの見解を示した。チェコ軍幹部との会談後に通信アプリで明らかにした。ウクライナ東部の激戦地でロシア軍の集落制圧が続いている。
ロシアによる市民への攻撃も激しく、ゼレンスキー大統領は声明で、10月に無人機シャヘドがほぼ毎日飛来し、計2千機を超えたと説明。欧米や中国が無人機部品を供給しているとして、輸出管理の厳格化を求めた。
ロシア側は今年935人のウクライナ兵捕虜を引き渡すと提案したが、ウクライナ側が合意したのは279人だけだと述べた。《共同通信》
